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【D780徹底レポート!】第一回 鉄板標準ズームでお散歩

Nikon D780 × AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/640 | f4.5 | ISO 100 】

今年のNikonは年明け早々からカメラ業界を賑やかしてくれました。
およそ6年の間を空け、
ミドルレンジのデジタル一眼レフとして待望の新型機が登場しました。
D780。
760でも770でもない、圧倒的な進化を遂げた最新機。
このD780の魅力をいろんな視点からレビューすべく、
マップカメラ本館のNikon担当フロアより、
数回にわたってレビューをお届けしたいと思います。

一番手を務めるレンズは、AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR
D600や先代D750のキットレンズであったレンズ。
(※いずれのキットも既に生産終了)
この定番にして鉄板であったレンズ1本を持ち出して、
軽快・気軽に出かけてみます。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/5000 | f3.5 | ISO 100 】

地下鉄降りて地上へ出たところで振り返って1枚。
特徴的なルーフとその影が逆光で引き立つ光景。
このレンズは後発の標準ズームと比べると、
より小柄で軽量なのがウリなので、
身軽なD780との相性はバツグン、
取り回しも軽快だといきなり感じた瞬間です。

またD780は1/4000よりも早いシャッタースピードで撮影可能です。
こうしたシチュエーションでも
思ったとおりの画を撮ることができています。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/500 | f4.5 | ISO 100 】
D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/1000 | f4.5 | ISO 100 】

エンジンの世代差を感じる2枚です。
どちらの写真も見れば「あ、”今”のNikonの画だ」と感じます。
掲載用に画像を縮小していても、
細いものの表現、色使い、影の描写に”今”のNikonらしさを感じます。
特に2枚目の木、
この幹のパリっと仕上がった質感と、小枝までも力強く映し出す表現。
特に絞って撮っているわけでもありませんが、
ここまでパリっと仕上がるのは本当に予想外でした。
これもEXPEED6の恩恵、
「Zシリーズの表現がミドルレンジの一眼レフでできないかな」
と待っていた方にこそ見ていただきたい画です。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/250 | f4.5 | ISO 100 】

この一枚はライブビューで撮影したものです。
筆者はD500を所有していたことがあり、
その時の感覚のまま、なんとなくチルト液晶を動かし、
(なぜか液晶をタッチせずに)フォーカスポイントを動かして撮影しようとしました。
レリーズを半押しした瞬間、その合焦速度に驚きました。
Z6相当のレスポンスであろうことはアタマの中ではわかっていたはずでも、
実際にやってみると、
とても一眼レフのライブビュー撮影とは思えないスピーディな挙動に驚き、感動します。
早いだけでなく、狙ったところに正確にピンがきています。
D780を手にしたときはぜひライブビュー撮影をしてみてください。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/2000 | f4.5 | ISO 100 】

東京臨海部を感じる一枚。
空や海など青が占めるなかで、白いボートが引き立ちます。
一方、タワーマンションの立体感表現には凄まじいものを感じます。
また空の描写も緻密かつ発色は力強く、
色が飛んだり、雲が滲んだりすることなく見たままの世界を描き出しています。
これもEXPEED6の恩恵でしょう。
ちなみに、今回の撮影は全て、
ピクチャーコントロールは「オート」(A)でおこなっています。
「オート」は屋外のシーンで、「スタンダード」に比べて青空や草木などの色が鮮やかな画像になると説明書に書いてあります。
まさにその機能を感じる画づくりです。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/160 | f4.5 | ISO 100 】

林間に差す日差しを浴びる若い枝を縦位置で。
D500やD850など同様、D780もポップアップストロボは非搭載ですが、
そのかわりに独特なシェイプしたデザインのペンタ部になっています。
実はこちら、縦位置で構えたときに、親指をあてると非常に安定します。
グリップも含めて全体的に取り回ししやすいカメラなので、
様々な撮影スタイルにフィットしてくます。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/100 | f4.5 | ISO 28800 】

