秋と言えばいろいろと楽しみが多い季節ですが、花の季節でもあります。
春夏秋冬いろいろな花々がありますが、秋に咲く代表的な花のひとつといえば薔薇が有名だと思います。
今回は関東でも有数のバラ園である「京成バラ園」を訪れてみました。
花の中でも特に絵になる花の一つではないかと思います。
代表的なバラの咲く季節は春と秋の年2回となります。
春のバラは冬の休眠期に養分を蓄え開花するため、大きくたくさんで一番華やかな花を咲かせるそうです。
対して秋のバラは気温が下がっていく時期に開花するため、ゆっくりと開花し、色合い・香りともに凝縮された花が咲くとのことです。
春ほどの密度の花ではないようですが、鮮やかで濃い色合いの花々に出会うことができました。
今回は「Carl Zeiss Makro-Planar T* 50mm F2 ZF.2」と「Nikon D750」の機材を用意し撮影しております。
Carl Zeiss Makro-Planarの写りをフルサイズセンサーであるNikonの一眼レフカメラで活かしてみたいと思います。
今回訪れている「京成バラ園」の歴史は古く、1959年に設立された「京成バラ園芸」が運営する複合施設になるそうです。
千葉県八千代市にある、このバラ園には1,600品種の10,000株のバラがあるとのこと。
季節ごとにバラをメインにいろいろな種類の花も楽しめるようです。
私が訪れた際には全体的な花々の数は少なめでしたが色濃い秋のバラが楽しめました。
歩いているとバラの匂いに包み込まれるようでバラ園は特別な空間であることが感じられます。
「京成バラ園」を運営する京成バラ園芸株式会社の企業理念が素晴らしく
世界中の人々にバラと夢と幸せを届けます
Roses, Dreams and Happiness to People All Over the World.
というもので、なかなか素敵なフレーズではないかと思います。
バラには、マクロレンズが良く似合う。
バラに迫り、いかに切り取るかを楽しむことができるレンズかと思います。
今回、使用している「Carl Zeiss Makro-Planar T* 50mm F2 ZF.2」はいわゆる「ハーフマクロ」になります。
最短撮影距離は0.24mで1:2倍率ですが、今回のような花の撮影においてはハーフマクロの距離感と倍率はとてもマッチするかと思います。
このレンズは特にマクロレンズのなかでは珍しく「F2」という一段上の明るさが得られるので、マクロレンズの中でも特に明るいレンズといっていいと思います。
透明感のある写りと程よいコントラストが得られるので、鮮やかで華やかな花の撮影にはとても良いものです。
回転角は通常のレンズより多いのでじっくりと追い込んでいく近接での撮影にはとても向いていると言えるでしょう。
重厚で金属鏡筒であるつくりは所有感を満足させることかと思います。
解像感ある描写が得られるので遠景でも素晴らしい描写が期待できます。
絞りが開放の際には周辺に口径食があらわれる傾向にあるのですが、今回はあまり目立たない写りを得られているかと思います。
さて、この素晴らしいマクロレンズの写りを支えるのは「Nikon D750」フルサイズセンサーの一眼レフカメラです。
ミラーレスカメラ全盛の時代ですが、今見ても画質は素晴らしく十分に満足できるものかと思います。
特にこのカメラはこれからフルサイズセンサーの購入を検討されている方にはお勧めできるものとなります。
フルサイズのセンサーを持つ、特にミラーレスカメラはどうしても高価になりがちでボディの導入時点でハードルが高くなりがちですが、良品クラスの商品でも10万円以下の価格であり、NikonのFマウントのレンズ群は不変のFマウントと言われ長年の歴史の蓄積があるので、素晴らしいレンズが数多く存在し、明るく画質を追求したものや取り回しのしやすい小型軽量なもの、望遠やマクロなど選択肢も豊富に選べます。
また、今回の掲載にある「Carl Zeiss」などサードパーティーによる魅力的なレンズやコストパフォーマンスの良いレンズなど、自身の運用環境に合わせた選択ができるのが魅力的です。
簡単に「Nikon D750」をご紹介します。
2014年9月25日発売されており、有効画素数2432万画素です。
ISO感度 ISO 100~12800となりAFのフォーカスポイントは51点あります。
ちなみにフォーカスエイドが可能なレンズは開放値F5.6以上の明るいレンズとなりますが、フォーカスポイントのうち11点のみF8以上でも対応可能なので今回のようにマニュアルレンズを使用する際には心強い補助となります。
電池寿命も撮影可能コマ数は約1230コマとなり、「Nikon Z6III」では約360~410コマ程度ですのでミラーレス機に比してバッテリー持ちは良く、旅行先で充電などが難しいなどの長丁場の撮影にも向いているかと思います。
FX機初の可動式であるチルト式液晶モニターとWi-Fiを搭載しており、動画撮影はさすがに苦手にはしておりますが現在でもまだまだ、フルサイズのエントリー向けに十分な機能を有しております。
「Nikon D750」は軽量ながらほぼ金属に匹敵する強度・剛性を持つ炭素繊維複合素材を採用し、強靭なモノコック構造を実現しているためタフな状況でもある程度対応できるかと思います。
先に出ていた「Nikon D610」よりも軽量化に成功した機体ですので取り回しや携行性も優れていると思います。
高感度も個人的な感覚ですがISO3200程度にしていても気にならないほどの感度耐性があるので、通常の撮影では困ることもないかと思います。
繰り返しになりますが「Nikon D750」はこれからフルサイズ機を検討されている方にはお勧めできる機種かと思います。
ご検討していただいてはいかがでしょうか。
「京成バラ園」に訪れた際には「 Party of Roseful Moment」というイベントが行われており、フォトジェニックを意識した華やかな飾りつけなどが目を楽しませ、思わずカメラを向けたくなる会場でした。
次回のイベントは「オズの国のストロベリーハント」というものが行われるそうですので訪れてみたいと思います。
皆様もカメラ片手に色々な秋のイベントを楽しまれてみてはいかがでしょうか。
この機会にフルサイズセンサーのカメラで高品位の画質を狙ってみるのも楽しいかと思います。
短い秋の季節をめいいっぱい楽しみましょう。