いつもマップカメラスタッフブログ「The MapTimes」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
6/1は「写真の日」ということで、6月中は連日特集ブログを掲載していこうと思います。ぜひお楽しみください。
私が10代の頃、写真を始めたキッカケの1つ。それが「車」でした。
私の家族にはカメラが趣味な親族がおらず、祖父や父と会話する時は車が話題の中心となり「車のサウンドが撮りたい」ということで当時流行していたフォーマットであるベータβビデオカメラで愛車を収録していたことを思い出します。
動画はもちろん臨場感は伝わるので楽しいと思ってはいましたが、現代のようにスマホで動画を見れる環境も少なく「写真なら憧れのクルマをいつも持ち歩ける!」そう考えて写真の道を選んだのです。
本日ご紹介する写真は10年程前に、もっとも思い入れのあった「愛車」と「カメラ機材」で撮影した数々をご紹介できればと思います。
当時発売したばかりの「Canon EOS 5D MarkIII」にフルサイズの定番標準単焦点レンズ「EF50mm F1.4 USM」を組み合わせていました。近頃のレンズとは少し特性が違い、開放ではとても優しい描写、でF2.8よりも絞り込んでゆくとエッジのきいたシャープな表現をしてくれるとても撮影が楽しくなる相棒でした。
せっかく新しいカメラも買ったし、車も乗り換えようかな。
もともと自動車関連の仕事をしていた私は、周りの友人が高級車とかそういった価格概念が無く「乗りたいか、乗りたくないか」で選ぶ人が多かったので空冷のオールドポルシェを購入しようなどと考え世田谷の中古車屋さんをうろうろ。
そんな時にふと目の前に現れたのがこの1台でした。毎年幕張メッセで開催されている「チューニングカーの祭典」でショップのデモカーとして展示されていたコンプリートカー!全然購入するつもりが無かった車種でしたがひと目惚れ。我が家に迎え入れることとしました。
フォトライフを楽しむうえでも、足として車はとても大切な相棒です。愛車を降りて白樺湖を歩いていると年配の女性に声を掛けられました。「わたしこの車ずっと欲しかったのよ。少し助手席に乗せていただけないかしら?」と。全く見ず知らずの方と数百メートルのドライブです。
この車はとても不思議な縁を運んできてくれる車でした。
こちらは福島県の猪苗代湖での1枚。こちらでバイクのツーリングをされていた年配の女性にまた声をかけていただきました。やはりこの時も助手席同乗したいと。
不思議です。同世代の方々にはあまり人気が無いようで、二回り以上上の方からとても愛される車であったことを思い出しました。独身の身としては同世代からのお声掛けもぜひ欲しかったとひとり心で嘆いていたのは内緒です。
ミラーレスカメラとコンデジに機材を移行して長い時間がたってしまった私ですが、このように改めて一眼レフカメラで撮影した写真をみると。「あの美しいファインダー越しの世界」は本当に気持ちよかったなと改めて思い出しました。久しぶりに一眼レフを購入しようかと悩んでしまいます。
観光遊覧船のはくちょう丸とかめ丸がとても良い味をだしています。この湖の代表的な乗り物ですね!
関東にも沢山の湖がありますが、整備されすぎず自然が沢山のこっているこの風景がとても好きな場所です。しばらく足を運んでおらず今はどの様になっているのか、久しぶりに行ってみたいとおもいました。
風景に溶け込む我が愛車、実はこの写真が最後の1枚になるとは。3ヶ月9000キロという非常に短いお付き合いでしたが忘れられない思い出です。沢山写真を撮っておいてよかった!
私にとってカメラと車は切っても切り離せない存在。カメラがあるから車がある。車があるからカメラがある。写真って本当に楽しいですね!
「普段愛車を撮影したことが無い」という方も多いと思います。ぜひ少しだけでも写真に撮ってみてはいかがでしょうか。10年後 20年後にあの車に乗ってこんなところ行ったな、こんな出会いがあったなとおもうことでしょう。