前回の【SONY】この季節に咲く花(50)桜三昧前編の続きです。
SONY α7RIV ボディ ILCE-7RM4A +SIGMA Art 105mm F2.8 DG DN MACRO (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影しております。
八番目です。
「苔清水・コケシミズ」と言うサトザクラです。
花の枝への付き方に特徴があります。
花弁先に切れ込みが入る花形、オオシマザクラを元にした栽培品種です。
花の名前の由来は不明です。
九番目です。
「御車返・ミグルマカエシ」、江戸初期からあったサトザクラの品種です。
その昔、この花をみた一人が八重の花だといい、別の一人は一重だといって争論となり、
車を返してみたところ八重と一重が混ざっていたことから、この名がつけられたといわれています。
別名、「八重一重」とも呼ばれました。
また、後水尾天皇が美しさに御車を引き返してご覧なられた。
ところからきている説もあります。
十番目です。
「御衣黄・ギョイコウ」黄緑色の珍しい桜です。
名前の由来は、花の色が貴人が着る衣服の色を見立てたものに言われてます。
この桜は、同じような色の「ウコン・鬱金」と間違えられ、逆にも間違えられてます。
比べてみると、黄緑色が濃く、しばらく咲いていると、御覧のような赤くなってきます。
「ウコン・鬱金」桜に関しては、こちら参考に、【マイストックフォト】α77II 去年撮った近所の公園の桜たち
十一番目です。
よく見ると、白い花の中に赤が散ってます。
赤い花の方は、その逆です。
十二番目です。
「松月・ショウゲツ」と言います。サトザクラの品種です。
枝に綿を被せたように花が付きます。
普賢象にも似てるが、若芽が黄緑色で花より遅れて伸びるので区別が出来ます。
「普賢象・フゲンゾウ」桜に関しては、こちら参考に、【マイストックフォト】α77II 去年撮った近所の公園の桜たち
十三番目です。
「福禄寿・フクロクジュ」と言います。
花弁はしわ状に波打ちます。名前の由来は不明です。
十四番目です。
「糸括・イトククリ」と言います。
花が枝状に、糸に括りつけられた束が下垂する様子から名は付けられました。
十五番目です。
「江戸・江戸系・エドケイ」、江戸中期から名前は存在しています。
前者の「糸括・イトククリ」にも似ていますが、太い枝先に大きくまとまって咲く特徴があります。
十六番目です。
「楊貴妃・ヨウキヒ」と言います。
名前の由来は、花の美しさから付けられたとされてます。
又、一説には奈良県の興福寺にいた僧侶がこのサクラを好んでおり、
その僧侶とたまたま同名である唐の皇帝玄宗が楊貴妃を寵愛していたという故事にちなんで名付けられたという説もあります。
十七番目です。
前者達の「糸括・イトククリ」や「江戸又は江戸系・エドケイ」と同一品種ですが、
それよりも古くから言葉がの残っている品種です。
十八番目です。
「泰山府君・タイザンフクン」と言います。
名前の由来は、桜町中納言と呼ばれた藤原成範(フジワラ・シゲノリ)が桜が散らないように泰山府君に祭った故事に由来します。
今年の桜は以上です。
今まで、桜を31種ほど、載せさせていただきました。
そして、日本では固有種を含む10種の野生種を基本として、変種を合わせると100種以上の自生種があります。
日本では古くからサクラの栽培が盛んで、これらから育成された園芸品種は200種以上もあります。
(分類によっては600種以上ともいわれます)
その中のホンの一部を前編、後編で載せました。
また、来年の今頃、ここに載せてない桜の品種が撮れましたら、紹介致します。
【参考文献】
サクラハンドブック大原 隆明 文一総合出版
日本の桜 (フィールドベスト図鑑)10巻 学研
江北の五色桜 : 荒川堤の桜ガイドブック「江北の五色桜」編集委員会 編 江北村の歴史を伝える会
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。