【Leica】新緑のライカ、気になるサファリ。
2022年4月25日
ライカ往年の銘玉「Summicron M35mm F2 1st」、通称「8枚玉」を現代に復活させた「Light Lens Lab M35mm F2 (周八枚玉)サファリ」が発売されました。
詳しくはこちら
あっという間に売り切れてしまいましたが、注目レンズのオリーブペイントモデルが発売されたということで、
本記事では本家ライカのサファリコレクションをご紹介いたします。
・・・
『Safari』=狩猟・探検
古くは敵情視察・記録のための道具として、市販はされずごく僅かが市場に流通した『Olive』モデル、
その現代版として限定生産・販売が行われる『Safari』モデル。
オリーブグリーンペイントが施された特殊なライカは、実用品としては勿論コレクターズアイテムとしても非常に高い人気を誇っています。
深く広いライカ沼への第一歩、是非お楽しみください。
・・・
まずはレンズをご紹介。
左から時計回りに
「Summicron M28mm F2 ASPH. Safari」
「Summicron M50mm F2 ASPH. Safari」
「APO-Summicron M90mm F2 ASPH. Safari」
2019年に「M10-P Safari」とともに発表されたズミクロンM50mmは、世界限定500本のみ販売された貴重な一本。
素直で存在感のある写り、コンパクトな鏡筒はスナップ撮影に最適。最初の50mmに迷ったら選んで間違いのないレンズです。
2020年に発表されたズミクロンM28mmは世界で500本、アポズミクロンM90mmは250本。
オールドライカにはないズミクロンM28mmはルックス・性能ともに現代技術の粋を集めた素晴らしいレンズ。
アポズミクロン90mmはアポクロマート設計を採用しているものの、
設計はフィルムを想定していることもあり、50mmのアポズミクロンと比べると写りにはやや甘さが垣間見えます。その甘さを活かしてポートレート、贅沢な選択です。
「Light Lens Lab M35mm F2 (周八枚玉)サファリ」と並べるとこのようになります。
ライカのサファリはよりステルス性の高いマットかつ暗めな緑、ライトレンズラボは明るいカーキのような印象です。
「M-P(Typ240)Safari」
2015年に発売されたサファリモデル、当時は「Summicron M35mm F2 ASPH. 」のシルバーモデルとのセットで発売されました。販売台数は世界で1,500セットと、中古市場でも比較的見つけやすい一品です。
セットとして付いていたズミクロンですが、本来角型フードのところをシルバーの12504が付属するなどこちらもオリジナリティのあるレンズです。
Typ240はM型ライカのなかでも貴重な動画撮影可能カメラ、フィルムライカやM10系に比べるとやや分厚いボディは愛らしくもあり、温かみのある写真の色味も人気の秘訣です。
「M10-P Safari」
ズミクロンM50mmのサファリモデルとともに2020年に登場、1,500台が限定で生産されました。
M10から赤いロゴをなくし、トップカバーに伝統の刻印を入れ、シャッター音をより静粛にしたスナップシューターのためのM10-Pにサファリが追加されたことで大きな話題になりました。
4000万画素の「M10-R」、6000万画素の「M11」、高画素機が増える現代のカメラシーンにおいても必要十分な機能を全て揃え、ひとつの答えとも言える一台です。
「Q(Typ116)safari limited edition Black」
ズミルックス28mm F1.7 ASPH.を搭載し、マクロ撮影が可能な万能コンパクトデジタルカメラ、Q(Typ116)にもサファリが存在します。
写真のブラックバージョンは韓国限定で50台のみが販売された貴重な一台、日本ではシルバーバージョンが2018年に50台限定生産されています。
左は先ほど紹介した「M-P(Typ240)safari」、右はライカアラカルト・カスタムレザーサービスを利用して革を貼り換えた「M10-P ブラッククローム」です。
貼革の色は『カーキ』ですが、『サファリ』と比較するとやや明るい印象。
自分だけのライカを作ることができるアラカルトサービスはこちらをご確認ください。
「Q(Typ116) safari limited edition Black」と並べると革の質感は多少違うものの、色味はかなり近いことがわかります。
写真の「パラコードストラップ COOPH 100cm オリーブ」や「レザーストラップ カウハイドレザー カーキ」「キャリングストラップ オリーブグリーン」といったライカ純正ストラップとの組み合わせもおすすめです。
カメラボディ・レンズのカラー、ストラップや貼り革の質感、組み合わせ次第で選択肢は無限。世界に一つだけのライカをつくる『Safari』に出掛けてみてはいかがでしょうか。
・・・
ここまで数々の『Safari』モデルを紹介してきましたが、冒頭で少し触れた『Olive』モデルは筆者も一度目にしたかどうか定かではないほど今では珍しいものとなっています。
憧れの『Olive』に近づくために専門の業者でペイントを施す方もおり、これが所謂「後塗り」というのですが今回はこの辺りでお別れです。
下記現在の中古在庫となります。
興味が湧いてしまった方々、ぜひ一度ご確認ください。
2022年4月26日、周八枚・ヴィンテージブラックが発売となりました!
通常のブラックペイントと同じ仕様ですが、角の塗装をあえて露出させることで使い込まれた往年のレンズを彷彿させます。
ここから更に削っていき自分好みに育てていくのも楽しみ方の一つです。
※こちらは限定モデルはございません。