【SONY】この季節に咲く花(55)
暑くなりましたね。
熱中症にも気を付けて、撮影をおこなっていきたいと思います。
久しぶりに自転車で、50分ほどかけて公園に行きました。
全て、SONY α7RIV ILCE-7RM4AにTAMRON 150-500mm F5-6.7 DiIII VC VXD A057S (ソニーE用/フルサイズ対応)で撮影をしております。
この植物は、初めて見た方もいらっしゃるかもしれません。
「オニバス・鬼蓮」と言います。
ハス(バス)と名前が付いていますが、スイレン科オニバス属の浮葉植物でハスとは違う仲間です。
ちなみに、大きなオニバスという意味のオオオニバス(よく植物園にある縁があって大きなお盆の様な葉をもつ、子供が乗れる)
とも属が違い、一属一種のみです。
まるで、ウルトラマンに出てくる怪獣の皮膚の様な葉っぱです。
30cmぐらいから、大きいもので2mぐらいになるそうです。
葉は棘があります。
名前の由来はトゲが生えていることから、「オニ」の名が付けらました。
葉の裏です。
濃い紫で葉脈が隆起して、これも棘があります。
花です。
普通の花とは別に、水中の閉鎖花をもち、小さなつぼみのうちに自家受粉して確実に結実し、種子を残しています。
その種子は、カエルの卵のような形をしています。
この種の寿命は50年以上とも言われていて、発芽までに数年から数十年掛かるとも言われています。
水面の花はよく見ると、葉っぱがびっしりで隙間がありません。
そこで、鋭利でとげとげの蕾が葉っぱを突き破って水面で咲きます。
他に、こんな事をする水生植物は記憶がありません。
こんな強そうなオニバスも、山奥、高山に自生するのではなく、平地に自生する為、ため池や池が
埋め立てられ宅地、工業用地され急激にが数が減ってきて、絶滅危惧種になっております。
東京都では、オニバス自生地が天然記念物に指定されています。
久しぶりに、この公園のオニバスを撮りました。
ここ二年間、調子が悪く出てこなかったのですが、今年は良いようです。
【参考文献】
日本の水草 (ネイチャーガイド) 角野 康郎 (著)出版社 : 文一総合出版
花蓮品種図鑑 大貫 茂 (著) 出版社 : 誠文堂新光社
スイレンとハスの育て方・楽しみ方 岩見悦明 (著)出版社 : 家の光協会
東京都のトンボ喜多 英人 (著), 須田 真一 (監修)出版社 : いかだ社
オニバスの上空を飛んでいたコシアキトンボの雄、二匹です。
縄張り争いの飛行でしょうか。
暑くて、この争いに付き合えなくなりました。
皆さん、暑さ、熱中症には気を付けて、撮影をお楽しみください。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。