2021年10月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
EOS R5event-campaigninformationRICOH GR seriesα7 IIα7 IIIスタッフおすすめ機材厳選アイテム新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ10月ランキング | |||
1位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
2位 | Nikon | Z fc | ミラーレス一眼カメラ |
3位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | SONY | VLOGCAM ZV-E10 | デジタルムービーカメラ |
5位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
6位 | SONY | FX3 | デジタルムービーカメラ |
7位 | FUJIFILM | X-E4 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | Canon | EOS R5 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | FUJIFILM | GFX 50S II | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | Nikon | Z6II | ミラーレス一眼カメラ |
2ヶ月連続で、新製品が新品ランキング初登場1位を獲得しました。
10月1日発売のRICOH GR IIIxが、2位に大きく差をつけての首位です。
これまでの「GRシリーズ =(イコール)広角28mm相当の画角」という、ファンの間でも固定化されていたイメージを覆す、35mm判換算40mm相当のレンズを搭載したRICOH渾身の意欲作。
40mmと言えば、準広角的にも標準的にも使用できる汎用性の高い画角。まさにスナップシューティングのためのカメラと言えます。
APS-Cサイズ約2424万画素のセンサー、高速高精度のAF機構やRICOH独自の手ブレ補正機構など、GR IIIの高性能をそのまま継承しながら、カメラ内でのRAW現像の高速化や画像調整の機能を強化するなどさらなる進化を遂げ、魅力を深めることに成功しています。
従来のGRファンは勿論、気軽に高画質のスナップ撮影を楽しみたい方にも注目の1台。事前の予約数も相当なものでしたが、発売開始後も新規ご注文のお客様が後を絶たない状態です。
店頭においても、デモ機の置いてあるカウンターには目もくれず、まっすぐレジカウンターにいらしてご購入されるケースが目立つとか。
また、それだけの人気を誇り販売数を伸ばしながら、品薄になることなく順調に供給を続けるRICOHの企業力にも注目したいところ。昨今の流通関連の事情などにより、他メーカーが軒並み製品の供給不足に陥っているなか、お客様の需要に十二分に応えてくれていることは称賛に値します。
先のGR IIIは2019年3月の発売後、未だ永くランキングの常連となっているロングセラー機。今回のGR IIIxもそれを踏襲するか。今回のランキングでは叶いませんでしたが、兄弟2機同時ランクインも十分考えられます。
続いて2位にNikon Z fcが入りました。8月のランキングで待望の1位を獲得後、翌月には10位内のランキングから姿を消してしまうという波乱の展開を繰り広げたZ fcですが、10月は供給不足も解消の方向に。
特に10月1日発売のZ 28mm F2.8(Special Edition)レンズキットが、事前の評判通り好調に販売数を伸ばし今回の2位獲得に至りました。
ただ決して楽観もしていられず、ボディ単体や16-50 VR SLレンズキットは依然品薄状態が続いています。好調28mmレンズキットの販売が落ち着いた時にランキング上位に踏みとどまれるかは、Nikonの頑張り次第といったところか。
前回Z fcの不振をカバーしてくれた他のNikon勢、Z6IIはギリギリ10位にランクイン。好評の64GB XQD同梱キャンペーンも11月に入り終了、今後ランキングに残れるか正念場です。
また、前回9位に入っていたZ5ですが、10月4日にキャッシュバックキャンペーンが終了、今回14位とランク外に。
そんなわけで今回のNikonは、ランキング上ではZ fcの復活だけが目立ちましたが、皆様ご存知のようについ最近大きな動きがありました。そうZ9の予約開始です。
モンスター級のスペックを誇る待望のフラッグシップ機ですが、11月2日の予約開始以来その数もモンスター級に。まだ年内発売予定としか決まっていませんが、発売が開始されればその月のランキングの顔になることは間違いなし。
それまでの間、Nikonの人気を支えるのはZ fcとなりそうです。やはり供給不足でのランキング落ちだけは避けてほしいところです。
Canon EOS R6が3位、同じくEOS RPが5位、EOS R5が8位と3機種がランキング内に入ったCanon。4月以来実に7カ月連続、このラインナップでの3機種ランクインを果たしています。
何とも安定した人気を誇るCanon。なかでもEOS R6は他メーカーの新機種登場が続くなかにあってもそれと真っ向から渡り合い、上位をキープしています。
また、ロングセラーを続けるEOS RP。すっかりフルサイズ入門機としての地位を確立した模様です。
この2機種は10月18日にキャッシュバックキャンペーンが終了していますが、その後も安定した売れ行きを上げています。
盤石なように見えるCanonですが、レンズの供給不足はかなり深刻なことに。特にRF系の人気レンズの中には、ご注文後数ヶ月待ちになってしまっているものも。せっかくボディを買っても、使いたいレンズが手に入らないのでは…、とボディの購入を躊躇されている方も多いようです。