時間飛んで、日も落ちた18時以降の写真です。
D780のバッテリーライフは従来機に比べ圧倒的に進化しています。
現行EN-EL15bを使用する場合、メーカーページによると
1回の充電でCIPA基準最大約2,260コマが撮影でき、動画は約95分の撮影が可能となっています。
今回(たまたま充電を忘れたので)、
カメラ側のバッテリ目盛りが一個減った状態から持ち出しましたが、
この夜間の撮影を終えるまで、充電を使い切ることなく、
かなり余裕をもって撮影を終えることができました。
いかに一眼レフとはいえ、ここまでバッテリ持ちを心配しなくてもいいというのは驚異的です。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/60 | f4.2 | ISO 16000 】

この夜間の2枚はともに高感度で明るめに撮ってみました。
今までの感覚ならば、とても常用としてイメージしにくい感度ですが、
いかがでしょうか、個人的には全く気になりません。
十分に実用の範囲内だと思います。
またこの2枚はともにライブビューで撮影しています。
この明るさでも、従来のデジタル一眼レフのライブビューであれば、
ちょっとAFが迷うくらいはご愛嬌でしたが、D780は違います。
像面位相差AF搭載、-7EVの暗さまで対応したローライトAF、
それぞれの相乗効果でしょうか、
このくらいの暗さであればAFは迷うことなくビシッと合いますし、
そのスピードはもはや測る暇すらありません。
D780はぜひライブビュー撮影の進化を感じていただきたいカメラです。

さてここで、ちょうどよい被写体を見つけたので、
オートホワイトバランスの比較を見ていただきましょう。
D5/D500以降のNikon機には、3種類のホワイトバランスの「AUTO」が搭載されています。
D750やD610などからのお買い換え・お買い足しの方や、
他メーカー製品からの買い換え・お買い足しの方にとっては、
初めて見聞きすることかもしれませんので、その違いをご覧いただきましょう。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/100 | f4.5 | ISO 5600 | WB AUTO0】

[AUTO0 白を優先する]は、白い被写体を忠実に白く再現します。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/100 | f4.5 | ISO 7200 | WB AUTO1 】

[AUTO1 標準]は、その場の光と被写体の色味のバランスが良くなるようにカメラが自動的に補正してくれます。

D780 + 24-85/3.5-4.5G VR
【 1/100 | f4.5 | ISO 7200 | WB AUTO2 】

[AUTO2 電球色を残す]は、白熱電球などの赤みの強い光源下での撮影時に、その色味が残った暖かみのある画像に仕上がります。

いかがでしょうか。
この壁面はもともと一枚目のように純白で、ベージュっぽい白ではありません。
AUTO0では本来の白さを忠実に再現していますが、
実際は街灯の灯りの赤みをうけて、2枚目AUTO1くらいのように見えています。
ただ、やはり画によっては、
三枚目のように灯りの温かみを表現したいこともあると思います。
どれがよい、どれが使いやすいではなく、
自分が撮りたい、表現したい画に合わせてこの3つを使い分けていくと、
より思い通りの撮影に近づけると思います。

このAutoニッコールはAi改造済みです

さて半日程度の撮影ではありましたが、
D780と往年の鉄板ズームレンズで出かけてみました。
このレンズは手振れ補正がついていながらも小柄で軽量なため、
いまでも選ばれるレンズであり、FTZを用いてZシリーズで使っている方もいらっしゃいます。
D780では新機能を用いて撮影できるのはもちろん、
最新エンジンEXPEED6によって描き出される一新された画作りで、
今までとはまったく違う表現を楽しむこともできます。
また、今回はレビューしていませんが、D780ではこちらの画像のような、
Ai AF Dタイプのニッコールレンズでオートフォーカスを用いて撮影することもできますし、
Ai世代のレンズを装着してマニュアルフォーカスで撮影することもできます。
(※画像のレンズはAutoニッコールですがAi改造済みです※)
それも、よりクリアになったファインダーでじっくり撮影を楽しむこともできれば、
進化したライブビューで手軽に撮影していくこともできますし、
どちらでもD780は十分に遊び倒すことができます。

これから様々なレンズとD780でレビューしていきますが、
ご覧いただいている皆様も、ぜひ思い思いの組み合わせで、
D780を堪能してみてください。

↓使用した機材とおすすめ商品です↓



D780徹底レポート!

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[ Category:Nikon | 掲載日時:20年02月05日 10時30分 ]

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