【OLYMPUS】OM-D E-M5 Mark II と見る今年の桜
花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。
雨に向かひて月を恋ひ、たれこめて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。
咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ、見どころ多けれ。『徒然草』
桜を見上げるたびに思い出すのは、昔古文で読んだ徒然草の一節です。
とはいうものの、蕾や散った桜よりも満開の桜を見たら一番美しいと思います。
春の気配を感じたと思っていたらあっという間に東京は桜の見ごろを迎えました。
思い立ってお花見へ。選んだカメラはOM-D E-M5 Mark II。
コンパクトで軽量のため、持ち運びがしやすいカメラです。
見た目もカッコいいカメラです。ゴツゴツした無骨なデザインとファインダー部分が少し大きいところが特にカッコいいです。
カッコいいカメラはどうしてもサイズも大きくなりがちですが、コンパクトとカッコよさを両立したカメラです。
レンズは、M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PROを選びました。
広角から中望遠までの幅広い画角をカバーできるレンズのため、様々な写真が楽しめるのではないかと思ったからです。
道すがら見つけたタンポポを写真に撮りました。
黄色がこってりとした色味で綺麗な発色だと思いました。
向かったお花見スポットは、通った大学の近くという懐かしいスポットです。
そのため、学生のころ足を運んだ刀削麺のお店で久しぶりのお昼ごはんです。
キャベツがシャキシャキで麺はもちもち。
少しだけ辛い坦々スープが食欲をそそります。
かなり近くに寄っての撮影が可能でした。
最短撮影距離のぎりぎりまで寄りましたが、AFはすぐに反応してくれます。
すぐに撮影できて、すぐに食べ始められるので嬉しいです。
ご飯をおいしそうに撮れるカメラだと思います。
桜並木です。
歩く人々が足を止めて桜を見ていたのが印象的でした。
OLYMPUSを使ってまず思ったことは、両手にすっぽり収まるサイズ感の良さです。
あまり手が大きくはない私ですが、両手にすっぽり収まる大きさで操作のしやすさを感じました。
一目見たときは、もう葉桜になっているのかとおもいましたが、よく見るとソメイヨシノではありませんでした。
木のそばに書いてあった説明書を見ると大島桜だそうです。
大島桜は葉と花が同時に咲くのが特徴だそうです。
ソメイヨシノよりも白く大きい花で、香りも良い桜です。
この日は天候に恵まれ、家族連れでにぎわっていました。
OLYMPUSは白や淡い色、黄色などの暖色が明るくきれいに出るカメラだと思いました。
そのため、花を撮影する際に特に活躍してくれるのではないかと思います。
足元からカリカリという音が聞こえてきました。
何かと思ったら、鴨がどんぐりを食べていました。
鴨がどんぐりを食べるとは知らなかったので驚きました。
一心不乱にどんぐりを探して食べている様子は、人間も鴨も花より団子だなと思いました。
望遠40㎜にして、最大限ボケさせて撮影しました。
マイクロフォーサーズなのであまりボケが楽しめないのでは、と少し心配していましたがそれは杞憂に終わりました。
ピントを合わせた向こう側はしっかりボケてくれています。
この花も桜のようですが、桜ではありません。
名前は分かりませんが綺麗な花だと思いました。
枝垂桜です。
枝が上に向いていて龍みたいだと思ってカメラを向けました。
青空が少し見ていたよりも淡く、うららかな春の空気を伝えてくれています。
正直普段はあまり花に関心が無く、ただ綺麗だなと思うだけです。
しかし、桜はやはり少し特別。
桜を見るたびに「花は盛りに」とそれらしく心で呟きますが、やっぱり満開の桜は見ていて自然と笑顔になってしまいます。
そして、また今年も新しい春が来たと背筋が伸びる思いがします。
来年の桜を見る時はどんなカメラで撮影しているのでしょうか。
今から楽しみです。