はじめて「カメラを買おう」と考えた時にはもうスマホやデジタル一眼レフがあった世代。
そんな私の前に突然現れたマニュアル機のNikon New FM2。
写真の基礎を学ぶには一番いいと言われたものの、
フィルムもほとんど入れたことがなく、現像するまでちゃんと撮れているのかも分からない・・・
その前に露出も絞りも全部自分で決めないといけないなんてと
絶望に近い感情を抱きながら、ものは試しとスナップへ向かいました。
レンズは【Ai Nikkor 50mm F1.4】を装着し、フィルムはフジカラー100の36枚撮りです。
露出計を使うために電池も忘れずに入れます。
手ブレの心配があるのでシャッタースピードは基本的に60か125で撮るようにしました。
フィルム特有の穏やかな描写、絶妙なボケが
花の可憐さや照明の温かみにより深みを出してくれます。
撮ってすぐ確認できない緊張感も少し緩んできたところで
わざと歪んだ古い窓ガラス越しにアジサイを撮ってみたり、亀を撮ってみたり
現像して見るまでドキドキでしたが、面白く撮れていました。
いつもはAFで撮ることが多いので、いざマニュアルだけとなるとどこにピントを合わせようか
少し白けてしまいましたが、建物と手前の導流帯との構図の関係がなんとなくお気に入りです。
道路に落ちる陰の色味も好みの感じです。
模範的な撮り方を意識したりエッジの効いた感じにチャレンジしてみたり
いろいろと試しながら初のマニュアル機を楽しみました。