レンジファインダーカメラを連想させるようなレトロなデザインのX-E3。
レトロテイストなボディには同じくレトロテイストなレンズをつなげたい、ということでライカレンズを同社から発売されている
『Mマウントアダプター』で組み合わせて撮影に赴きました。
使用するレンズは『Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.』
M28mm F2.8の初代モデルは1964年に発売されました。その後マイナーチェンジを繰り返して2006年に初の非球面モデルが登場し、現在発売されているモデルが6代目になります。
非球面になって大きく変わったのはその描写性能。全域にわたってシャープでキレのある描写、気持ちのよいコントラスト表現が魅力的です。
悪い条件下でも安定した写りをみせてくれます。
今回はライカレンズのコントラストや階調表現を堪能すべく、モノクロで撮影を行いました。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
カメラを持って近所を散策。廃れたフェンスに絡まりつく植物が妙に心惹かれました。
細い蔦が左右に交差し細かい線が広がります。解像力が高く繊細な描写を発揮してくれました。
屋外駐車場で開放での撮影。背後の車がとろけるようにボケて、
ピントが合っている手間のフェンスと植物をより立体的に写し出してくれました。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
この日は雨上がりの撮影でした。実際にカラーで見ると濃い緑色の葉をした植物。
撥水力が高そうな葉で水滴が滴り、モノクロながら艶感と瑞々しさを感じる仕上がりになりました。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
遊歩道を歩いていると道端で鳩が日向ぼっこをしていました。
背後の鳩の影がかっこよく決まり、お気に入りの1枚です。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
鳩はその場から遠くに行くことはなく近場をうろうろしたり、立ち尽くしていたり、
しばらく観察をしていましたが風に揺れる鳩胸がふさふさしていてかわいらしかったです。
近くに歩み寄って1枚写真を撮り、モニターを見返してみると細かい羽根がきれいに表現されました。
まん丸の瞳にも自然光のアイキャッチが入り、これはいい鳩写真が撮れたと満足感でいっぱいです。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
もう少し観察していたい気持ちを抑え、鳩とお別れしました。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
前も後も上品なボケ味で、薄暗い場所と影の場所のコントラストが綺麗に描写されました。
普段は撮ることのないような人が踏み入れない草木の茂みを撮るのもなかなか楽しいものです。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
最後は自宅でテーブルフォトをしました。陰影の付き具合がとても良いです。
その場の空気感を写し出すことができる素晴らしい諧調と表現力を実感しました。
FUJIFILM X-E3×Mマウントアダプター×Leica エルマリート M28mm F2.8 ASPH.
コンパクトな設計のエルマリート M28mm F2.8。同じく小型設計のX-E3とマッチしていて、
出かけるときにいつでも持ち歩きたくなるバランスが良い組み合わせです。
やはりモノクロ撮影での相性は抜群です。
今回の撮影はモノクロ縛りで挑みましたが、カラーでも綺麗な画を写し出してくれることでしょう。
またこの組み合わせで、つぎはカラーの撮影を楽しもうと思います。