2023年8月13日。
1994年に創業したMapCameraは本日29周年を迎えました。
これもひとえに、日頃ご愛顧いただいているお客様があってこそのこと、いつも本当にありがとうございます。
創業日である本日も「カメラがあるから夏が楽しい!」と思って頂けるような内容をお届けしたいと思います。
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【横長写真があるからもっと楽しい】
季節問わずに愛用しているカメラですが、今回は初夏の頃から撮り貯めた横長の写真をいくつかのシーンに分けてご紹介したいと思います。
今回の写真は65:24というあまり馴染みのないアスペクト比で撮影した横長の写真です。
FUJIFILMのGFXシリーズに搭載されており、アスペクト比変更から簡単に選択することができます。
もともとはフィルム2カット分を使用した横長のフルパノラマ写真が撮影可能なFUJIFILMのTXシリーズやHASSELBLADのXPanシリーズで用いられていたアスペクト比でした。
GFXシリーズはFUJIFILMが作り出してきた様々なカメラの意匠を継ぎ、この縦横比も搭載されています。
いつもと違う横長の写真を、ぜひ創業日の本日お楽しみ頂ければ幸いです。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:ACROS
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筆者は海を見るのが好きです。
無心で波を見ていると心が穏やかになります。
寄せる波、打ちつけられて綺麗な白い泡となる海水は清々しい気分にさせてくれます。
65:24の横に長いアスペクト比を使用すればいつもと違った画角で風景を切り取ることが可能です。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg. (上3枚すべて)
海面からはかなり離れていたものの、大敵である海水に思わずカメラをかばいながら撮影しました。
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FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:ACROS
湘南方面の海へ来ると江の島の場所を探してしまいます。
こちらの茂みからもひょっこりと見覚えのあるあの形が。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg.
稲村ケ崎での1枚。
この日はとても風が強く海水が霧状になり空気が輝いていました。
強い潮風が織りなすソフトな雰囲気の描写がお気に入りの1枚です。
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梅雨を夏とするかどうかは議論が分かれるところですが、筆者としてはエアコンの除湿を使い始めたら夏と決めています。
そんな梅雨の横長写真も少しだけ。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg.
こちらを威嚇するカマキリ、食べられてしまう前にさっと撮影させてもらいました。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR + Kenko ブラックミストNo.5 / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg.
じめっとした空気の中、軒下に佇む招きねこ。
梅雨の日陰はもの寂しい感じがします。
ソフトフィルターを使用し、前ボケを柔らかい雰囲気にしてみましたが漂うホラー感はぬぐい切れませんでした。
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新幹線の車窓から見える景色は本当にきれいです。
見慣れない景色、スピード感、面白い看板や建物がないかと探すひと時は旅行において大切な時間だと感じます。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg.
山の向こうは天気が違うのだろうかと思いを馳せます。
入道雲は離れてみるときれいな形ですが、その下では雷雨を伴った大雨が降っています。
通り雨に降られた時、遠く離れた場所からは、もくもくときれいな雲が空へ上っているように見えるのかもしれません。
この日の新幹線からは高く上った入道雲が見えました。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg. (上3枚すべて)
車窓を切り取るのに横長の写真はちょうどよく、縦の情報が少ないにもかかわらず広がりのある雰囲気を出すことができます。
一瞬で移り変わる景色に目が離せませんでした。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg. (上2枚すべて)
見ていて飽きない車窓ですが、程よい揺れがここち良く気付くとうとうとしてしまいます。
名古屋までの行程でしたが新富士からその後の記録は途絶えていました。
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寝過ごすことなく名古屋に到着。
大須ではちょうど夏祭りが開催されておりたいへん賑わっていました。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR + Kenko ブラックミストNo.5 / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg. (上4枚すべて)
アーケード街は特に横長の写真を撮りたくなります。それに加えて今日はお祭り。
写真ではご紹介出来ませんが様々な飾りつけが心を高揚させてくれました。
Kenokoのソフトフィルター、ブラックミスト No.5を使用して撮影。
ライトの周りがじんわりと滲む効果が得られるため、ネオン管やスポットライトとの相性は抜群です。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg
冷やし生ういろう上りと冷えたほうじ茶をいただきました。
「冷やし生ういろう上り」という名前を聞いたときその語感のすばらしさに感銘を受け、つい小声で名前を復唱してしまいました。
切子のグラスも涼しげで至福のひと時です。
65:24の対比でテーブルフォトは工夫が必要ですがうまく記録できると嬉しくなります。
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猛暑のまち歩き。
散歩の醍醐味はこころがときめく何かを見つけること。それは夏でも変わりません。
科学館のとても大きな球体やカーブが美しい道路照明灯、エッジの効いたビルの角など65:24の対比に合わせて写真に収めます。
FUJIFILM GFX 50R + GF50mm F3.5 R LM WR / フィルムシミュレーション:CLASSIC Neg. (上5枚すべて)
横たわるH-IIBロケット、案内板によると国際宇宙ステーションへ物資を届ける日本の補給船の打ち上げに使用される液体燃料を使った2段式のロケットで、第1段の直径は約5.2メートル、全長は57メートル、全備重量は531トン。
日本で開発した中で最大のロケットとのことでした。531トンが空を飛ぶというのは非常にわくわくします。
屋外に展示されているため宇宙の要素が日常に溶け込んでいるようで素敵だと感じました。
今回たくさん使用しているフィルムシミュレーション、クラシックネガのお気に入りのポイントを例に挙げるとするならば、特にロケットの陽に当たっている部分白の描写です。陰には少し青みの混じったようなそれでいて暖かな雰囲気があります。
この色味はFUJIFILMでしか味わえない独特のものだと感じていて、このカメラを愛用している理由の一つでもあります。
このカメラで撮影する特徴的な色合いの横長写真は筆者の夏を彩り豊かにしてくれました。
FUJIFILMが誇るラージフォーマットカメラもGFXシリーズ、ぜひとも多くの方に手に取って頂きたいと思っています。
夏の楽しみ方は十人十色。次回の更新もお楽しみに!
29周年を迎えたマップカメラはロケットのようにわくわくさせる夏をお届けします!
今回使用したものたちはこちらから GFXシリーズの第二世代機、AFも素早く非常に魅力的です。
今回ご紹介した50mmの他にも110mm、80mmのレンズは豊かなボケを楽しむことができます。