【Strobe】初めてのストロボ撮影・第二章
前回の第一章では、クリップオンで出来る範囲のほとんどを書かせていただきました。
【Strobe】初めてのストロボ撮影・序章 クリップオン用語解説中心
【Strobe】初めてのストロボ撮影・第一章 クリップオン作例中心
今回の第二章は、ついにカメラがストロボから離れます。【オフカメラライティング】について書いていきます。
まずは準備として必要な道具からご紹介します。
【ストロボ】
当たり前ですね。
これがあってこそのストロボ撮影ですから。
【コマンダー】
これはストロボを遠隔で操作するために必要な道具です。
名称は「コマンダー」キャノンですと「トランスミッター」などと呼ばれています。
オフカメラライティングにはこういった専用コマンダーを使った方法以外にもストロボをコマンダーとして使う方法や、光の連動のさせ方が何パターンか存在します(次章にて詳しく記載)
【ライトスタンド】
ストロボやソフトボックス・アンブレラなどを取り付けるために使う機材の一つです。
このライトスタンドの上にブラケットを取り付けたり、ストロボを直に取り付けたりします。
気になっている方がいると思うので先に書いておきますが、【三脚】と【ライトスタンド】何が違うのかと言いますと・・・
★【ライトスタンド】
・畳むと三脚より細くなる
・段数が多く高さの微調整がしやすい
・ブラケット等のアクセサリーを付けるスピゴットなどを取り付ける前提の作りになっている(最初から付いている物もある)
・足が下に広がり、センターポールが長いので近づけても写り込みにくい
★【三脚】
・物によっては嵩張る
・傾斜のシーンは各足の長さを調整できる
・低く出来るものが少ない(センタポールが短い)
・足が広がるので写りこみやすい
・大きめのボックスやアンブレラは脚に当たってしまう
ザっと書き出しましたがこれくらいでしょうか。
必ずライトスタンドじゃなきゃダメというわけではないですが、オフカメラライティングを行う上ではライトスタンドのほうが何かと便利だと思います。
【ブラケット】
ライトスタンドの上に取り付ける道具です。
この部分にストロボを挟み、使います。写真の物は「S型ブラケット」と呼ばれるタイプのもので比較的安価で入手が出来ます。
※その他、メーカーによっては各々規格を作り専用商品として出している事もありますのでお持ちのストロボのメーカーや型番を確認の上ご購入ください。
【ソフトボックス】
【ソフトボックス60×60とS型ブラケットを取り付けた状態】
狙った場所に柔らかい光を当てる為の道具の一種で折りたたんでコンパクトに出来るもの。必須ではありませんが、光を拡散させ硬い影が出るのを防ぎます。
S型ブラケットの丸い周辺部分に取り付けて使います。ボックス部分の面積は60×60や80×80など様々あります。一般的によく使われているのが折り畳みのタイプですが他にも組み立て式のタイプもあります。
組み立て式は金属のマウントが予め付属している場合がほとんどです。この付属のアダプターの名称は【Bowensマウント】と呼ばれています。三ヵ所出ている突起を嵌め込み回転させて固定する方式です。
主にモノブロックなどのストロボより大型のスタジオ等で使われる機材に対応しているマウントです。
【ソフトボックスとS型ブラケットにライトスタンドを取り付けた状態】
上記の道具を一通り組み立てた状態がコチラになります。
これでオフカメラライティングを行う準備が整いました。
次回、第三章では実際にカメラとコマンダーを接続した状態で、ペアリングをおこない発光させます。