【OLYMPUS】小さな獅子、孤高の青
■小さな獅子、孤高の青■
気づけば秋風吹く季節。紅葉深まる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
小さい頃より野球好きな筆者は、プロ野球のクライマックスシリーズが何より気になります。平成も同じくクライマックスにさしかかろうとする中、圧倒的強さを誇る赤ヘル軍団、パ・リーグの黄色い若鷹軍団が見せる底力など、見どころ沢山です。
となると、自ずと絞られてくる一番気になる存在。誇り高き孤高の青、皆様もうお気づきでしょう。
走・攻・守、理想的バランスの布陣を敷く、あの存在。
オ リ ン パ ス。
そう、獅子軍団ではなくオリンパスです。
お叱りの言葉が聞こえてきますが、独自路線で尖っているオリンパス、言うなれば小さな獅子のようなものです。
大きな転換点を迎えた今年のミラーレスカメラ市場において、沈黙を貫いているオリンパス。フルサイズミラーレスへの参入を発表したキヤノン、ニコンに続き、Lマウントアライアンスでの参入を発表したパナソニックなどに注目が集まる中、小型軽量高画質システムなどの独自路線でどのように生き残りを図るのか気になるところ。
■こんなところも独自路線■
独自路線を行くオリンパス、今日取り上げるのは純正の現像ソフト。
カメラ屋なのに、商品ではなく現像ソフトを取り上げるあたりも独自路線ですが、撮影した画像の現像やレタッチによって理想の写真を実現することから、ソフトも重要な要素なのです。
そしてオリンパスには、無料の現像ソフト「OLYMPUS Viewer」がありダウンロードにて入手可能ですが、これもなかなかの独自路線だったりします。
オリンパスの現像ソフトで興味深いのは、色の濃さやコントラストを設定する項目に加えて「アートフィルター」という項目があるところ。
RAW画像を記録しておくことが前提ですが、撮影時は撮影に専念し、帰宅後にフィルター設定に専念できるところにありがたみを感じます。ポストカードのような仕上がりに変えたいときや、インスタグラムにアップする写真をPCで行うときなど、大変重宝します。
プリセットされたレタッチを加える「デジタルフィルター」機能は、カメラ側でのみ行えるものがほとんど。「オマケ機能」と見なすメーカーが多い中、現像ソフトに入れているケースは極めて稀です。
オリンパスの方と話す機会があった際に尋ねると「アートフィルターは作品を成立させる一要素」との回答だったことから、高品位なRAW画像にフィルターを掛けられることも納得です。
■インターフェースはシンプル■
その独自色の強さとは対照的に、インターフェースは至ってシンプル。初心者でも直感的に操作ができそうな仕様はうれしいポイントです。
さっそくチャレンジしてみましょう。
まずはカメラで設定したままの状態がこちら。
カラー設定は「i-finish」。
確か登場時のうたい文句は、大学の研究機関と共同開発・・・だったような。これもオリンパスの特徴で、青空を撮った際は「こうか は ばつぐん だ 」と発しそうなほど、目を見張るような青色が再現できます。
では、先ほどの写真にアートフィルターを加えてみましょう。
アートフィルター「ポップアート」を選択してみました。
PC画面のキャプチャのように、画面右側のパラメータで各種設定が可能な他、イメージ上には元画像に対するトリミングの枠が表示されています。
「ポップアート」をかけた状態がこちら。
色が濃くなるだけでなく、色の明るさ(輝度と表現されるようです)も調整されて、華やかな印象に変わりました。
せっかく細かな調整ができるので、他の要素もプラスしていきましょう。
項目「アートフィルター」内の「効果」をクリックするとサブメニューがポップアップしてきます。「アートエフェクト」と呼ばれるこの機能を使って、画像をさらに印象的に仕上げられます。
アートエフェクトの「フレーム効果」を足した最終結果がこちら。
鮮やかな虹と、味のあるフレーム。なんだかメルヘンチックな仕上がり。
■実践編■
さきほど取り上げたパソコン上での編集を応用して、数枚現像していました。今回はインスタ映えを目指して、アートフィルター「ポップアート」にトリミングを加えて「ましかく」画像に仕上げてみました。「ましかく」ってなんだかカワイイ響き。
画面右側の「編集」内のトリミングで「ましかく」に設定した後、アートフィルターの「効果」を選択し・・・
「フレーム効果」と「上下ぼかし効果」を追加設定すると・・・
仕上がりがこちら。
高いところから街並みを撮り、「上下ぼかし効果」を加えると、ジオラマの街を撮っているような雰囲気に仕上げられます。
ポップアート+フレーム+ロゴマークは、鉄板の組み合わせかもしれない。そのようなことをふと考えてしまうほど、よくハマります。
「ポップアート」にアートエフェクト「フレーム効果」「上下ぼかし効果」をセット。上下とフレームが干渉しないようプログラムされているのあたり、無料ソフトなのに秀逸。
日の丸構図も、ましかくなら最高の表現手法に。
夕方の一コマ。
なんだか明日が待ち遠しくなるような。
■エピローグ■
独自路線を進むオリンパス。
今回はその色を強く感じた現像ソフトを取り上げてみましたが、いかがでしたか。
写真とは不思議なもので、夢中で取ったシーンでも、後からこのように撮っておけば良かったかもと思うことが少なからずあります。
9回裏2アウト、ランナーなしから生まれるドラマがあるように、最後の最後まで何が起きるか分からないのが、写真の面白いところです。
オリンパスのアートフィルター、何を使おうか迷った際は、ぜひRAW画像を記録しておきましょう。
最高のアイデアは、自宅で好きな飲み物を楽しみながら、野球観戦をしているときに閃くかもしれません。
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移りゆく平成最後の秋、
ぜひオリンパスのカメラでお楽しみください。
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