遠くへ行きたい その2
皆様こんにちは
3月のとある週末、韓国へ弾丸旅行に行った旅行記の続きです。
(前回はこちらから)
韓国第2の都市、釜山のマチュピチュとよばれる、甘川文化村(カムチョン ムナマウル)から市街地へと戻ってきた我々が
次に向かったのはこちら。
こちらは龍頭山公園(ヨンドゥサンコンウォン)、
市民の憩いの場であると同時に、釜山のシンボルである「釜山タワー」があることから、1年中多くの人々で賑わっています。
手前の大きな銅像は、1590年代の豊臣秀吉率いる当時の日本の戦国武将と朝鮮・明の連合軍が戦った通称「文禄・慶長の役」で活躍した
武将、李舜臣です。
釜山タワーは1973年建造、高さ120mの円形の展望塔で、韓国最大の港・釜山港や市場、市街地など、東西南北すべての景色を見渡せる
設計になっています。
タワーから見て南東側の眺望。大型ショッピングモールと影島(ヨンド)という島が見えます。中央付近の影島大橋は東京の隅田川に架かる勝鬨橋のように跳開して船舶を通していたのだそう。
影島大橋と、勝鬨橋はいずれも今から半世紀程前に相次いで跳開する役目を追えましたが、ここ釜山では文化財への指定とともに
その役目が復活。2013年以降、1日1回跳開してその健在ぶりを見せてくれるのだとか。
こうした例を参考に、東京の勝鬨橋もその雄々しい姿をもう一度みせて欲しいものです。
タワーの南側(海側)、「チャガルチ市場」と呼ばれる海産物市場や、港湾施設など、港町らしい風景が広がります。
少々霞がかってしまいましたが、先にご紹介した甘川文化村はこの奥の山の反対側の斜面に広がっています。
こうした都会の雑踏もモノクロで見ると幾何学アートの様にも見えるから不思議です。
北東側の住宅街、上空から眺めると、韓国は屋根が緑色の建物が多い事に気づきます。
友人曰く、これは漏水を防ぐための塗料で最もポピュラーな色なのだそう。しかし、近年では、建物内の温度上昇を防ぎ、環境面に配慮した白い塗料が増えているそうで、近いうちにこの景色は見られなくなるのかもしれません。
高速エレベーターで下界に降りてきました。
出口までの通路は「BLACK WONDERLAND IN BUSAN」というギャラリーになっており、かつての釜山市街の街並みや、夜景を模した
鮮やかな絵画が並びます。
「국제시장」と書いて、国際市場。ククチェン・シジャンと読みます。
知らない風景、ましてやその時代にはまだ生まれてもいないのに、どこか懐かしいのは、やはりここが日本からとても近い国だから
かもしれません。
夜を模した室内は非常に暗く、足元もはっきりは見えないレベルでしたが、
「Leica Q(Typ116)」の高感度性能や、ホールドしやすい形状のお蔭でシャッタースピードをさほど気にすることなく
撮影することが出来ました。
そして何より、
初めてマップタイムズらしいコメントも書くことが出来ました。
タワーに上ったことで海が身近に見たくなった我々一行、友人がお勧めしてくれた海岸へとやってきました。
こちらは松島海水浴場(ソンドヘスヨッチャン)という、先ほどのタワーがある南浦洞という繁華街から車で15分程南へ下った海岸です。
上空に見えるのは最大高86メートルという高さから、1.62kmの海岸線を眺める松島(ソンド)ケーブルカー。韓国では
ロープウェイのことをケーブルカーと称します。
2017年6月に作られた新しい観光スポットで、地元の人々のほか、海外からの観光客も多く見かけました。
この時は混雑の為に待ち時間が長く、乗車は諦めてしまいましたが、その盛況ぶりからも人気がうかがえます。
こちらは空の散歩道という意の別名を持つ松島スカイウォークからの一枚、海上を歩いているような気分が体験できます。
この散策路は365mの長さがあり、韓国で一番長いスカイウォークなのだとか。
足元は部分的にガラス張りになっており、絶景とともに若干のスリルも味わえます。
夜の松島海水浴場。
釜山には有名な海岸として、1.5kmにわたって白い砂の海岸線が続く、観光特区にして朝鮮八景のひとつ、海雲台(ヘウンデ)
海水浴場があり、海岸沿いには外資の高級ホテルやカジノ、免税店もあります。
一方で、この松島はコンパクトながらも名物の海産物を食べられるお店やカフェが立ち並び、庶民的な印象です。
友人もそうでしたが、有名で広大な海雲台より、このどこか落ち着いた印象のある松島の方が好きな釜山っ子は多いんだとか。
この後ホテルで体を休めて、迎えた翌2日目。
は、
ろくに観光もせずにおいしい料理とお酒に浸ってしまい帰国時間までほとんど写真も撮らずに過ごしました。
すみません…
帰国便を待つ空港にて、
案内板には、コタ・キナバルやウラジオストク、ウランバートルといった魅力的な地名が並び、酔っぱらった頭でボーッとしていると、思わず、その航空券を買ってしまいそうです。
出国後、酔い覚ましのクッパを食べ、少し正気を取り戻したのでラウンジ前から撮影した写真。そういえば食べ物は一枚も写真に残しておりません。
「韓国にも“花見も食後の事”という、“花より団子”の様な意味の諺があるよ」と友人が皮肉交じりに教えてくれました。
今回は帰路の飛行機もLCCで。
釜山金海(キメ) 15:35発、AIR BUSAN BX114便 東京成田行き
「BUSAN」の「A」の文字付近の赤い枠がオートフォーカスの合焦に見えたのは私が酔っぱらっているからではありません。
徐々に日が暮れる空を太陽を背に東へ飛行中。
普段飛行機に乗るとすぐに眠る私ですが、この時は珍しく、綺麗な雲が広がる機窓に見とれていました。
フライト時間2時間強、あっという間に成田に到着。
帰国したことの安心感と、帰国してしまった残念さを胸にトボトボとタクシー乗り場へ、
車内で食べたい和食を思い浮かべながら弾丸旅行を終えました。
皆さんも週末のお休みだけを使って海外へ出かけてみてはいかがですか?
LCCを使えば、もしかしたら国内旅行よりも海外旅行の方がリーズナブルに過ごせるかもしれません。
その際は、カメラを持っていくことをお忘れなく!着替えが少ない分、機材の選択肢が広がるのも弾丸旅行のメリットかもしれません。
そして、飲み過ぎにもくれぐれもご注意を!
(あれ、私だけ…?)
また、どこかへ出かけたらマップタイムズでご紹介出来ればと思います。
今回の使用機材はこちら
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