マップカメラスタッフがお送りする、フィルムカメラやクラシックな写りのデジタルカメラをご紹介する『RetroStyle』
第一回目は、2021年7月下旬に発売を予定しているZfcのモチーフになっているフィルムカメラ
『Nikon FM2』(今回撮影に用いたのはNew FM2 Tです)
モデルとなったカメラはどんな感じなんだろう。
フィルム初心者でも使えるという話を聞き、実際に持って撮影に出かけてみました。
私自身、コンパクトフィルムカメラしか使用した事が無く、完全マニュアルでの操作は初めてです。
使用したのはチタンカラーのNew FM2とAi-S Nikkor 50mm F1.4
Nikonファンから多くの支持を受けているNew FM2
1980年代に発売され、長いNikonの沿革の中でも特にベストセラーとして名を連ねております。
使用したフィルムはKodak Color Plus 200 135 36枚撮り
36枚撮りのネガフィルムです。
粒状性に優れたシャープな細部表現、自然な彩度、幅広い露出寛容度が特徴的です。
撮影日の天気は生憎の曇り空、雨もパラパラ降ったりやんだり。
カメラ自体は見た目以上に重みがあり、レンズとのバランスも良く、手に馴染む仕様。
ボディのサイズはFM2とZfcはほぼ同じ。重さはFM2の方が重いです。
フィルムカメラは、じっくり1枚を撮るとよく聞きますが、使ってみて実感。
ファインダーを覗きながら、ピントをゆっくり回していきます。
ピントが合う時からシャッターを切るまで、少しの緊張感はフィルム1本使いきるまで抜けませんでした。
フィルムのザラザラな質感と紫陽花の深い青色が雰囲気を作りこみます。
天気が悪い中で、フィルムカメラの撮影はどうなのだろうか。
そんな心配もなく、シックで落ち着いた写りをしてくれました。
室内で撮った数枚以外はしっかり現像が出来ました。
試しにF4での撮影、しっかりとピントが合ってくれました。
F1.4のレンズを使用しましたが開放で撮るとピントが合わず全体的にぼけぼけになってしまいました。
まだまだ勉強が必要です。
『かしゃん』というシャッター音は、機械仕掛けのカメラらしい音で、
デジタルカメラのシャッター音は勝てないものだなと感じます。
電車の中から撮影。シャッタースピードは1/250。
ゆっくり走る電車の車窓から撮影。
現像するまでそんな写真が撮れているかはわからない。それがフィルムのいいところです。
人物にピントが合ってくれて思いのほかブレていなかったのには驚きました。
天気が良かったら青い海はどのような色合いで写ったのでしょうか。
1枚1枚を大切にする。現像するまでのワクワク感や、クラシックな色合いに魅入られてしまいました。
今後もマップカメラスタッフが提供するRetroStyleをご期待くださいませ。
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