
2025年9月 新品・中古デジタルカメラ人気ランキング
新品デジカメ9月ランキング | |||
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順位 | メーカー | 商品名 | カテゴリ |
1位 | RICOH | GR IV | コンパクトデジタルカメラ |
2位 | FUJIFILM | X-M5 | ミラーレスカメラ |
3位 | FUJIFILM | X-E5 | ミラーレスカメラ |
4位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
5位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレスカメラ |
5位 | SONY | α7C II | ミラーレスカメラ |
7位 | SONY | α7IV | ミラーレスカメラ |
8位 | HASSELBLAD | X2D II 100C | ミラーレスカメラ |
9位 | Canon | EOS R5 Mark II | ミラーレスカメラ |
10位 | Nikon | Z f | ミラーレスカメラ |
新品デジカメ 2025年9月の第1位は?

RICOH GR IV
最強のスナップシューターを目指して進化し続けるGRシリーズ最新モデル
この夏の猛暑を引きずる形で、9月に入っても厳しい残暑が続きました。それに呼応するかのようにランキングも熱いものに。
9月12日、ついに発売となった『RICOH GR IV』が大方の予想通り初登場1位を獲得。2位以下に大差をつけて、華々しいデビューを飾りました、が…。
8月21日予約開始と同時に大変な数のご注文をいただき、すぐに初回入荷予定数に達してしまいご予約受付を終了せざるを得ない状況となってしまいました。
以降のメーカーからの供給状況が不明のため、新規のご予約を承れない状態です。
GRシリーズといえば、ポケットに入るコンパクトボディでありながら圧倒的な描写力を誇る高画質なレンズが特徴。
今回、超ロングセラー機GR IIIよりもさらに小型化・薄型化を実現したボディに、APS-Cサイズ相当の裏面照射型CMOSイメージセンサー(有効画素数約2574万画素)を採用。
さらに新開発の18.3mm(35ミリ判換算28mm相当)F2.8のGRレンズを搭載し、画面中間域から周辺部までのシャープネスが向上しています。
そのほか、AF性能をはじめ手振れ補正機能・高感度性能が先代よりアップ。起動時間もGRシリーズ史上最速の約0.6秒とまさにスナップシューターと呼ぶにふさわしいカメラとなっています。
早くからその登場が噂されていただけに、首を長くして待たれていた方も多いことでしょう。
早々の新規予約受付停止は何とも残念。これまでのGRシリーズと同じ道をたどってしまうのか、心配なところです。
新品 2位から10位までを考察
2位には『FUJIFILM X-M5』。前回3位からワンランクアップ。販売数も前回より増加、高い人気を維持しています。
依然メーカーからの供給が不安定で新規のご予約が承れず、入荷数だけご注文を受けるという状況。それでも入荷した数はすぐに完売となってしまいます。
3位は前回初登場1位を飾った『FUJIFILM X-E5』。2位X-M5に少し差を開けられての3位後退となりました。
発売直後は供給不安定に陥っていましたが、9月中旬から供給が増え現在ブラックボディのレンズキット以外は「在庫あり」の状態に。それでもX-M5に及ばなかったのは意外です。
前回発売開始の時点で大変な数の販売であったので、もしかしたらその時点で欲しい方にほとんど行き渡ってしまったのかもしれません。
となると、この先の動向は? 次回の順位が気になります。
気になると言えば、前回1位から3位を独占したFUJIFILM、その2位に入ったX half X-HF1の姿がありません。
8月には供給も安定し、全色「在庫あり」の状態になったのですが、その途端にランク外というのは何とも皮肉な結果です。
こちらも欲しい方に行き渡ったということか。在庫がない状況が人気を後押ししていたなんていうことはないでしょうか、そのくらい驚きの急落です。
4位に『RICOH GR IIIx』が入りました。GR IV発売後も人気を維持しています。
相変わらず供給が安定しない状況が続いています。前述の話ではありませんが、そのことが人気につながっているのかもしれません。
同数5位に『Canon EOS R6 Mark II』と『SONY α7C II』が並びました。
Canon EOS R6 Mark IIは、前回9位から順位を上昇。10月1日終了のキャッシュバックキャンペーンの駆け込み需要もあった模様です。
またそれに合わせて、先取・下取交換での買取見積額のアップ率も通常より上げたことで、お買い替えのお客様も増加しました。
ここ最近ランキングから姿を消していた『EOS R5 Mark II』が久々に9位にランクインしたのも、同じくこれらのことが要因であったと考えられます。
SONYは同数5位α7C IIのあと、前回ランク外だった『α7IV』も7位にランクインしています。
こちらの2機種もメーカーのキャッシュバックキャンペーンの効果があったようです。
キャンペーンは10月14日まで。次回のランキングでは新品・中古どちらに数が流れるでしょうか。
前回10位ランクインで驚かせてくれた『HASSELBLAD X2D II 100C』ですが、今回はなんと2ランクアップの8位に入りました。強い!
