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【Leica】WITHIN120K -SL2編-
2025年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは12周年を迎えました。
今年の連載はテーマ『Journey』と『“12”周年』にちなみ、マップカメラのある新宿から半径120キロ圏内での撮影旅行をスタッフが計画。旅の供にカメラが選ばれるようになってから100年となる今年、「旅」を通してカメラの楽しさ、ライカの面白さをお伝えするべく、マップカメラスタッフ12名が旅に出ました。その名も「WITHIN 120K」
1か月にわたり掲載してきた本企画。旅の締めは横須賀、浦賀へ。浦賀と言えば開国の港として有名。ここから日本が開かれたと思うと感慨深く、また歴史の教科書で必ず目にする地名でありながら一度も訪れた事が無かったのでこの機会に旅ができてうれしく思います。旅と言っても日帰りの小旅行。どんなに小さな行程でもカメラさえあればそれは「旅」としてフォルダに、記憶に刻まれます。
新宿から山手線で品川まで揺られ、そこからは京急線で楽楽の道のり。座り心地も良くつい三崎口駅まで行ってしまう事が多いですが今回は途中で乗り換えて浦賀駅へ。
終着駅と言えど利用者は多く賑わいを見せていました。今日の目的地は港を挟んで一対の「叶神社」と、その港を渡るための渡し船です。
駅からは10分ほど歩けばすぐに目的地。
海からの強い向かい風を受けながら。
片道2分くらいの渡し船が行ったり来たり。今でも変わらず地元の方の足になっているようです。
まずはこの船に乗る前に西側の叶神社へ。
海の際から道を一本だけ挟んですぐに鳥居があり、その参道沿いには所狭しと住宅が立ち並ぶ光景。
昔から変わらぬ景色、昔から変わらぬ生活がそこにあるような気がします。
手水で清める手はいつしか凍えなくなっていました。
開花が遅れていると聞いていた花の便りも発見。
梅の香りと陽気に晒されて眠い眼をこすりながら行程を進みます。
春眠暁を覚えず、そんな朝がもうすぐそこまで来ているようです。
今回の撮影ではヘリコイド付きのアダプターを使用してMマウントレンズで撮影に臨みました。
通常1mの最短焦点距離も、このアダプターのおかげでおよそ半分。
本来想定されていない近接域の撮影ではオールドレンズ特有の風合いがより強調されて良いものです。
アダプターを付ける、ミラーレスカメラだからこそ成せる業。
いよいよ渡し船で対岸へ。
駅からずっと歩いてきた西側は護岸がきれいに整備され、海岸線は見晴らしの良い散歩コースのようになっていましたが、
反対に渡ってみるとこちらは海際まで人々の生活がある港町のようなたたずまい。
どちらを歩いてもとても心地よく、また特に東側のたまに覗く海がシャッターを押す手を止めさせません。
ゆっくりと歩いて5分ほど、東側の叶神社に着きました。
東西両方とも境内が少し高いところにあり、参拝の後に振り返ると実にすがすがしい風景が広がります。
少し早いですが横須賀で晩御飯を食べて帰るために帰路につきます。
往復で買っていた渡し船に乗り、同じ道を歩いて。
港の両側は小高い地形になっているため、夕方とおそらく朝もそんなに長く日は照らないのだと思います。
平地よりも気持ちはやめに沈む夕日が照らす浦賀。開国の時からこの地形は変わっていないでしょうから、当時の人もまた同じ夕暮れを見たのでしょう。
・・・
現在マップカメラでは「Leica Boutique MapCamera Shinjuku」12周年を記念してフォトコンテストを実施しています。
ライカ製品以外のカメラで撮影した写真でも参加可能!ぜひみなさまの「旅」の写真をお待ちしております。
SLシリーズは最新ナンバリングが「SL3」に変わったばかり。よりグレードアップした最新機種もお見逃しなく。