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【marumi】Filter’s Note Vol.4 ~光害カットフィルター~

【marumi】Filter’s Note Vol.4 ~光害カットフィルター~

Filter’s Noteは、いつもより変化のある写真が撮りたい方や、現像には抵抗があるが写真にアクセントをつけたい方に向けて、マルミ光機(以下、marumi)の光学フィルターや角形フィルターを用いてその能力を紐解きながら、フィルターの重ね付けをメインに、様々な作例をできる限り紹介してまいります。

 

第4回は、光害カットフィルターをご紹介します。

 

!Main Note!~光害カットフィルターとは~

光害カットフィルターは、水銀灯やナトリウム灯、LEDや蛍光灯、ヘッドライトなどの人工光源による光害をカットし、星空本来の美しさを写すことができるフィルターです。

星の色を活かしながら、光害の原因となる特定の波長を効果的にカットします。マルミ最大の特徴は、光害の波長光を吸収する特殊成分をガラスに練り込む配合バランスで、「星」と「空」と「景色」のカラーバランスを最適に保ち、自然でクールな星空を表現することができます。(https://www.marumi-filter.co.jp/product/starscape/)

 

星系写真では街からの光害が軽減され、都市の夜景など、より人口光が強い被写体を撮影すると更にその効果を実感する事ができます。イメージとしては、人口光のオレンジ色や黄色の光が低減され、透明感が増します。フィルターの効果と同時にホワイトバランスを調整する事で、更にクールな色の写真にする事ができます。

 

 

!Plus Note!~Marumi StarScapeとは~

 

marumi StarScapeは光害の原因である都市光源から発せられる特定の強い光の波長を選択的に吸収し、一方で天体由来の重要な波長は透過させる性質を持たせているので、光害を効果的にカットしながらも天体の色を損ねる事がありません。グラフを見るとどのような仕組みになっているかがよく分かります。(過去記事より引用)

 

また、StarScapeはNikon D810A,Canon EOS Raなど、星景撮影向けのカメラでもその効力を発揮します。

 

実際の作例をご紹介します。

Canon EOS R5 –  RF70-200mm F4 L IS USM

| 1/125 – F4 – ISO400 – 70mm |

 

こちらがStarScapeのない状態です。これをもとに次の写真をご覧ください。

Canon EOS R5 –  RF70-200mm F4 L IS USM – marumi StarScape

| 1/125 – F4 – ISO400 – 70mm |

こちらがStarScapeを装着した状態です。

それぞれの光がぶつかり、街灯が黄色みがかり、店舗の看板に白みがかかっていましたが、StarScapeを装着することにより光がぶつかって発生した光害を吸収し、本来の街頭の白や店舗看板の本来の色があがりかつ、marumiのフィルター技術によりコントラストも強調され画に締まりを与えることができます。

 

こちらもまずは素の状態をご覧ください。

Canon EOS R5 –  RF70-200mm F4 L IS USM

| “2 – F8 – ISO400 – 200mm |

 

次がStarScapeを装着した状態です。

Canon EOS R5 –  RF70-200mm F4 L IS USM – marumi StarScape

| “2 – F8 – ISO400 – 200mm |

最近できた工場でLEDなのか、装着前と後で写真の変化はあまり感じませんでした。

Plus Noteでも取り上げた通り、StarScapeが効力を発揮する輝線は古くからある工場で主に使用されている、ナトリウム灯や水銀灯が対象なのがわかります。

 

Nikon Z7 – Z 14-30mm F4S – marumi StarScape

| “10 – F4.5 – ISO640 – 15mm |

こちらはStarScapeを使用することによって、星や月の光やキャンプ場の光も本来の色を再現しています。

余談ですが、キャンプ場と月の明るさ、星と富士山はかなりの明暗差があるため、marumi M100の角形フィルターでキャンプ場と月に対してグラデーションNDを施しています。

 

Nikon Z6 – FTZ – AF-S NIKKOR 80-400mm F4.5-5.6G ED VR – marumi StarScape

| 1/2 – F8 – ISO320 – 400mm |

StarScapeはフィルターの特性上青みがかかっているので、ホワイトバランスの調整にも活用できます。

都市部の写真を撮影される際には色温度を低めにして、普段見る都市部の風景に変化をもたらすことがありますが、StarScapeはこれに加え、本来の光害カットの役目を果たすことにより、撮って出しでもその写真に近づけることができます。

 

SONY α7RIV – FE 70-200mm F2.8 GM OSS – marumi StarScape

 

SONY α7RIV – FE 70-200mm F2.8 GM OSS – marumi StarScape

 

!M100 Note!

StarScapeは角形フィルターのM100に装着できるタイプも展開されております。

角形向けのStarScapeはねじ込み型のフィルターになっており、専用のHolder Ringに装着します。

マグネット式と異なり、角形ND装着時の付け替えの手間いらずで使用することができます。

通常使用においても、角形使用においてもmarumiフィルター製品は利用者への配慮がなされており、とても快適です。

 

また弊社に、StarScapeを取り上げた記事はもう一つありますので、よろしければそちらもご覧ください。

 

いかがでしょうか。

StarScapeは49mmから82mmまでのサイズに対応しております。

49mm以下はステップアップリングの活用でマイクロフォーサーズレンズや小口径レンズでもハイクオリティな夜景を撮影することができます。

是非ともStarScapeで普段の夜景・星景に現像ではできないひと手間を加えてみてはいかがでしょうか。

次回は、Vol.5「ソフトフィルター」をご紹介します。

marumi StarScapeはコチラ

 

 

[ Category:Canon etc. Nikon | 掲載日時:21年03月31日 11時30分 ]

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