今年ももう残りわずかとなりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回は以前から気になっていたX-mount用のVoigtlander『NOKTON 35mm F1.2』『NOKTON 23mm F1.2 Aspherical』『NOKTON 50mm F1.2』を使用し、年の瀬の東京をスナップ撮影しに出かけました。ボディは愛機のX-T3です。ご覧ください。
X-T3+Voigtlander NOKTON 50mm F1.2(F2.8, SS1/2400, ISO640) X-T3+Voigtlander NOKTON 50mm F1.2(F1.2, SS1/9000, ISO640)
今年は暖冬ということもあり、年末まで紅葉が残っていました。1枚目は東京タワーの細部を写しつつ、手前の紅葉を程よく前ボケにするためF2.8まで絞り込みました。対して2枚目では紅葉を強調するために開放で撮影。四隅が減光し中央部分が強調され、より立体的な描写となりました。
X-T3+Voigtlander NOKTON 50mm F1.2(F5.6, SS1/420, ISO640)
ビルからの反射光が差し込み、落ちたイチョウの葉が照らされ絵になる光景に。『NOKTON 50mm F1.2』はフルサイズ換算で約75mmの中望遠レンズですが、レンズ本体が小さく取り回しやすいため、とっさの撮影にも使用することが出来ました。
X-T3+Voigtlander NOKTON 35mm F1.2(F2.8, SS1/60, ISO1600)
X-T3+Voigtlander NOKTON 35mm F1.2(F5.6, SS1/60, ISO1000)
東京駅付近のガード下にあるこの通り。風情があっていつも立ち寄るスポットです。人々がすれ違う中でシャッターチャンスをうかがって撮影しました。
X-T3+Voigtlander NOKTON 35mm F1.2(F1.2, SS1/105, ISO160)
X-T3+Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical(F5.6, SS1/60, ISO640)
こちらは上野アメ横から。年の瀬の買い物客で賑わっていました。1枚目は絞り開放で撮影しましたが、じんわりとしたボケ味が人々の活気や熱を表現してくれました。使い所によってその場の臨場感を増してくれる、ハマるとクセになるレンズです。
X-T3+Voigtlander NOKTON 35mm F1.2(F5.6, SS1/60, ISO1250)
すっかり日も暮れて、飲み屋街には灯りがつき始めました。提灯が綺麗に並んでいたので一枚。
X-T3+Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical(F2, SS1/60, ISO800)X-T3+Voigtlander NOKTON 50mm F1.2(F2.8, SS1/60, ISO1600)
こちらは丸の内のイルミネーションから。開放付近での撮影でも、ピント面が見やすくしっかりと撮影できます。夜景ではAFが迷ってしまうこともしばしばあるため、シャッターチャンスを逃さないための選択肢としてMFもオススメしたいです。
X-T3+Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical(F2.8, SS1/60, ISO3200)X-T3+Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical(F1.2, SS1/60, ISO2000)
今回使用した3本ですが、総じて光芒が出やすいと感じました。1枚目はF2.8ですが、光源からしっかりと光の筋が出ています。人によって好みは分かれると思いますが、個人的には写真のアクセントになり気に入っている部分です。
初めてVoigtlanderのレンズを手にする方にオススメしたいのがこちらの『NOKTON 23mm F1.2 Aspherical』です。他の2本は開放の描写にキャラクター性が強く含まれますが、こちらは絞りによる描写の変化が少なく安心感があります。近接性能も高いので、このレンズ一本で気軽に持ち出せるのもポイントです。
いかがでしたか。筆者は初めてのVoigtlanderでしたが、直感的な操作性と、絞り変化による多様な表現にすっかり魅了されてしまいました。
三兄弟揃えるも良し、気に入った一本を買い足してみるも良しと、悩みます。
来年はあなたもVoigtlanderデビューしてみてはいかがでしょうか。