魚眼レンズとは、広角レンズよりさらに広い範囲を写してくれて、奥行きだけでなく被写体をより一層ダイナミックに撮影できるのが魅力の超広角なレンズです。
風景写真を嗜む者としてはいつかは使ってみたい1本ですが、なかなか難易度が高いのも事実…
180度の風景を歪ませてカメラに写すという難易度の高さから、買ったはいいもののすぐに手放してしまった。という声も少なくありません。
手を出すのになかなかハードルが高い魚眼レンズですが、実はSONYには純正のレンズに取り付けることができるフィッシュアイコンバーターの「SEL057FEC」がございます!!
「SEL057FEC」はSONY純正のFE28mm F2のレンズ専用のフィッシュアイコンバーターです。
レンズの先端部分に取り付けることによって28mmだった画角を16mmまでひろげて、フィッシュアイレンズのような撮影が可能になります。
今回のブログの殆どは、SONYのα7ⅢのボディにFE28mmと共に「SEL057FEC」をご紹介させていただきます!
まずは横浜での撮影です。
横浜は広々とした土地を贅沢に使って大きな建物が並んでいるので、広角レンズを使った撮影にはとても適しています。
この日は雲一つない快晴でした。
個人的な意見にはなりますが、少し雲があった方がより魚眼レンズの躍動感を感じやすいので、撮影に出掛けてすぐは少し残念…と思っていました。
しかし、まぶしい太陽とグラデーションのかかった青空。そして青空に伸びる高い建物。それらがファインダー越しに肉眼へ飛び込んできて魚眼レンズの力強さを痛感しました。
透き通るような青空が横浜のさわやかな空気にとてもピッタリで、まさに「洗礼された港街」そのもの。この日の横浜を魚眼レンズで撮影が出来てかえって良かったかもしれません。
お次は上から浅草の仲見世通りを撮影した写真です。
中心のラインは歪まず真っすぐに写るのもフィッシュアイレンズの特徴です。ちょうど奥の建物が見えなくなるラインに合わせて町と空を二分割にしてみました。
浅草文化観光センターの無料開放されている展望台から見た風景なのですが、16mmとなると写真のダイナミックさが違います。
上記の写真はAPS-Cサイズにクロップして撮影した写真です。35mm換算で24mm相当と一般的な広角レンズの画角で撮影しました。魚眼と比べると歪みの少ない写真が撮れます。
取り外しも簡単ですが、こうしてクロップするだけでも歪みが抑えられるのでおすすめの使い方です。
展望台を後にして、ぶらぶらと浅草近辺を散策しました。
私には中々使いこなせず大苦戦…ですがシャッターを切れば切るほど楽しくなってしまう魅惑のレンズでした。
話はそれますが、SONYのα7Ⅳにフィッシュアイコンバータ―を付けて鳩を試し撮りしていた時の写真をぜひご覧ください。
クロップした写真がこちら↓
α7Ⅳの鳥瞳AFはフィッシュアイコンバータ―を付けても驚くほどの精度でした…!
それにしても都会の鳩は1メートル以上近寄っても全く逃げようともしません。
ちなみにSONY純正からはフィッシュアイのレンズは出ていないので、低価格でレンズが欲しいという方にはマニュアルフォーカスですが、SAMYANGのフィッシュアイレンズ、「8mm F2.8 UMC Fish-eye II」もオススメです。
SONYのフィッシュアイコンバーターは16mmを歪ませていて撮影しています。解像度は落ちますが、SAMYANGはより広い8mm(換算12mm)の範囲を写してくれるので違った躍動感もお楽しみいただけます。
ただし、APS-C用なので、筆者は6600に取り付けて撮影しました。
8mmなので真上を向いて撮影しても肉眼以上に周りの建物をとらえてくれます。
この景色を撮影するのが楽しくて、周りの目も気にせず都心部で真上を向いて小一時間撮影してしまいました…。楽しくなってくると時間を忘れてシャッターを切ってしまうのも、カメラの魅力の一つです。
私としては憧れがとても大きかったフィッシュアイレンズ。
このブログを執筆するにあたり沢山の魅力に触れることが出来ました…!
皆様も是非、気軽に超広角の撮影をお楽しみください!!
▽▽APS-C用レンズ▽▽