マップカメラでも様々なコンテンツでその魅力をご紹介していますが、それに合わせるようにお問い合わせも日々増えています。
さらに好調を支えているのが、メーカーからの供給。これまでより格段に供給数が増えていることが実感できます。「お取り寄せ」の状況でも、ご予約いただければ比較的早く入手できるかも。
100万円を超える機体がランキングの定番に、なんてことも夢ではないかもしれません。
10位に『Nikon Z f』。2025年3月8位以来の新品ランキング ランクインです。
2023年10月に発売されたZ fですが、そのおよそ2年後の2025年9月26日にシルバーモデルが登場。今回の販売数もそのほとんどがシルバーモデルで占めています。
往年のフィルム一眼を思わせるクラシカルなフォルムも人気の要因になっていたZ f。シルバーボディの登場で、どのくらいまた注目を集めることができるでしょうか。
中古デジカメ9月ランキング | |||
---|---|---|---|
順位 | メーカー | 商品名 | カテゴリ |
1位 | SONY | α7III | ミラーレスカメラ |
2位 | Nikon | Z f | ミラーレスカメラ |
3位 | RICOH | GR III | コンパクトデジタルカメラ |
4位 | SONY | α7C II | ミラーレスカメラ |
5位 | RICOH | GR IIIx | コンパクトデジタルカメラ |
6位 | Nikon | Z fc | ミラーレスカメラ |
7位 | FUJIFILM | X-T50 | ミラーレスカメラ |
8位 | Nikon | Z50II | ミラーレスカメラ |
9位 | Canon | EOS R6 Mark II | ミラーレスカメラ |
10位 | SONY | α6700 | ミラーレスカメラ |
中古デジカメ 2025年9月の第1位は?

SONY α7III
コストと性能の黄金バランス。写真・映像制作の即戦力。
『SONY α7III』が、先月に続き中古ランキングを制しました。
セールもあり、先月8月よりも販売数は大幅に増加。本当に強い!
他機種も奮闘してはいるのですが、どうしてもα7IIIの牙城を崩せません。
やはりその最大の魅力は価格帯。
13万円台で機能十分なフルサイズセンサー機ということで、本格的に一眼カメラを始めたい方や手頃なサブ機をお探しの方などからの支持を得ています。
ただ発売からかなりの時間が経過し、使用感のある「並品」クラスがほとんどになってきました。また、在庫も以前ほど潤沢というわけではないので、他機種がα7IIIからトップを奪うとしたら、その辺りが狙い目になるかと。
はたして下位に続くいずれの機種が、α7IIIの強固な壁を崩すのでしょうか。
中古 2位から10位までを考察
今回2位に入ったのは、『Nikon Z f』。前回同数4位から2ランクアップ。
先に述べたように、シルバーモデルが登場したことで機種自体への関心が高まったか。
中古在庫も豊富で「美品」から「並品」まで揃っていますので、次回トップに来る可能性は秘めています。
続いて3位に『RICOH GR III』。
前回2位、今回新型機GR IVが登場したことでα7IIIから王座を奪う筆頭と思っていたのですが…
GR IVがまだ入手困難なこともあり買い替えを控えている方も多いのか、GR IIIの中古在庫も増えたとはいえ潤沢とまではなっていません。
GR IVの供給が安定しお買い替えが進めば、これまでのGR IIIの販売数を考えてもトップ最有力なんですが、はたして。
4位は『SONY α7C II』。同じSONY勢として、こちらもα7IIIの次に来る可能性ありの機体です。
ただ、発売から時間は経っていますがSONYの中では中心的存在の1台。新品でご購入される方も多く、特にメーカーのキャッシュバックキャンペーン期間中は販売数がそちらに流れてしまいます。
また同レベルの性能を持つα7IV(今回同数11位でした)と人気を分けてしまうこともあり、α7IIIとの世代交代を実現してもトップに立ち続けるのは難しいかもしれません。
5位は『RICOH GR IIIx』。新品と同様、中古もネットに掲載されると即販売という状態が続いています。
GR IVが発売されても新品・中古とも前回からほとんど順位が動かないことからも、広角系のGR III、標準系のGR IIIxできちんとすみ分けられていることが分かります。
6位に『Nikon Z fc』。今回8位に入ったZ50IIと同じく、順位の変動は大きいながらもランキングにしっかり定着しています。
新品ランキングでは、Z5IIがランク外(13位)になってしまい苦戦を強いられているNikon。
中古ランキングでは、Z f・Z fc・Z50IIの3機種が安定した人気を誇っています。
7位に『FUJIFILM X-T50』が入りました。
2024年6月発売のX-T50。新品ランキングでは2025年3月10位以来姿を消していましたが、ここにきて中古ランキングに名前が出てくるようになりました。
X-T5の弟分として登場。それを上回る機能も持ち合わせ話題になりましたが、価格的にX-T5と差がなかったことが影響したのか、徐々にランクダウン。
X-M5やX-E5が好調ななか、ちょっと忘れ去られた感もありました。
今後中古ランキングでその地位を固めるのか、根強い人気を誇るX-T5のように新品ランキングに返り咲くか、動向の気になる1台です。
2022年12月発売の『Canon EOS R6 Mark II』。
新品ランキングではCanonを支え続ける定番中の定番機ですが、中古ランキングには意外にもずっと名前が挙がらず。今回9位に登場です。
新品・中古の価格差があまり開かないことも要因かもしれません。
今回新品のキャッシュバックキャンペーン最終月でしたが、中古もセールで割引があり販売数増加につながったようです。
EOS R6 Mark IIに僅差で、10位にも珍しい名前が。
2023年7月発売の『SONY α6700』。同年12月新品ランキングで10位に入ったのを最後にランク外に。今回中古ランキングで10位となりました。
α6000シリーズとしても2025年9月α6400が中古ランキング9位に入って以来、久々の登場です。
SONYというとどうしてもフルサイズ機の名前ばかりが挙がってしまいます。APS-C機にも再び脚光が当たってほしいところですが、どうでしょう。
新型機だけでなくランキング定番機の健闘も目立った今回の新品ランキング。
トップに君臨するα7IIIの座を、虎視眈々と狙う機体がずらりと並んだ中古ランキング。
どちらも変動が激しく、今後の順位を予想するのは大変困難です。次回はどんな波乱が待っていることでしょう。