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【Voigtlander】10本目のZマウントレンズ『NOKTON 75mm F1.5 Aspherical』を試す

【Voigtlander】10本目のZマウントレンズ『NOKTON 75mm F1.5 Aspherical』を試す

今なお拡張し続けるVoigtlanderのNikon Zマウント用レンズ。
確かな質感と信頼できる描写。
マニュアルフォーカスレンズながら電子接点を搭載しているので、レンズとボディ間での電気通信が可能でExif情報を残したり、手ブレ補正や3種類のピント合わせサポート機能を使用することができます。

数えること9本ものNikon Zマウントレンズが登場していますが、この度10本目のレンズが登場しました。
その名もVoigtlander『NOKTON 75mm F1.5 Aspherical (ニコンZ用)』。

先行してCanonのRFマウントで登場しておりましたが満を持してNikon Zマウント版の発売です。
今年のCP+で参考出品されたあのレンズがついに製品版となりました。

レンズの外観から見ていきましょう。
総金属製のヘリコイドユニットをはじめとした重厚感のあるデザインは、これまでのVoigtlanderのNikon Zマウント用レンズと同様のデザインが踏襲されており、複数のレンズを持っている場合でも統一感が崩れません。絞りリングはレンズ先端に位置し、程よいクリック感があります。絞りは直結のメカニカル制御となっているため、カメラ側のコマンドダイヤルではなく、レンズ側で制御します。ひと際大きなヘリコイドユニットは、高品質グリースによりグリスアップされており、マニュアルフォーカスのシルキーな操作感覚が楽しめます。ひっかかりのない滑らかな操作感は中望遠、開放絞り値F1.5の浅い被写界深度でもスムーズにピントの微調整が可能です。
まさに「質実剛健」といったデザインです。

フルサイズ(ニコンFXフォーマット)対応の大口径中望遠レンズ。開放絞り値F1.5の大口径でありながらコンパクトに収まっています。前玉に円形フィルターを装着することが可能で、径は67mm。扱いやすいサイズなのでNDフィルターやPLフィルター等の運用が容易です。

ピント面のクリアさと背景に溶け込む滑らかなボケはNOKTONらしい描写です。それでいて、75mmの中望遠、開放絞り値F1.5からなる豊富なボケが相まってこれまでのNOKTONシリーズ以上に開放絞り値で撮影したくなります。

大口径のレンズながら光学性能はニコンZシリーズに最適化されており、高画素センサー搭載のカメラでもその性能を遺憾無く発揮してくれます。ところが時に、強い光源下では角度によってゴーストが出現するようです。最新レンズらしいクリアな描写のレンズですが、使い方によってはオールドレンズライクな味わいも出すことが可能なようです。マニュアルレンズとして1本で2つの顔がある本レンズはまさに一石二鳥なレンズと言えるでしょう。

レンズの最短撮影距離は50cm。焦点距離75mmのレンズにしては寄れるイメージです。座った状態でテーブル上の料理をぎりぎり撮影できる距離感、と言ったところでしょうか。旅行の思い出はもちろん、料理のシズル感もしっかりカメラに収めることができるので、撮影データを見返すときは空腹でないときにしましょう。

中望遠域の大口径レンズ。その浅い被写界深度だと気になるのがパープルフリンジ。ところが本レンズは開放絞り値でバシバシ撮影しても出現する気配がありません。レンズを介してしっかりと光をカメラのセンサーに届けます。カメラのセンサーにも由来しますがレンズを通す色彩はややしっかり目。色乗りよくその質感を残すことができます。

開放絞り値F1.5のメリットはボケ感はさることながら、光を多く取り込めるところにもあります。ニコン Z マウントを採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラはいずれもボディ内手ブレ補正が搭載されており、これと組み合わせることで薄暗い環境でもスローシャッターを駆使することで、撮影に十分な光を確保することができます。

適正露出だけでなくアンダー/ハイライト部分のデータも確実に残してくれるNikonのカメラ。光の変化や強弱を意識することで写真がグッと引き締まります。一見黒潰れしているように見える部分でも、明度をあげると確かにそこにあったものがしっかりと記録されています。だからこそ全体がベタっとするのではなく光の当たる部分と当たらない部分の諧調が滑らかに記録され、より自然な見た目となるのです。

夕陽が差し始めたので撮影地をあとにします。硬すぎず柔すぎず、変に誇張のない写りは目の前の空気そのままを収めてくれているようです。

待望の中望遠域の大口径レンズ『NOKTON 75mm F1.5 Aspherical (ニコンZ用)』。Nikonユーザーにはあまり馴染みのない焦点距離70mm台の単焦点レンズですが、臆せず手にしてみると、85mmほど狭すぎず普段使いにもうってつけのレンズだということが分かります。レンズ名のNOKTONとは、Nokt(夜)という単語に由来。それはつまり夜でも撮影が可能なほど絞り開放から優れた描写力を発揮するレンズということでしょう。その名にそぐわしく空気感までも写真に閉じ込める珠玉のレンズ。どうぞお楽しみください。

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[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander Nikon | 掲載日時:24年05月15日 16時00分 ]

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