StockShot

  • タグ一覧
  • 検索
【HASSELBLAD】XCDレンズが解き放つ、1億画素カメラの真のポテンシャル⑥

【HASSELBLAD】XCDレンズが解き放つ、1億画素カメラの真のポテンシャル⑥

デジタル時代に中判カメラの魅力を再定義したハッセルブラッド。
その独自の世界観を支えるのが、Xシステムのミラーレスカメラ用に設計されたXCDレンズです。
卓越した光学性能、レンズシャッターによる全速ストロボ同調、そしてコンパクトな設計。これらは、中判の豊かな階調や空気感を、より身近なものにしてくれます。
このレンズは、プロの現場からハイアマチュアのクリエイティブな挑戦まで、幅広い写真家を魅了し続けています。
この記事では、そんなXCDレンズの魅力と特徴を深掘りしていきましょう。

今回ご紹介するレンズは、HASSELBLAD (ハッセルブラッド) XCD 25mm F2.5 V と、ボディには X2D II 100Cをチョイス。
換算20mmともなる超広角単焦点と、1億画素のミディアムフォーマットデジタルカメラの組み合わせはどのような世界観を描き出すのか、早速チェックしていきましょう。

 

ISO50 F2.5 SS1/800

 

前回ご紹介した XCD 28mm F4 Pは、コンパクトさや携帯性に重きを置いた設計となっており、ハンドリングは良好です。
一方でこちらの25mm F2.5は、焦点距離は近いものの、開放F値はより明るく、鏡筒もより大きくなり、価格帯も上がります。
28mm F4も開放から良好な描写性能を示していた為、もっと広い画角と、もっと明るいレンズを求めるのであれば最上の選択肢の一つといえるでしょう。

 

ISO50 F5.6 SS1/320

 

HASSELBLAD Xシリーズのセンサーは4:3のアスペクト比となる為、超広角レンズを使用しても35mmフルサイズの3:2と比較して、強烈なパースペクティブは付きづらい印象があります。
しかし少しでも油断すると簡単に画像の傾きが起き、広角レンズ故に撮影後にそれが非常に目立つ為、撮影時からしっかりと水平を取っていくことが重要です。

 

ISO50 F6.8 SS1/800

 

また、広角レンズ自体の特徴でもありますが、画面内の構成要素がおのずと多くなるため、画面内の主題を何とするか、他の要素をどれだけ排斥するかなどを考えながら撮影します。

 

ISO50 F2.8 SS1/400

 

通常のフルサイズの同等焦点距離のレンズを使用していると、明暗差の激しい被写体では簡単にどこかが黒潰れしたり白飛びしたりと難儀しますが、
X2D II 100Cから搭載されたISO 50のネイティブ感度と15.3ストップものダイナミックレンジにより、シビアな条件でのディテール維持が容易になっています。

 

ISO50 F6.8 SS1/200

 

画面の端のほうでは若干の倍率色収差も感じられますが、撮影していて気になることはほぼない微弱なレベルです。
ピントが来ている面では、開放からシャープネスを感じられる描写性能といった印象です。

 

ISO50 F4.8 SS1/1500

 

元のポテンシャルが高いだけあって、圧縮後のJpeg画像で鑑賞しても、葉や草の粒の細かい描写をたのしむことが出来ます。
X2D IIの色づくりのイメージはやや落ち着いた印象で、写実的かつ端正な描写をするレンズと相性抜群な感触でした。

広角の単焦点レンズは、使うことが出来るシチュエーションが多少限定的であることから、定番の選択肢ではないかもしれませんが、
このレンズはスナップ撮影から風景写真まで、積極的に使っていこうと思わせてくれるレンズでした。

当たり前のことですが、X2D 100CやX2D II 100Cとのマッチングも、カラー、ハンドリング共に良好で、
見た目の大きさ程重くもなく、鞄にいれるのもそこまで苦ではないという感じです。

気になるXCD 25mm F2.5 Vのフィーリングも、皆様も体感してみてはいかがでしょうか。

 

■今回ご紹介した機材はこちら↓



[ Category:etc. | 掲載日時:25年10月07日 17時00分 ]

RECOMMEND

PAGE TOP