最近はふとした瞬間に秋の気配を感じるようになってきました。
秋といえば行楽、スポーツ、芸術と思い浮かぶものは多いですが、本日は芸術よりということでカメラと共に出かけます。
持ち出すのは「EOS M6 Mark II」と「EF-M32mm F1.4 STM」の組み合わせ。
ボディはEOS Mシリーズとして2019年9月に発売したAPS-Cセンサー搭載の小型なミラーレスデジタルカメラです。小型軽量ながら約3250万画素のセンサー搭載、14コマ/秒の高速連写、最高ISO25600 の常用ISO感度と実力は十分といえます。
レンズは2018年9月に発売、35mm判換算で約51mmと使いやすい標準的な画角にEF-Mレンズとして最も明るいF1.4の大口径でボケも大いに楽しめます。さらにはメーカーホームページにもプロ向けの「L(Luxury)レンズ」に迫る高画質を実現と明記されているレンズでもあります。
この日はもう数年前にはなりますが真夏のとある日に学生時代の友人数人と一緒に訪れた洋館へふらりと再訪することに。
淡い記憶とGoogleマップを頼りに現地へ向かっていると、懐かしい記憶が蘇ってきます。
駅を出てすぐのカフェに早速寄り道しそうになったことや、毎年記録更新されているような気温について話したり、道端の風変わりな建造物の正体をあれこれと推理してみたりと短い道中話が尽きることはありませんでした。体力に関していえばこの坂道はもっと簡単に登っていた気がする…いやそんなことはないなと美化した記憶を修正しつつ登りきった先が目的地です。
洋館では当時の家具が再現され、明る過ぎない照明のもと各部屋が公開されています。食堂では大きく長いテーブルにずらりと椅子が並び、照明器具もデザイン性にあふれていました。
ちょっとしたソファや椅子もすべて豪華で思わずじっくりと観察したくなります。展示品なので実際に座ることはできませんが、例え実際に座れたとしても躊躇しそうです。控えめな照明下でしたが明るいレンズと高感度にも強いボディの組み合わせで撮影が捗りました。
各部屋には装飾や花が飾られていて彩りを添えてくれています。
往時を偲ばせる家具たちと瑞々しい植物、おそらく季節によって変更している装飾や寄贈によって再現されたステンドグラスなど見どころが多く、ゆっくり見て回ると美術館に訪れたような気持ちになりました。
個人的にとても素敵だと感じたサンルーム。
室内の布貼りで重厚感を感じるような家具とは違った籐製の椅子に、ガラスがあしらわれた同素材のテーブルが何とも涼しげでした。
周囲は格子が素敵な大きな窓に囲われていて座っていても外がよく見え、開放感が抜群です。
こんな場所で四季の庭を見ながらのんびりできたらと思わず考えてしまう部屋でした。
隅々まで堪能したあとは喫茶を嗜むことにします。
本日のケーキから選択したアップルパイにオレンジジュースを添えて。
レンズは最短撮影距離0.23mなので着席したままサッと撮影を終えてさっそく一口。
窓際の席を選んだため外からの自然光のもと撮影しましたが、とても美味しそうに撮影できたようで満足です。
この日は小型軽量であり実力派のボディと高画質で明るいレンズの組み合わせで、思い出の洋館を巡った有意義な1日となりました。