【FUJIFILM/Carl Zeiss】GFX50SIIで使うCarl Zeiss ~Milvus 135mm F2 ZF.2~
高画質を求めた先で邂逅する約44mmx約33mmのラージフォーマットセンサー。
35mm判の約1.7倍となるセンサーは、35mm判センサー搭載のデジタルカメラと比べて1画素あたりの受光面積が大きく、広いダイナミックレンジと高いノイズ耐性を有しています。
そのため白飛びや黒つぶれを抑えた豊かな階調表現や、ノイズの少ないクリアな被写体の質感や、その場の空気感まで描写できます。
その中でもFUJIFILMの『GFX 50S II』はラージフォーマットセンサーのカメラとして約5,140万画素をもちながらお手頃な価格で扱いやすいカメラとなっております。
レンズも現在はFUJIFILMの高性能なフジノンGFレンズをはじめ、マウントアダプターを使用することで様々なレンズを使うことができます。
そこで今回は私のお気に入りであるCarl Zeiss『Milvus 135mm F2 ZF.2』をご紹介いたします。
マウントが異なるため、Fringerから出ている『電子マウントアダプター ニコンFレンズ/フジフイルムGFXボディ用 FR-NFTG1』を用いて『GFX 50S II』に装着します。
デジタル撮像素子に最適化されたハイアマチュア・プロフェッショナル向けのレンズとして設計されたCarl ZeissのMilvus(ミルバス)シリーズ。
上記の写真はいずれも開放F値のF2.0で撮影しております。
約5,140万画素の高画素センサーでもその類まれな描写性能が発揮されているのが分かります。
そうなのです。
このCarl Zeiss『Milvus 135mm F2 ZF.2』は35mm判センサー用レンズでありながらラージフォーマットでもクロップせずにそのまま使用ができてしまうのです。
『GFX 50S II』はボディ内で「35mmフォーマットモード」というものが存在しており、マウントアダプターで35mm判センサー用レンズを使用する時に中央部36.0mm×24.0mm(30.5M)のみをトリミング、記録できるモードがあります。
しかし、今回は「35mmフォーマットモード」を使用せずに、約5,140万画素のラージフォーマットセンサーをフルに使用しています。
ラージフォーマットセンサーよりも小さいセンサーサイズ向けに作られたレンズですが、驚くことに装着しても周辺が真っ暗になる「ケラレ」が生じずそのまま使用することができるのです。
ピント面の解像感はさすがと言わんばかりの高解像力。
それでいてラージフォーマットセンサーならではの浅い被写界深度により、奥行き感が増し、被写体が際立った立体的な表現ができます。
あまりのボケ量に背景に距離があると、何が写っているのか識別が難しいほどです。
ただ、本来はレンズの使用しない場所まで使用しているため、周辺部は減光しており、同時に円周上にボケが流れています。
上が絞りF2.0、下が絞りF4.0です。
いかかでしょう。上記で挙げた減光もボケの流れもF4.0辺りでもう弱まっているのがお分かりになりますでしょうか。
それでいてもこのボケ感です。
多少暗くなっても高性能ジャイロセンサーと加速度センサーを採用した、5軸・最大6.5段の強力な手ブレ補正機構があるのであまり撮影に影響はありません。
とはいえ周辺減光も完全な悪ではなく、視線の誘導を助けたり、被写体を際立たせたりとその効果を効果的に使うこともできるので完全に取り除かなくても良いように思います。
恐ろしいほどの描写能力。
細部の質感や立体感は1度味わったら忘れられません。
硬すぎず、それでいて艶やかに滑らかにボケていく様はこのレンズだからこそなような気がします。
焦点距離135mmのレンズを35mm判センサーより大きなラージフォーマットに装着しているため、普段使い慣れている135mmとは距離感が異なってきます。
GFXは焦点距離を約0.8倍することで35mm判換算を求めることが出来ます。
そのため今回の場合は35mm判換算約108mmとして使用していることになるのです。
そう思うと135mmという焦点距離に馴染みがない方でも100mmであれば馴染みがある方ももしかしたら多いのでは無いでしょうか。
その上、アダプターは電子接点付き。
撮影中に絞りを変えてもExif情報にきちんと反映されるので、後々データを見返してもその写真の撮影設定を振り返ることが出来ます。
35mm判センサーの1.7倍のセンサーを有しながら、その価格は35mm判センサーの高画素機と変わらないほどのFUJIFILM『GFX 50S II』。
画素数だけを見れば上回っている他の35mm判センサー搭載カメラもありますが、画素のピッチ数が異なるせいかやはり『GFX 50S II』には余裕がいつも見られました。
そのようなカメラボディに純正レンズももちろん良いのですが、あえてマウントアダプターを付けて様々なレンズをつけてみるのも楽しいかもしれません。
今回はその中から、Carl Zeissの『Milvus 135mm F2 ZF.2』をご紹介いたしました。
ご参考にいただけますと幸いです。
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