いつも良い香りを漂わせてくれる金木犀たち。
毎年その短い時期を楽しみに思うくらい大好きです。
しかし残念ながら今年のその短い時期ももう終了のようです。
悲しくなってしまうくらい、いろんな場所で地面がオレンジ色に染まっています。
それが時の流れ…自然の流れ…
つまり繰り返される変わりゆく秋のワンシーンということ。
そのワンシーンごとに季節が変わっていくということ。
当たり前のことですが何だかしみじみと思ってしまいました。
確か10日ほど前の休日のことです。
そんな思いと『Leica Q2』と一緒に散歩へ出掛けました。
木々はほんのりと赤く染まりかけていました。
なだらかな坂道を歩きながら街の色合いの変化を感じました。
ここはいつもの散歩道。
これからどんな景色を見せてくれるのかも知っている街です。
楽しみです。
空は柔らかな光と薄い雲が気持ち良さそうに混ざり合っていました。
その気持ち良さに少し近づいてみたくなって山に登ることにしました。
山と言っても小さな小さな山です。
それでも日頃運動不足の自分にとっては気合のようなものが必要です。
見上げた先に見えたのは「〇〇への道」。
なかなかのタイミングでその気合のようなものが注入された気がしました。
おかげで予想以上に速いスピードでテッペンまで辿り着きました。
ただ登ることに集中し過ぎていたようです。
その間一枚も撮っていないことに気付いて「あれっ」てなってしまいました。
そういうことで次の一枚がテッペンでまた見付けた「〇〇への道」。
しばらくの間そこで僅かばかりの達成感に浸っていました。
そして普段は味わえない空気と眺めを堪能しました。
気が済んだところで丁度お腹も空いてきて山を下りることにしました。
今度はゆっくり歩きながらちゃんと撮ろうと思いました。
とりあえずレンズの根元をマクロ側に回して…
せっかくの山道なので自然に限界まで近寄ってみることにしました。
変わりゆく秋の中で比較的長い間変わらないその姿を見せてくれています。
一瞬稲穂に見えてしまったのはおそらく私だけかと…
これは何結び…
とにかく強い絆で繋がっているのはわかります。
決して並べて置いたわけではありません。
上手に仲良く落ちてきて重なり合ったとしたら見事です。
甲殻類の何かのどこかに見えなくもないと思ったのはおそらく私だけかと…
でも念のためもう一枚。
今度は角度を変えた分また違う何かのどこかに・・・。
などともう少し遊んでいたいところで急に寒くなってきて帰ることにしました。
すると下りきった辺りでふと何やら上から視線を感じました。
見下ろされている感はありましたが妙に綺麗に見えました。
背景との関係性が良かったのかとても印象的でした。
それにしても下りの山道での撮り歩きは、まあまあ危険です。
気を付けないといけません。
何度か「うわっ」てなってしまいました。
手にしていたのは『Leica Q2』です。
あらためて「うわっ」てなってしまいました。
でもきっとまた『Leica Q2』を手にして歩きたくなると思います。
大事なのは気を付けること。
必ずそうします。