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【FUJIFILM】望遠レンズをその手に。~フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR〜

【FUJIFILM】望遠レンズをその手に。~フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR〜

スポーツ会場やイベント会場でスタッフが使用しているのを見かける望遠レンズ。
大きく太いその容姿から時には「バズーカ」と呼ばれることもあります。
店頭でご案内していても「プロの人が使うんでしょ?」といったお声を頂戴することもあります。

いいえ、そんなことはありません。

今では望遠レンズもバラエティが豊富で、ズームレンズから単焦点レンズ、小さいものから大きいものまで様々なレンズが登場しております。
ぜひ、望遠レンズを手にして、まだ見ぬ世界を覗いてみていただければと思います。

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今回ご紹介するのは、念願の登場となったFUJIFILM『フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR』です。

「GFレンズ」のラインアップで最長となる超望遠500mm(35mm判換算:396mm相当)の領域を撮影できる超望遠単焦点レンズです。それまでの最望遠は250mmでしたのでかなり距離が伸びました。ラージフォーマットを活かした、細かいディテールまで描写する高い解像力を実現しています。

黒く太いその筐体を見るとさぞかし重たそうな雰囲気がありますが、実際に手に取ってみるとはるかに軽くその差から手から滑り落ちそうになるほどです。ラージフォーマットのレンズはそのサークルイメージの大きさから中のガラスが大きく、レンズ全体も大きくなりがちですが本レンズのレンズ単体の重さは1375g。フルサイズ用のレンズと比較してもかなりコンパクトになっていることが分かります。

FUJIFILM GFX100 II + フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR

サケ科の一部の魚は川で生まれて、成長と共に川を下って海で生活し、産卵の為に生まれ故郷に戻る生活史を送るものがございます。アメマスやサクラマスもその一種。ところが産卵場所である川の上流までには様々な困難が現れます。滝はそのうちの一つ。しかし子孫を残す為、力強くジャンプをして滝を越えていきます。滝つぼから突然現れるマス達。今回組み合わせた『GFX100 II』であれば素早い反応速度でフォーカシングを行うのでその姿をしっかりと捉えることが可能です。

FUJIFILM GFX100 II + フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR

『GFX100 II』はディープラーニング技術を用いて開発した被写体検出AFを搭載しており動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローンをAIで検出します。もちろん顔・瞳AFも従来機と比べて進化しております。一方の『フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR』はリニアモーターによるフォーカス群を駆動させるインナーフォーカス方式を採用したことで、最短約0.31秒の高速かつ静音なAFが可能となっています。スポーツの決定的瞬間や、野生動物の一瞬の行動など高度なピント合わせが求められる撮影でも、十分に活躍することが可能となりました。

FUJIFILM GFX100 II + フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR

本来であれば渡りをする鳥も一部は留まる事もあります。オジロワシもその一種。冬鳥として渡来しますが、一部は夏にもとどまり少数が繁殖しています。人間の寄り付かない絶壁は野鳥の楽園。ここではカモメたちが営巣していました。そしてその巣を襲おうと周囲を伺うオジロワシ。個人的にTHE猛禽類という出で立ちのオジロワシも羽根の様子を見るからに生活するのに一筋縄ではいかないようです。撮影は小型船の船上で行っています。揺れながら手持ちでレンズを上に向けるという不安定な恰好ながら、レンズが軽量なので腕がプルプルと震えることなくフレーミングを行えました。

FUJIFILM GFX100 II + フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR

500mm(35mm判換算396mm)という距離は野生動物を追いかけているとピタッとハマる距離感なように思えます。これより近いと動物を警戒させてしまいますし、遠いとレンズが大きくなり機動性が損なわれてしまうように感じます。加えて、本レンズは『フジノン テレコンバーター GF1.4X TC WR』対応のレンズ。テレコンバーターを使用することで、最長700mm(35mm判換算554mm)相当の焦点距離で撮影が可能になります。地元の方にお聞きしたのですが、ここ数年サケ・マスの漁獲量が落ちているそうです。海流や気温・水温等様々な要因があるようです。そしてその代わりにサバやブリの漁獲が増えているそうです。クマをはじめとした動物だけでなく人間の生活にも気候の変動は影響しているようです。

FUJIFILM GFX100 II + フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR

雄大な自然にヒグマの姿を見たときは感動いたしました。こちらも船上から撮影しているので、安全距離を保って撮影が行えています。テレコンバーター対応ですが、レンズ交換が困難な場合も少なくありません。そのようなときに活躍するのが「35mmフォーマットモード」。いわゆるクロップ機能です。これを使用する事で500mm相当の距離で使用することが出来ます。なおかつ『GFX100 II』の有効画素数は約1億200万画素。「35mmフォーマットモード」でクロップしても約6000万画素を維持しながら撮影することが可能なのです。

FUJIFILM GFX100 II + フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR

望遠レンズには欠かせない強力な6.0段の手ブレ補正性能がある『フジノン GF500mm F5.6 R LM OIS WR』。望遠レンズを使用していると三脚や一脚が使えない場所や、屋内や光が弱いときなど、厳しい撮影環境になることもしばしばあります。開放絞りがF5.6とものすごく明るいわけではないですが、その手ブレ補正の性能とラージフォーマットの余裕ある高感度耐性を活かして自在に撮影することが可能です。

ボディの精緻に描写する高い解像力と高速・高精度AFを備え軽量設計となったレンズの組み合わせは、今まで存在しなかった「GFシリーズ」の望遠域に新たな選択肢を投入いたしました。スポーツの決定的な瞬間や飛び散る汗、砂煙の一つ一つまで緻密に表現するのはもちろん、野生動物の毛並みや羽根の模様まで肉眼では感じることのできない臨場感や細部を高精細に描写することが可能になりました。成熟していくFUJIFILMのGマウントの今後に目が離せません。

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普段届かない距離をもグッと引き寄せる望遠レンズ。
遠くの被写体も写真内に大きく撮影することが可能です。
普段使い、とはなかなか難しいですが、何も特別では無い望遠レンズ。

ぜひ貴方の手にも、望遠レンズが届きますように。

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[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:24年10月18日 18時30分 ]

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