【おいしいカメラ#001】LEICA M10-D と FUJIFILM X-PRO3
機材を味わう新連載「おいしいカメラ」 #001のスタートです! 今回は『LEICA M10-D』と『FUJIFILM X-PRO3』をご紹介します。
デジタルカメラといえば、ボディの背面に液晶画面があり、撮った写真をその場で確認することができるものがほとんどです。
ところがこちらの2台、「撮影後にすぐレビューを確認できないデジタルカメラ」なのです。
こちらの写真をご覧ください。まるでフィルムカメラのように、背面液晶がありません。
『LEICA M10-D』の背面にはダイヤルがついており、電源を入れたり、Wi-Fiでスマートフォンと繋いだり、露出を操作したりできるようになっています。
『FUJIFILM X-PRO3』の背面には小さな正方形のサブ液晶画面があり、ここに映るのは写真ではなく色の設定です。かつてフィルムカメラ時代には、フィルムの箱のベロを切り取ってここに差し込んでいました。そうしないと何のフィルムを詰めているかわからなくなってしまうことがありますからね。
『FUJIFILM X-PRO3』の背面にある小さな液晶画面をアップで見てみましょう。
『FUJIFILM X-PRO3』の背面パネルは実は垂直方向に裏返すことができ、通常のデジタルカメラのように画面を見ながら撮影したり、撮った画像を確認したりすることも可能です。
一方、『LEICA M10-D』の細かい部分を見てみましょう。シャッターボタンのそばには、親指を置けるようにサムレストがついています。フィルムカメラの巻き上げレバーのようで粋です。
今回は『LEICA M10-D』に『Leica ズミルックス M35mm F1.4 1st メガネ付』というマニアックなレンズを合わせてみました。もしかしたら背面の話よりこちらのレンズが気になって仕方ない方もいらっしゃるかもしれません。こちらのレンズの詳細はまたいつか記事にしたいと思っています!
撮った画像をすぐに確認できない2機種をご紹介しました。「写真を撮るとき」、「写真を見るとき」。写真撮影は本来2回楽しみのピークがあるのです。それが昨今の便利なデジタルカメラの背面液晶画面の台頭により、「写真を撮って見る」の1回にまとめられています。2回楽しみを得られるカメラは、何が写っているか少年のようにワクワクできるカメラでもあります。
「おいしいカメラ」#001はいかがでしたでしょうか。次回もお楽しみに!