連載中の「カメラを愉しむvol.52」は、『銘匠光学で横浜中華街の「春節」を撮る』をご紹介します。春節とは中国のお正月のことで最近ではチャイニーズニューイヤーの事を指します。日本ではあまり馴染みがありませんが毎年横浜や神戸の中華街では盛大にお祝いイベントが開催されるのです。
昨年の春節は「七工匠 (しちこうしょう) 7artisans」のレンズをご紹介したので、今年は「銘匠光学 (めいしょうこうがく) TTArtisan」で撮影して参りました!それではご覧ください。
筆者の勝手な理論ではありますが、日本伝統の風景は「日本メーカーのレンズ」、中国伝統の風景は「中国メーカーのレンズ」、ドイツ伝統の風景は「ドイツメーカーのレンズ」で撮影するとその国の魅力が写真に表現される気がします。気のせいだとは思うのですが、イベントによってレンズを使い分けるのも私の愉しみのひとつです。
例年なら深夜0時でもカウントダウンイベントを求めてお祝いムードで賑わう中華街ですが、今年はイベントが縮小されたこともありとても静かです。
黄色と赤色の提灯でカメラのオートホワイトバランスが不安定になりますが、そこはご愛敬!華やかな提灯を見ているだけで明るい気持ちにさせてくれます。
巷では中華街のパワースポットと呼ばれるこの場所。とっても豪華な装飾が印象的です。
遠くの方から「パン!パン!」と大きな音が聞こえてまいりました。一体何が起こっているのでしょうか?中国では魔除けの為に爆竹を鳴らし、幸運を呼び込むと言い伝えられています。節分の豆まきに例えるとわかりやすいかもしれません。
賑やかな太鼓と爆竹の音が鳴り響き、そのリズムに合わせて獅子が舞う。見た目は可愛らしい獅子ですが、実はとても派手なアクションを見せてくれます!本来であれば獅子に頭を噛んでもらうと悪魔祓いや飢餓、疫病払いのご利益があると言われてます。残念ながら今年はコロナの影響で頭を噛むことはなく終了となりました。
国が違えば、風習も違う!1時間の短いイベントではありますがとても有意義な時間を過ごすことができました。
今回使用した機材は「Panasonic GF10/90」「LUMIX G VARIO12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. 」「TTArtisan 35mm F1.4 」の3つを使用しました。すべて持ち歩いても1キロ未満ととても軽量ですので、この様なイベントの際でも荷物の重量を気にせずアクティブに撮影できるのは嬉しいですね!特にTTArtisan 35mm F1.4 は味のある描写で街中スナップにもおすすめのレンズです。他の中国ブランドレンズと比べても正統派な写りでとても使いやすいレンズに仕上がっています。ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか?