間もなく発売される『SIGMA fp L』
今回は前回『【SIGMA】SIGMA fp L の「パウダーブルー」や「クロップズーム」を試してみた。』の続きです。
新カラーの「デュオトーン」で撮影した写真をカメラ内現像してみました。
「デュオトーン」というものは1970~1980年代にポスターやジャケットで使われた表現手法で2つの色を組み合わせたデザインなど現代でも使われています。
補色の関係(色相環で反対に位置する色の組合せ)にある2色を選択しますがこのカラーモードの「デュオトーン」にはあらかじめ決められた配色が10パターンあり、その中から選んで撮影する形になっています。
「デュオトーン」を使うのは今回が初めてだったので恥ずかしながら基礎が固まっておりませんがこういう配色があるということを知っていただければと思います。
ちなみに配色パターンは以下の通りです。
「R1」「M1」「P1」「B2」「B1」「G2」「G1」「YG1」「YE1」「OR1」
カラーモード:YE1 コントラスト +0.8 シャープネス +0.6 /
今回はすべてアスペクト比を「1:1」にして現像してみました。
「YE1」というのはおそらくイエローだと思うのですが、真っ白な建物に当ててみたところ、暗部はややパープルに。
それはイエローに対しての補色がパープル(青紫)だからというのが色の関係性を見ているとわかってきます。
今回の「YE1」ではハイライト(白に近い色)がイエローになりシャドウ(黒に近い色)が補色のパープル(青紫)に変化していきます。
カラーモード:G2 コントラスト +0.6 シャープネス +0.6 /
今回は見ての通り、森林と石畳です。
赤く見えるので「R1」なのかな、と思いきや今回当てたのは「G2」。
これは明るい部分に緑がノり、緑に対しての補色が赤系統の色なのでこういう風に変化したのかなと想像しています。
カラーモード:B2 コントラスト +0.8 シャープネス +0.6 /
本来の色もお昼時のやや暖色が混じっただけの白と黒の写真だったのでそのまま青く仕上がりになりました。
明度が0の場合は無彩色(黒)となりデュオトーンでも黒くなるようです。
カラーモード:R1 コントラスト +0.6 シャープネス +0.6 /
9色まとめた写真ともう1パターンの「R1」
この「R1」が最もビビッドな仕上がりを見せるシーンが多かった気がします。
デュオトーンに「黒」がないというのはこういうシーンが分かりやすいかもしれません。
うっすらとレッドが暗部にのっているのがお分かりいただけますでしょうか。
カラーモード:OR1 コントラスト +0.8 シャープネス +0.6 /
——————————————————
というわけで今回は「デュオトーン」をベースに『SIGMA fp L』の新カラーモードをご紹介させていただきました。
シンプルに2色展開するだけ、と思っていたら実際にやってみると色の関係性まで考慮して撮るととても奥が深いカラーモードなのだと気づくことが出来ました。
使いこなせているとは言えないのですが、こうして複数ある色パターンに写真を当てはめていくのは自分にとっても新しい試みで、現像している最中ああでもないこうでもないと悩みつつも楽しみながら現像していました。
ぜひこの『SIGMA fp L』のカラーモードも楽しみ、新しい表現の世界を拓いていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
https://news.mapcamera.com/KASYAPA/674_sigma-fp-l/
▽▽▽今回の機材はコチラ▽▽▽