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【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.2~Zレンズと動画撮影~

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.2~Zレンズと動画撮影~

昨年Nikonによる子会社化が話題となったRED。
今年2月にZ CINEMAシリーズの第一弾として、REDからKOMODO-XにニコンZマウント仕様モデルが登場しました。
今回は、Super35センサーを搭載したKOMODO-X Z mountに焦点を当てて、Zマウントになって新たに登場したKOMODO-Xの真価に様々な角度から迫っていきます。


第2回となる今回は、ニコンZマウントレンズを使用していよいよ実際に動画を撮影していきます。

前回のKOMODO-X Z mountについて紹介した動画はこちらをご覧ください。

【RED】KOMODO-X Z mountの真価に迫る Vol.1~REDとは?KOMODOとは?~

早速ですが撮影した動画をご覧いただきたいと思います。
こちらが6K 60p 16:9で撮影した動画です。


編集ソフトにはAdobe Premiere Proを使用し、露光量の調整を行ったのち、REDから無料で配布されている”RED_BASE_to_Rec709_BT1886″というLUTを当てています。

画面左側がLUTを適用した色、右側が未適用の状態です。撮影時のRAWの状態では色空間が非常に広く、カラーグレーディングによって自在に色を当てることができます。

まず使用したレンズは先日新発売となった「NIKKOR Z 28-135mm F4 PZ」
Zマウントとして初となるフルサイズ対応のパワーズーム搭載レンズで、動画撮影に最適化された1本です。

望遠端-135mm
望遠端-28mm

まずはレンズの画角を確認していきます。Super35センサーを搭載しているため、(アスペクト比が違うので比較はできませんが)換算焦点距離ではおよそ1.5倍されます。望遠端ではおよそ200mmまで撮影が可能です。
そしてこちらのレンズはパワーズームを採用しているため、滑らかなズーミングが可能です。

続いては望遠端で鳥を撮影してみました。こちらは川沿いにいたキジです。
この映像はオートフォーカスを使用しています。本格的なシネマカメラでAFが使えるというだけで驚きですが、位相差方式とコントラスト方式の両方を採用しているため、その精度も良好です。手前の草を避けてピントが合ってくれました。

またこちらは鵜です。動画では潜水の瞬間を捉えましたが、注目いただきたいのは潜水の直前。よく見ると、枝のようなものを投げ捨てているのが分かります。6Kはおよそ1600万画素となり、スチルとしてフレームを切り出しても満足いく画素数です。16bitのRAW記録で秒間60コマの連写をしている、と考えるとこのカメラの持つポテンシャルが分かりやすいかもしれません。


続いてのレンズは「Nikon NIKKOR Z DX 12-28mm F3.5-5.6 PZ VR」。NikonのAPS-Cフォーマット専用設計のレンズで、先ほどのレンズ同様、動画撮影を意識してパワーズームを採用しているのが特長です。

Super35センサーはほとんどAPS-Cセンサーと同じサイズですが、厳密に比較するとSuper35センサーのほうが長辺方向は大きくなっています。アスペクト比16:9と横方向をわずかにトリミングしての撮影ですので、今回のカットでは周辺減光は目立ちませんでした。
周辺減光が出ても撮影後の編集である程度補正することが可能なので、雰囲気に応じて取り除くかそのままにするか選ぶこともできます。

KOMODO-X Z mountに搭載された顔認識機能のついたAFは非常に優秀で、特に人物撮影では替えのきかない存在になってくれます。
本格的なシネマカメラでAFが動作するだけでも驚きですが、その精度もよいので、安心してオートフォーカスに委ねることができます。ワンオペでの撮影も簡単です。


最後に使用したのは筆者のお気に入りのレンズである「NIKKOR Z 50mm F1.8S」。普段からスチル撮影で愛用しており、優秀なレンズが多いZマウントの中でも特におすすめしたい1本です。

さすがの単焦点レンズという写りとボケ感です。このレンズの気に入っている点が開放での解像度とボケ感の両立なのですが、その特長は動画撮影においても遺憾なく発揮されています。
6Kで撮影しておけば、フレームキャプチャで得た約1600万画素の画像はそのまま大伸ばしの印刷にも耐えるほどで、またレンズの優れた解像度も余すところなく写すことができます。

どちらのカットもオートフォーカスを使用して撮影をしました。やはりマウントアダプターを介さないネイティブのZマウントが使用できるというのは大きな強みです。Zマウントレンズの場合はそのフランジバックの短さから基本的にZマウントボディ以外での使用がそもそもできないため、Zマウントレンズが使える、というのはそのままKOMODO-X Z mountの魅力といっていいでしょう。


簡単にではございますが、Nikon Z9との比較を行いました。
Nikon Z9はNikon独自のN-RAWと呼ばれる形式での12bitRAW動画収録が可能です。最大で8K60pまでを対応していますが、ノンクロップ、つまりフルサイズセンサーをすべて使って画角を変えずに撮影ができるのは4K解像度までです。また色味に関してもやはり若干異なっています。
もちろんスチルも動画も撮ることのできるZ9と、実質的に動画専用のKOMODO-X Z mountは立ち位置は違いますが、カラーグレーディングの自由度など、やはり動画専用機は代えがたい魅力があると感じました。実際に動画編集ソフトでデータを触ると、写真の色を調整するように編集できるデータ量に感激するばかりです。

最後に今回のシステムについてですが、三脚はGITZOのシステマティック三脚GT4542LS、雲台はマンフロットのビデオ雲台MVH500AHを使用しました。
撮影前は本格的なシネマカメラに身構えてGITZOの4型三脚(パイプ径37mm)を持ち出しましたが、結論から言うとこちらはやや過剰でした。KOMODO-X Z mount本体が非常にコンパクトなので、体感ではありますが、GITZOで言えば3型(32.9mm)や、使用するレンズによっては2型(29mm)でも十分な印象です。


今回はZレンズを用いた動画撮影をしてまいりました。
次回もお楽しみに。
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[ Category:etc. Nikon | 掲載日時:25年05月08日 17時00分 ]

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