毎年楽しみにしている桜。
今年は何処に出掛けようかと思案するものの、休みの日に限って天気が悪いなど、なかなか撮影機会に恵まれません。
そんな中で私を癒してくれたのは、日々の通勤電車の車窓から見る桜でした。
今回は遠征をあきらめ、車窓から気になった桜に立ち寄ってみました。
筆者は千葉県から中央総武線に揺られ新宿まで通っています。
その車窓から毎年1番早く目を楽しませてくれるのが、平井~亀井間にある旧中川沿いの河津桜。2月の末頃から楽しめます。天気が良ければスカイツリーも間近に拝める場所ですが、例によって生憎の空模様が悔やまれます。
川の亀戸側にはテニスコートや野球場を配した亀戸中央公園が隣接しており、そこには4月上旬に見頃を迎える八重桜が多く植えられえているので、この周辺では1ヶ月以上何かしらの桜を楽しむことができます。
4月上旬は天気に恵まれ春を満喫できました。葉桜状態ですが、ソメイヨシノと比べ花にボリュームがあるので目に鮮やかなピンク色が楽しめます。
時期が前後しますが、続いては水道橋駅側の日本橋川沿いにある枝垂れ桜です。毎年ソメイヨシノより2週間ほど早く咲く傾向にあり、ソメイヨシノ開花の目安になります。
橋の袂に1本だけある木ですが丁度列車の高さに枝があるので車窓からは、ピンクのカーテンで覆われたかの様な景色が楽しめます。
列車が通過する際に起きる風で舞い上がる花吹雪も綺麗です。
この春、新しいレンズを1本迎え入れました。 「Apo-Summicron M75mm F2.0 ASPH.(6bit) 」です。
ライカビギナー奮闘記で再三、アポクロマートレンズが気になると言っていた筆者。本当は近日発売予定の35mmが欲しかったのですが、私のお財布事情ではこれが限界です。
90mmも候補として検討しましたが、詳しい人に聞いたところ90mmはピント面が相当薄いらしく「ビゾフレックス」が必要になるとの助言もあり、まずは使いやすそうな75mmをチョイスしました。
普段使っていた35mmの約倍の焦点距離は、35mmとの使い分けもしやすく、一眼レフ時に使っていた標準ズームレンズと同じ様な感覚で広角、望遠と使い分けを楽しむことができます。
おかげで少し高い位置に咲いていた花も、簡単に寄ることができるようになりました。
驚いたのがシャープな描写と近接での解像力の高さです。上の写真はほぼ最短70cmで撮影したものですが、大きなボケと花びらの質感が実に綺麗に描かれています。この上品な写りに、一瞬でお気に入りレンズとなりました。
話を戻します。電車は飯田橋駅を過ぎるとソメイヨシノが沢山咲く外堀沿いを走ります。特に新見附橋の土手付近は菜の花とのコラボも楽しめるお気に入りスポットです。
涼しい水辺の桜ということもあり、都心のソメイヨシノの中では比較的遅めに咲く傾向があります。
言い換えれば外堀の桜が終わる頃には、車窓から見える桜も終わりとなります。来年はもっと自由に花が楽しめると良いのですが…。
新宿に到着しました。新宿にも都庁周辺など桜の名所は多々ありますが、それはまたいずれの機会に。