フィルム紹介『Kodak PORTRA 400』
2000年代以降デジタルカメラの台頭によりフィルムの需要が減少し、
フィルムのバリエーションも年を追うごとに少なくなってきています。
しかし最近では、SNSの影響などもありフィルムカメラへの関心が高まっています。
街中でも首からフィルムカメラを下げている方を多く見かけるようになりました。
フィルムカメラの写りの要になってくるのがレンズとフィルムです。
レンズ選びもさることながら、どのフィルムがその撮影に適しているのか、自分好みなのか選ぶことは悩みどころです。
そこでこのブログではフィルムに焦点を当ててご紹介いたします。
今回はカラーネガフィルム『Kodak PORTRA(ポートラ) 400』をご紹介いたします。
ポートラは3種類のISOラインナップ(160,400,800)がありそれぞれ多少異なりますが、
総じて過度な彩度やコントラストではなく自然な色合と高い諧調性能で様々な撮影に向いています。
個人的にカラーネガフィルムではPORTRA 400の使用が一番多いので写真は400で撮影したものになります。
撮影機材はCONTAX645+Apo Makro Planar T* 120mm F4です。
※写真はネガをスキャナー(EPSON GT-X820)で取り込んだものになります。
使用したApo Makro Planar T* 120mm F4は非常に描写力が高いレンズなので、
より一層フィルムの性能の良し悪しがわかりやすいのですが苔や葉の緑の色の違い写してくれました。
写真に写っていませんが左側に大香炉があり、灯籠が煙がかかっています。
その場の雰囲気をそのまま閉じ込めたような自然なコントラストの仕上がりになりました。
個人的にポートラで曇りの日に撮影した写真の風合いが好みです。
肉眼で見た時の感覚と同じような忠実な再現をしてくれるので素直に被写体を見ることができると感じました。
Kodak『T-MAX P3200』に続き先月の27日にポジフィルムの『EKTACHROME(エクタークローム) E100』の再販開始のお知らせが出され、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
発売が開始されましたら『EKTACHROME(エクタークローム) E100』ご紹介したいと思います。