前回、ズミターレンズをお借りしたのをきっかけに大河ドラマゆかりの地を散策した筆者。
肝心要の主人公「渋沢栄一氏」にゆかりの場所が抜けていた事に気付き後日、王子の飛鳥山公園まで足を伸ばしてみました。
今回はズミターからの流れを受け継ぐ現行モデル「ズミクロン M50mm F2.0 レンズフード組込(6bit)」を使ってみました。
飛鳥山公園は徳川8代将軍吉宗公の時代に作られた公園で、その後1879年に公園に隣接する場所に渋沢氏が屋敷を構えたと記されています。
園内には大河ドラマで集客しようとするのぼりが多く掲げられていましたが、コロナの影響か人影は少なく寂しさを感じます。
飛鳥山と言うだけあって公園の一番高い所には、標高を記すモニュメントがありました。
標高25.4m。すぐ脇を走る東北・上越新幹線の高架橋とほぼ同じ位の高さでしょうか。
階段ですぐ登れる高さですが、無料で乗れる登山モノレールがエアコンも効いていて便利で快適です。
桜の名所としても有名な飛鳥山公園ですが、緑豊かな公園は季節問わずいろんな植物を見ることができます。
立派なキノコを発見。危険なのか安全なのか判断がつかないので撮影だけ。周囲が綺麗にボケた写真を見るとちょっと美味しそうに見えます。
渋沢邸の方まで進んできました。
残念ながら住まいだった建物は、戦時中の空襲によって焼失してしまったとの事ですが、2つの建物だけ焼失を免れ当時の姿を残しています。
写真の洋館は「青淵文庫」と呼ばれる建物で書庫として建てられたとの事。
近くで見ると立派なステンドグラスやタイルによる装飾が施されており、書庫と聞くとなんとも贅沢な造りです。
そしてもう1つが「晩香廬」と呼ばれる平屋の建物。賓客を迎えるレセプション・ルームとして使用されていたとの事です。
公園の奥まで進むと栄一氏の銅像が置かれていました。意外と小柄な体型にビックリ。だいぶドラマの俳優さんのイメージに感化されてしまったようです。
今回は1日を通して「ズミクロン M50mm F2.0 レンズフード組込(6bit)」のみで撮影しました。さすが現行レンズ。6bitコード付きで使いやすいのはもちろんのこと、とにかく自然な描写が素晴らしく感じました。
絞り開放でもシャープで解像力は高く、それでいて柔らかさも感じられます。何より嬉しいのが手のひらに収まるコンパクトさ。全てにおいて文句の付けようのないレンズです。
聞けば、基本的な光学設計は1979年に登場した第3世代からそのまま引き継がれているとか。昨今、デジタル画質に対応すべく設計を見直したレンズが多くある中、この不変の歴史は凄いの一言です。
前回のズミターから現行ズミクロンへ一気に時代を飛ばしてしまいましたが、これだけ描写に差があると歴代レンズにも興味が湧いてきます。きっとこうやってレンズ沼にハマっていくんですね。気を付けないと。