【FUJIFILM】GFX100S II の写真を現像してみる
いよいよ発売が迫る「FUJIFILM GFX100S II」。
ラージフォーマットセンサーのメリットといえばやはり圧倒的な解像力、そしてそれに連なる潤沢なデータ量。ISO80が常用感度となった「GFX100S II」はどれだけの一枚の写真の中にどれだけのデータ量を保有しているのか。RAW現像で色々とテストしてみました。
まずは深い緑を撮影してみました。一枚目の画は同パロメーターで「ACROS」で現像したものです。
撮って出し(PROVIA)のデータが下左側で、右側がフィルムシミュレーション「ETERNA シネマ」に現像したカットです。使用ソフトは「Adobe Lightroom Classic」となります。今回は分かりやすく引き上げてみたかったので、まずは「黒レベル」や「シャドウ」「ハイライト」などのパロメーターを上げて、それでもまだ足りなかった場合トーンカーブを使って調整しました。
結果的には木の幹の下の真っ黒な部分が完璧に持ち上がる仕上がりに。そしてこれだけ真っ黒だったシャドウを持ち上げたにもノイズが少なくディテールもしっかりあります。もちろんこういう無茶な引き上げをしないことが一番ですが、ここまで無茶なことをしても大丈夫なんだという信頼感が生まれます。
次に違うカットで耐性を見てみます。一枚目は「PROVIA」無編集と現像したカットです。
シャドウも黒レベルもほぼ「100」上げて、ハイライトも「-50」かけています。続いて左下が「PRO Neg.Std」右下が「REALA ACE」となります。ちょうど中間あたりの暗い部分も、しっかりと出てきました。ちなみにこうやって比較して気付いたのですが「REALA ACE」は「PRO Neg.Std」の次にシャドウ部が柔らかいフィルムシミュレーションということです。彩度は「PROVIA」に近くスタンダードに使えてシャドウ部がかなり柔らかくなりました。
青空と緑のフィルムシミュレーションの違いも見てみます。
スタンダードである「PROVIA」「ASTIA」「Velvia」「REALA ACE」の4種で比較してみました。
この4種で比べると「REALA ACE」は空の色相の変化が分かりやすいです。緑に関しては「Velvia」が特徴的な色になりました。一枚だけではこういう色の違いはなかなか説明するのが難しいものですが「フィルムシミュレーションを使いわけると楽しいかも」というのをお伝えできていれば幸いです。
次回はまた違う写真でいろいろと「GFX100S II」に注目してみたいと思います。
「FUJIFILM GFX 100S II」の発売日は2024年6月28日。マップカメラではフォトプレビュー・動画レビューも公開していますので良ければぜひご覧ください。