【Leica】M11-PとVoigtlander NOKTON 50mm F1.5 Vintage Line Aspherical VMで撮った海浜公園
涼しい日と暑い日が交互に続く中、半月間降り続いていた東京の雨がようやく上がり、晴れ間が見えました。
しかし、すでに10月に入っているのに東京は30度に達する高温を超える日も。史上最遅の猛暑日と言えるでしょう。
そんな暑い晴れた日、出かけて撮影する私は、軽量でコンパクトなカメラとレンズの組み合わせを選びました。
Leica M11-PとVoigtlander NOKTON 50mm F1.5 Vintage Line Aspherical VMです。
Leica M9以降、各世代のMシリーズが発売されるたびに、デジタルに「P」が付いた新モデルが登場します。
PはProfessionalを意味するとされていますが、その昔一部のプロ向けに供給していたMPをオマージュしている可能性もあり、M11-Pはその伝統を保ちつつも、新しい試みをしています。
このLeica M11-Pの前面には赤いLeicaのロゴがネジになり、上部には「Leica」のエングレーブが追加され、よりシンプルで控えめな印象を与えています。
また、写真の真正性を証明するコンテンツクレデンシャル機能を搭載した世界初のカメラです。
もちろんM11-Pを選ぶ理由は他にもたくさんあります。
内蔵メモリがM11では64GBでしたが、256GBと4倍に増えたこと、液晶ガラスがサファイアガラスになりより堅牢になったことも挙げられます。
特に内蔵メモリの増加は6000万画素という大きなファイルを保存するM11-Pでは非常に助かります。
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高画素を誇るLeica M11-Pで撮影するには、優れたレンズが必要です。
本日は1本の優れたレンズをご紹介したいと思います。
フォクトレンダーのNOKTON 50mm F1.5 Vintage Line Aspherical VMという標準大口径レンズです。
このNOKTON 50mm F1.5 Vintage Line Aspherical VMは第一世代にあたり、現在ではII型が販売されています。
この第一世代はフォクトレンダーの名作レンズNokton 50 F1.5(ライカLマウント オリジナル旧モデル)の外観を再現しています。
非常に美しいレトロなデザインを受け継ぎつつ、現代の光学技術を使って非球面レンズを用い、シャープな画像が得られる一本です。
F1.5の絞りは多くの環境に対応でき、開放では非常に美しいボケを得ることができます。
異なるF値で描写の比較をしてみました。
【F1.5】
【1.5】
絞りを開放にすると、周辺減光が見られます。
しかし、こういった特徴は、古いレンズの復刻版としてはアリだと思います。
【F1.5】
【F4】
【F5.6】
【F8】
【F11】
絞りをF4にすると、周辺減光はほとんど見えなくなり、F1.5の柔らかな描写は徐々にシャープに変わります。
F5.6以降はコントラストも徐々に上がり、現代のレンズとしての実力を見せ始めます。
それでも、私はF1.5のレトロ感がとても好きです。
少し古いレンズですが、M11-Pで使用してもその魅力を十分に発揮します。
同時に、現代の高画素デジタルカメラであるLeica M11-Pは、新旧のレンズ両方で使用できるのが特徴です。
これがLeicaが初心を忘れず、未来を見据えた成果なのかもしれません。