【Wish Upon a Star】Vol.4 宙を大きく切り取るFishEyeレンズ “M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO”
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徐々に空気が澄んできた今日この頃。
来週の2021年11月18日はしし座流星群。
さらに翌日には部分月食と見ごろ真っ盛りです。
さて、前回のM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0に続いて取り上げるのは、
OLYMPUSの「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」です。
35mm判換算が2倍になるマイクロフォーサーズシステムにおいて、広角レンズは貴重な存在。
その中でもコンパクトながら画質に妥協のないレンズがこの「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」なのです。
絞り:F1.8 / シャッタースピード:20.0秒 / ISO:1000 / 焦点距離:8mm
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
35mm判換算で16mmとなるレンズですが、Fisheye、すなわち魚眼レンズですので歪みが強調され広く宙を撮ることができます。
それでいてもシャープに星を写してくれるので、開けた場所では大活躍なレンズです。
絞り:F1.8 / シャッタースピード:20.0秒 / ISO:1000 / 焦点距離:8mm
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
中央の木に近づいてみました。いかがでしょう。
先ほどの写真だとあまり歪みを感じられなかったかもしれませんが、この写真の下部を見ていただくと左右の地上が大きくせりあがっているように見えます。
また、中央の木はヤマナシの木で本来まっすぐ立っているのに左曲がりに曲がってしまっております。
しかしパースが付くことで広がりが表現できたりもしますので、カメラの位置やアングルを調整してみてください。
絞り:F1.8 / シャッタースピード:43.0秒 / ISO:1000 / 焦点距離:8mm
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
明るく撮ろうとシャッタースピードを下げたら、さすがに星が流れてしまいました。
しかし、広角になればなるほどその流れが目立たなくなるので、ある意味43秒も露光しておいてこれしか流れていないのかと驚くばかりです。
絞り:F1.8 / シャッタースピード:13.0秒 / ISO:6400 / 焦点距離:8mm
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
場所も時期も大きく変えて、カメラを上に向けてみました。
左側に映る電線がすごいことになっております、が天の川を贅沢に収めてみました。
光害のない場所で宙を見上げると、天の川が全天に渡って、本当の川のように横たわっている様子を見ることができます。
普段は写真下部あたりに見えている天の川の濃淡の強い箇所を撮るので20~24mmあたりを使っておりますが、これだけ広いとやはり物足りません。
全天までとはいきませんが、それでもやはりこの光景を目にして写真を撮ろうとするのならば、M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROは必須かもしれません。
絞り:F1.8 / シャッタースピード:13.0秒 / ISO:6400 / 焦点距離:8mm
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
カメラを上や下に向けると歪んでしまいますが、水平に持ってくると歪みも少なくなります。
一本で両方とも撮ることができるので、広角の写真としても歪みを活かした魚眼らしい写真を撮るにしてもとても便利です。
また、開放F1.8なのもとても魅力的です。
そのおかげか流星も一緒に撮ることができました。
そして光学性能は、広く撮れているにもかかわらず、周辺部においてもコマ収差などが見受けられず、圧倒的な性能を感じました。
絞り:F1.8 / シャッタースピード:13.0秒 / ISO:6400 / 焦点距離:8mm
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
後半の写真を撮影した日は一晩で場所をポンポンと移動しており、三脚やカメラ、レンズヒーター等々の機材を多く持ち運んでおりましたが、本レンズは重さがわずか315g。
カメラと合わせても1kg未満なのはさすがマイクロフォーサーズシステムといったところ。
さらに、それであってもチープさは全くなく、安心してどこにでも持っていける堅牢性はやはりPROレンズだなという安心感を与えてくれます。
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
簡単ではありますが、編集ソフトで現像してみました。
完成系は好き好みあるとはいえ、やはり元データがしっかり撮れてないと色やノイズ除去に耐えられません。
かなりコンパクトなので撮影しているときは心もとない感じがしないでもないですが、後から確認するとしっかり撮れているので、ちゃんと信頼できるレンズです。
最後に、本レンズで撮影したタイムラプス動画をご覧いただきます。
広角レンズの一つの選択肢として、魚眼レンズも面白いのかもしれません。
大きさもコンパクトなのでサブで持って行っても苦ではないというのがいいですね。
普段は歪みを少なく広角レンズとして、はたまたある時は思いっきり歪ませていつもと違う写真を撮るレンズとして。
そんな二面性を兼ね備えたM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO。
星の撮影だけでなく、様々なシーンで使えますので、一本カメラバッグに入れておきたいレンズです。