【マップカメラ情報】キヤノン EOS 5D Mark II ファーストインプレッション
Canonから2008年11月29日に発売された約2110万画素フルサイズ一眼レフEOS 5D Mark IIのファーストインプレッションをお届けします。
■使用機材:Canon EOS 5D MarkII/EF24-70mm F2.8L USM
約2110万画素35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、雑誌などのメディアの注目を集めるその画質性能は本物でした。
解像度、つまりは細かいものの描写力がなにより圧巻です。左の画像から分かる通り、金属の質感、柵の1本1本や石垣の1つ1つの立体感など細部まで余念の無い解像度。画面全体で見てもそのシャープさは伝わってきます。また無理な輪郭強調での不自然さもありません。色も塗ったような印象ではなく滑らかな諧調性が再現されていて、フルサイズのCMOSセンサーが高解像度の世界を非常に高い完成度で自然に描ききっています。
また、フルサイズセンサーによりAPS-Cサイズ機よりもボケ具合は大きくF2.8でもかなりボケが大きく出ます。普段APS-Cサイズセンサーの機種を使っている私にはこれがF2.8のボケ味かと正直驚かされました。
さらにフルサイズセンサーになったことによる周辺減光はまったくといってよいほど目立ちませんでした。設定でレンズを登録して使える周辺減光補正機能は十分その役割を果たしています。
使用感でいえば明るさ自動調整機能を装備した液晶モニターが重宝しました。直射日光を浴びる屋外や、林の中の薄暗い場所でも液晶画面が見にくかったということがありませんでした。液晶モニターの右下に配置してある外光センサーが過敏なくらい光を感じ調整してくれます。実際の画像をPCで確認したところ液晶モニターで確認したイメージと大差はなく、素直に使えるなと思いました。
■作例
(元画像を50%に縮小しています)
絞り:F4
シャッタースピード1/2000
ISO感度:200(高輝度優先機能)
※この画像は元画像を30%に縮小
■逆光シーンでも葉1枚1枚まで細かく再現。しかも高輝度優先機能により、太陽周辺の白とびの範囲も小さく抑えられました。
絞り:F4
シャッタースピード:1/2000
ISO感度:200
※この画像は元画像を40%に縮小
■空のグラデーションが綺麗です。描写に奥行きがあります。また色も誇張せず自然な色合いです(ピクチャースタイル:スタンダード)。
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/640
露出補正:-0.3EV
ISO感度:200(高輝度優先機能)
■同じF2.8でもAPS-CサイズCMOSセンサー搭載機よりフルサイズCOMSセンサー搭載機の方がよくボケます。
絞り:F5
シャッタースピード:1/200
ISO感度:200(高輝度優先機能)
■光の描写の途中で突然白とびするようなことなく、まるでフィルムの諧調性のようなやわらかい光の描写が可能。フルサイズのダイナミックレンジの広さがうかがえます。
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