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【Nikon】旅だからこそ、重量級レンズを連れていきたい理由。

【Nikon】旅だからこそ、重量級レンズを連れていきたい理由。

初夏の東北へ旅に出ました。
今回旅に連れ出したのは「Nikon Zf」と「NIKKOR Z 50mm F1.2S」。

ボディは最新世代の映像エンジン「EXPEED7」を搭載した信頼あるZf。
そしてレンズは1kgを超える重量級単焦点のZ 50mm F1.2Sを装着しました。
この組み合わせを見ることはあまりないかもしれませんが、最近筆者のお気に入りのボディとなっているZfと、Zレンズ1番のお気に入りである50mm F1.2。筆者の好きな機材同士を掛け合わせたこのセット。どんな写真を撮ることができるのか、ワクワクしながら撮影に出向きました。

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/500,F1.2,ISO100

 

都心からは列車とバスを乗り継ぎおよそ6時間をかけ、第一の目的地である出羽三山へ。
湯殿山にある2446段の石段を登っていきます。

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/1000,F1.2,ISO100

 

こちらが有名な国宝の五重塔です。50mmの標準レンズでは、山の緑に囲まれてそびえる五重塔を前ボケとともに写すことができます。
また広角レンズで見上げるよりも塔の構造が分かりやすくなります。

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/250,F1.2,ISO100

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/1000,F1.2,ISO180

 

道中はおよそ1時間。普段運動に触れていない筆者には堪える道のりですが、目についたものにカメラを向けていきます。
このレンズは空気感を捉えるのが上手いなと感じます。
写真という平面に3次元空間をいかに落とし込むか。解像度だけでは測ることのできない魅力を、このレンズは持っています。

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/1600,F1.2,ISO180

 

途中何度かの小休止を挟みながら、ようやく頂上へたどり着きました。山中よりも光が届いて明るく、開放感を覚えます。
個人的にこのレンズは、前ボケを入れたら右に出る者はいないと思っています。ボケ量が大きいのはスペックを見れば想像に難くありませんが、それと同時にボケ質についてもうるさくならず、主張が強くないので自然に見えます。

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/125,F2.5,ISO100

 

梅雨の最中ながら夏真っ盛りとなったこの日。あまりの暑さにたまらず、下山後すぐ柿のシャーベットをいただきました。
あまりこのレンズで物撮りをする機会はないかもしれませんが、約2段絞ったF2.5では近接でも文句のつけようのない写りになります。

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/400,F1.2,ISO100

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/640,F1.2,ISO100

 

今度は海まで足を伸ばしました。梅雨時ということで実は夕焼けには期待をせずに出発したのですが、日本海に沈む夕日を目にも写真にも焼き付けることができました。
夕焼けを撮影していて気になるのはゴーストやフレアですが、このレンズにはその心配は無用です。構図を縛られることなく撮影を楽しむことができます。ハイライトからシャドウまで、Zfのセンサーなら階調広く撮影することができます。被写界深度の浅さと相まって、あたかも中判カメラで撮影した写真かのようです。

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/250,F1.2,ISO180

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/30,F1.2,ISO100

 

2日目はクラゲで有名な水族館へ。昨日とはうってかわって室内の暗い環境での撮影です。F1.2の明るさの本領発揮といったところでしょうか。
またボディについてもZfの高感度耐性は折り紙付きでNikon機の中でも最高クラス。優秀なボディ内手ブレ補正も相まって、実は暗所での撮影が非常に得意なのです。

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/250,F1.2,ISO500

 

水槽がどこまでも続いていきそうなほどの立体感です。ピント面を浮き立たせそのほかの部分を大きくぼかすという大口径単焦点レンズならではの撮影方法を存分に楽しむことができます。

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/8000,F1.2,ISO100

 

少し足を伸ばして新潟県まで向かいました。
Exifを見返すと、シャッタースピードはZfの最高速度である1/8000となっていました。ISO感度も常用の最低感度である100で、F1.2という明るさを日中に使用するためにほかの設定を突き詰めています。そうして撮影できたのがこちらのカットで、ハイライトの部分も色が飛んでしまうことなく透明感の高い写りとなりました。
元々解像度を追求して設計されたレンズではないのですが、それでも建物の頂上にある飾りの模様まではっきりと描き分けてくれる性能を持っています。安心してレンズの性能に身を委ねられます。

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/25,F1.2,ISO100

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/6,F1.2,ISO100

 
この日も夕焼けが綺麗な日でした。シャッタースピードはそれぞれ1/25秒と1/6に設定しています。レンズの性能を最大限まで引き出せるように最低感度で撮影したかったのでシャッタースピードを遅く設定していますが、Zfの最大8段分のボディ内手ブレ補正はとても強力で、ファインダーの像でも分かるほど被写体が止まってくれます。三脚を据える必要がなく手軽にクリアな画像を得られます。


 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/1000,F1.2,ISO100

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/200,F1.2,ISO250

 

Nikon Zf+NIKKOR Z 50mm F1.2S SS1/500,F1.2,ISO100

 

解像度とボケ味を高度に両立したその光学性能は、50mm単焦点としては規格外の1kg以上というその重さも自然と受け入れてしまえるほど。
ただ「写りがいい」という一言で片づけられない、「このあと何かが起こりそう」という空気感までも写真に写し出してくれます。
せっかくの旅行だからこそその思い出を、一生に一度しか見ることのないかもしれないその風景を、最高性能のレンズで残したい。
その結果両肩が筋肉痛になったとしても、その痛みに満足感すら覚える。そう思える数少ないレンズです。

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[ Category:etc. | 掲載日時:25年07月27日 17時00分 ]

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