【SIGMA】fpで巡る夜の渋谷スナップ
「三寒四温」とても好きな言葉です。
寒い日と暖かいが交互にやってきて、やがて穏やかな春を迎える。
深堀りしすぎかもしれませんが、「辛い日や楽しい日を繰り返して明るい未来へ向かっている」
そんな風にも受け取れるのではないでしょうか。
その狭間のある冷え込む夜に、ネオン煌めく街へスナップ撮影に赴きました。
シャッターボタンを押す指が震え、袖から入り込む外気に身が凍えても歩く足は止まりません。
スナップの世界に没入する時間は、全てを忘れて熱中してしまいます。
「夜」だからこそ、光の軌跡に目が向きます。
強い光、流れる光、点滅する光。どう画面に収めるのか?その問いの答えを探しながら画を決めていきます。
今回、持ち出した機材は
・SIGMA fp
・Carl Zeiss Distagon T*2/35 ZS
・RAYQUAL マウントアダプター M42レンズ/ライカSL・TLボディ用
M42スクリューマウントのレンズをアダプターを介して装着してみました。
マニュアルフォーカスのレンズを使っていると、
欲しかった画を「待つ」ことが楽しくなってくるタイミングがあります。
このフレーミングなら、被写体をこの位置に…といった工夫がたまらないのです。
この写真は「自撮り」です。どこが?と思われるかもしれませんがピントをミラーに写っている自分に合わせています。
鏡の世界で、風に吹かれて縮こまっている自分の姿が滑稽に見えたのをそのまま写しました。
その時々の「自分」を見せる事こそが自撮りなのかなと思っています。
ガラスの反射を使うと、多重露光したような写真になるのが面白いです。
日中では映り込みがここまで見えませんから、これも夜である特権と言えるでしょうか。
まだまだ工夫のしがいがあるな、という反省を込めてのカットです。
サイバーな空間をイメージしました。
渋谷はいまだ発展途中という感じがして、いまだに新しいものを吸収してアップグレードしています。
常に流動し続ける街、東京の象徴のひとつ。
暖かい日に、また胸を借りて沢山撮りに行きたいと思います。
帰宅してピザを頂き、体力を回復させました。
寒い一日の終わりには、こんなご褒美もいいのかもしれません。