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【SIGMA】Artをたずねて三十分(ともう少し

【SIGMA】Artをたずねて三十分(ともう少し

これは今年東京に大雪が降った日間近のお話です。

お昼くらいまで時間があったため、花小金井にある「江戸東京たてもの園」に行ってきました。
ここでは現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示をしています。

前回の【SIGMA】Artをたずねて三十分のように
こういった建築を見るのはとても好きなので、初めてここを訪れた際はとても興奮して年パスを購入してしまったくらいお気に入りのスポットです。
年パスがお得なのはもちろんですが、たまに行われる夜間イベントでも優先して入場できるという嬉しい特典も。(夜間イベントは人気で行列待ちになります)
当時は歩いて来れる場所だったのですが、今は少し遠くなってしまったため久しぶりの来訪です。

「江戸東京たてもの園」は大きく分けて西と東のエリアに分かれており、しっかり見学していくと一つのエリアだけでも結構時間がかかります。いつも引き寄せられるように「西ゾーン」に行ってしまうので今回は「東ゾーン」から向かうことにします。

「東ゾーン」は「江戸東京たてもの園」の看板ともいえる銭湯「子宝湯」や黄色い「都電7500形」、あのアニメ映画の舞台にも採用されたという建造物があるスポットです。

「武居三省堂(たけいさんしょうどう)」
明治初期に創業した文具店ということです。神田須田町に在った建物ということで、そういえばあの辺りにはいまも歴史的建造物があるなぁと思い出しました。あのアニメ映画の舞台にも採用されたという噂があるのがこのスポットなのですが、ボイラー室の引き出しになった壁がここにあります。でも筆者はその壁の真反対を撮ってしまっていました。実物はぜひご自身の目でご確認ください……

東ゾーン「都電7500形」
渋谷駅前から神田須田町まで走っていたという都電です。
このご時世で車両内に入ることが今は叶いませんが、入れるころは子供だけでなく大人も童心にかえり楽しんでいたスポット。

夜間イベントでは車両内の灯りがついていて、夜にぼんやりと光る電車はとても印象的でした。またあのシーンを見たいものです。

東ゾーン「大和屋本店(乾物屋)」
港区白金台に1928年(昭和3)に建てられた木造3階建ての商店で、戦前の乾物屋の様子を再現しています。

「乾物」と言いながら「たまご」を撮影している筆者。しかもこの建物のおすすめポイントは「たばこ販売カウンター」です。ここにくるたび「たばこ販売カウンター」は撮影しているので、少し外してみたのですが、外しすぎたのかもしれません。

東ゾーン「小寺醤油店(こでらしょうゆてん)」
大正期から、現在の港区白金で営業していた店です。味噌や醤油、酒類を売っていたということです。

ユニークな絵柄の缶詰や当時の貴重な「レジ」などが展示してあります。今回は醤油を入れていたであろう瓶の撮影に成功しています。ただ裏側から撮影したのでラベルに何が書いてあるか不明です。

次回訪れる方が「本当はここには何があるのか」と想像させて興味を持ってもらう、という高度なテクニックを盛り込んでいます。おそらく。

東ゾーン「子宝湯(こだからゆ)」
足立区千住元町に存在した東京の銭湯です。
玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の折上格天井など贅(ぜい)をつくした造りとなっているそうです。

最近「縦撮り」にはまっている影響で縦写真が多めです。ご容赦ください。

レトロなポスターやアイテムを見るたび、自分の部屋に飾りたい。と思うのですがなかなか実現できず。
いつか趣味全開の部屋をつくることが出来れば実現させたいと思い幾星霜。

湯のない銭湯の浴槽は意外に深く、つるっと滑って角に頭を打ってしまったらと想像しておそるおそる。
大きな富士山が描かれた銭湯壁画は見ごたえばっちり。天窓から入ってくる光もとても綺麗で、もし本当にこの銭湯に浸かっていたらまさに気分は極楽だったのではないでしょうか。

東ゾーン「仕立屋(したてや)」
「子宝湯(こだからゆ)」の隣に割とひっそりとあるスポット。明治初期に現在の文京区向丘に建てられた町屋で、内部は大正期の仕立屋の仕事場を再現しているということです。
見所のボリュームがそこまであるわけではありませんが、しっかりと作りこまれた世界観。ふらっと見れるのでぜひ一度ご覧ください。

さて、ここで「西ゾーン」をご紹介いたします。(本当にほんの少しだけ)その一室にある筆者のカメラメーカーの大先輩にあたる御方。どのくらいの年代ものなのでしょうか。

西ゾーン「前川國男邸(まえかわくにおてい)」東京都指定有形文化財
 
日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男の自邸として、 品川区上大崎に1942年(昭和17)に建てられた住宅だそうです。沢山のスポットがある「江戸東京たてもの園」のなかでも最もお気に入りの建築物かもしれません。こんな光が降り注ぐ家に住んでみたいものです。

西ゾーンの建築は他にも東京都指定有形文化財の「小出邸(こいでてい)」や「田園調布の家(大川邸)」(でんえんちょうふのいえ)など筆者好みの建築が沢山あります。

西ゾーン「綱島家(農家)(つなしまけ)」
江戸時代中期に建築されたという多摩川をのぞむ台地上にあり、広間型の間取りを持つ茅葺きの民家。
タイミングがいいと囲炉裏に火を入れているときがあって、過去にお茶をいただいた記憶があります。
またあんな風にのんびりした時間を過ごしたいものです。

最後に「デ・ラランデ邸」(で・ららんでてい)の邸内にあるカフェ「武蔵野茶房」でホットケーキを食べて帰路につきます。
邸内でホットケーキを食べるのはこれで2回目ですが、なんとも贅沢なことをした気持ちになります。

さて、この「江戸東京たてもの園」。今紹介した他にも沢山見所スポットがあります。
じっくり回れば一日費やしてしまえるスポットなので、また開館された際にはぜひ一度足を運んでみてください。
建物の歴史などを知りたいという方はスタッフの方々が丁寧に説明してくれるので、そういった目的で訪れる方も楽しめると思います。

前回の【SIGMA】Artをたずねて三十分もそうですが新宿を起点にした時間としています。
新宿から電車の時間だけなら30分ほどですが、バスに乗り継いで徒歩も含めると実質45分くらいの距離でしょうか。
ただ「江戸東京たてもの園」がある小金井公園は桜の名所でもあり、春の時期に行けば桜の風景も楽しめるので散歩するだけでも満足できるスポットだと思います。

春ころには再開していることを願って。筆者もまた撮りたくなった頃に訪れたいと思います。

[ Category:SIGMA SONY | 掲載日時:22年02月07日 17時08分 ]

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