前回1位のSONY VLOGCAM ZV-E10、今回4位につけました。
動画撮影に特化したカメラですので、ある程度の方の手に行き渡るとそこから販売数を伸ばすのは難しいところ。3位までとは大きく差をつけられる形となりました。
店頭での問い合わせも発売開始時に比べるとかなり減ってしまったとか、ネットでの販売が主だったようです。
とはいえ、すっかり動画撮影のイメージが定着した感のあるSONY。前回10位のプロフェッショナル向けFX3が、6位にまで順位を上げました。ちょっと驚きの結果です。
逆に本来の主力機であるα7系の名前が10位以内からすっかり消えてしまったのは残念なところ。α7Cが11位、α7IIIが13位となっています。
10月22日からα7Rシリーズ対象のキャッシュバックキャンペーンが開始されましたが、これがどのくらい購買層に響くか、次回のランキングで確認してみましょう。
人気のX-S10が相変わらず品薄状態で苦戦している(今回12位)FUJIFILM、X-E4が7位に。ただXC15-45mmとのレンズキットは現在入荷待ちとなってしまっています。
X-S10も同様で、ボディ単体は在庫があるものの、より問い合わせのの多いXF18-55mmとのレンズキットが供給不足に。
両機種のレンズキットとも少しずつは入荷していて、ご注文のお客様に長期待っていただくということはないのですが、潤沢な入荷ではないのですぐに品薄状態に陥ってしまうという状況です。
前回初登場8位、今回も9位にランクインしたGFX 50S IIですが、あろうことかこちらも同じ状況。
ボディ単体は在庫があるのですが、GF35-70mmとのレンズキットがやはり入荷数が少なく上記2機種と全く同様の動きとなっています。
GF35-70mmは今後レンズ単体での発売が開始されますが、レンズキットの方が圧倒的にお得感が高いのでキットの入荷までご購入を控える方がほとんどです。
FUJIFILMカメラの人気の大きな要因の一つとも言える「フィルムシミュレーション」機能。特にこの紅葉シーズンにはもってこいの機能ですので、使ってみたいという方も多いと思いますが…
ここ数ヶ月同じことを繰り返し述べている気もしますが、どのメーカーもカメラ・レンズとも潤沢な状態で販売数を競ってもらえたら… 一日も早くそのような状況に事態が好転することを祈るばかりです。
中古デジカメ10月ランキング | |||
1位 | SONY | α7III | ミラーレス一眼カメラ |
2位 | Canon | EOS 5D Mark III | デジタル一眼レフカメラ |
3位 | SONY | α7II | ミラーレス一眼カメラ |
4位 | SONY | α6400 | ミラーレス一眼カメラ |
5位 | FUJIFILM | X100V | コンパクトデジタルカメラ |
5位 | Canon | EOS RP | ミラーレス一眼カメラ |
7位 | Canon | EOS R6 | ミラーレス一眼カメラ |
8位 | FUJIFILM | X-T4 | ミラーレス一眼カメラ |
9位 | FUJIFILM | X-S10 | ミラーレス一眼カメラ |
10位 | SONY | α7RII | ミラーレス一眼カメラ |
今回の中古ランキングは、SONY4機種、Canon3機種、FUJIFILM3機種と3メーカーが仲良く分け合った形となりました。
まずはSONY。相変わらずの強さを誇る1位α7IIIを筆頭に、3位α7II、4位α6400、10位α7RIIと続きます。
ただ前回9月のランキングで入っていたα7RIIIやα7RIVといった高額機は、今回名前が挙がっていません。
新品ランキングのところで述べた、α7R系対象のキャッシュバックキャンペーンが影響しているのかもしれません。
前回6位のCanon EOS 5D Mark IIIが、2位に順位を上げました。
しかし、今回一眼レフ機でランクインしたのはこの1機種のみ。ランク外を見ても、17位にCanon EOS 6D Mark II、20位にNikon D750とかなり下位に低迷しています。
価格がこなれてきているのは以前からお伝えしていますが、とはいえ今後新製品の出る見込みが極めて低い一眼レフ機、中古ランキングからも名が消えていってしまうのでしょうか。
Canonは他に同数5位にEOS RP、7位にEOS R6と新品ランキングでも人気の2機種がランクインしました。
どちらも10月18日に新品のキャッシュバックキャンペーンが終了し、逆に中古で「Halloween SALE」が開催されたため、お客様の目が中古にも向けられるようになったと考えられます。
FUJIFILMはX100Vが同数5位、8位にX-T4、9位にX-S10をランクインさせました。
X100VやX-T4は新品在庫も潤沢にありましたが、先に述べた「Halloween SALE」により価格差が大きくなった中古に人気が集まった模様です。
そしてX-S10、こちらは中古セールの影響だけでなく新品の入荷を待てなかった方のご購入も多かったよう。
規制も緩和された今、待ちに待った紅葉シーズンに何とか間に合わせたいという方も少なくなかったことでしょう。
最後にランク外の話を一つ。
11位にRICOH GR IIIの名があります。
前回4位からかなり落としてしまいましたが、これは今回新品ランキング1位のGR IIIxの影響と見てよいでしょう。多くの方がGR IIIxに流れたようです。
しかし40mm相当の画角と28mm相当の画角、どちらを取るか選択に迷うところです。今後GR IIIxとGR IIIの両機が、新品・中古ランキング両方に同時にランキングされるなんてことも十分に考えられます。
先にNikon Z9の話題を出しましたが、あちらは年内発売予定。まずは11月下旬発売を予定しているCanon EOS R3が次回の目玉となりそうです。
というわけで、次回11月のランキングも賑やかになりそうで今からワクワクしますが、くれぐれも供給不足だけは…