豊かな自然の中を歩くのが大好きです。
最近は冷たい風の吹く日も多いですが、天気が良ければ寒さもさほど気になりません。
同じコースを歩いても季節ごとに表情が変わるのを見るのは楽しいです。
皆様のそういったお気に入りの道があるのではないでしょうか。
ご紹介する写真は、普段とは趣向を変えて全部モノクロで処理してみました。
写真にメリハリをつけて、よりシンプルに季節感が伝わるようにしたい、というのがその狙いです。
また、たまにモノクロ写真でも不思議となぜか色を感じるものに出会うことがあります。
自らの経験でその色合いを補完しているのでしょうか。そういった写真には不思議とこころを惹かれます。
今回も撮影ではNikon D800とAF-S Nikkor 300mm F4E PF ED VRを使用しています。そしてRAWファイルで撮影した画像を、NikonのソフトウェアCapture NX-Dで現像処理を行い、その際ピクチャーコントロールをモノクロームにして仕上げています。
葉っぱがすべて落ちてしまっている木ばかり立っているなかで、なぜかこの木だけは実のようなものが付いていたのが印象に残っています。モノクロなのでわかりにくいと思いますが、実際ファインダーを覗いたときは、さくらんぼの柄(え)のようなものがついたポップコーンに見えました。
レンズによっては後ろの背景がぞわぞわっとして写したいものにフォーカスしづらくなる場合もありますが、AF-S Nikkor 300mm F4E PF ED VRは300mmということも相まってほど良い立体感と切れ味をもたらしてくれます。
草木が密集してごちゃごちゃしているところに強い光が差し込んでいました。シャッターを押すとゴーストもたくさん入り、さらにごちゃごちゃしたようになりました。
ですがどうでしょう。
カラーで撮影するときよりもモノクロ写真は光を意識するようになる気がします。
山や森の中を歩いている時によく目にする、手がつけられていない感じの景色を切り取るのが結構好きです。
そろそろ日が暮れようという時間帯。気温が下がってきました。
風も吹いていて水面にあたっているのがわかります。空気の冷たさが伝わってきます。
望遠レンズを何年も使い続けているにもかかわらず、このような野鳥が飛び立つ瞬間の写真を撮ったのは今回が初めてです。
河原に立ち寄った時に偶然、数羽の鳥が遊んでいるのに気づいて狙ってみました。
15分位だったと思いますが、始めてみるとすっかり夢中になっていました。
なかなかタイミングが合わず、石と川の水しか写っていない写真をたくさん撮ってしまいました。
結局、なんとか枠内に収まっていたのは5枚くらいです。ここの3枚は全部トリミングしています。
シャッターチャンスを何度もくれた鳥さん達に感謝します。それにしてもこの楽しさ、ちょっと中毒性が高そうですね。
写真撮影全般に言えることですが、シャッターを押すタイミングが、そのまま結果につながることを改めて感じます。
モノクロにしたことで被写体の質感がより強調されているようで、レンズの描写力の高さを感じます。
そしてほんの少しですが、カメラではじめて野鳥の動きに触れたことで、この冬の撮影の可能性が広がったように感じられたのが嬉しいです。今後の望遠レンズでの撮影がより楽しみです。