
いよいよSONY Gマスターのラインナップからマクロレンズが登場しました。しかも待望のその実態は等倍マクロを超えるという驚愕のスペック。
今回はSONYストア銀座にて『SONY FE 100mm F2.8 Macro GM OSS』の先行展示機を実際にハンズオン、体感して参りました。
早速先行レポートをぜひご覧ください。
目次
概要
基本スペック
まずは外観と本レンズの概要から。
スペックをご紹介する時点ですでに魅力的な表記がちらほらと。期待が高まります。
レンズ構成:13群-17枚
絞り羽根:11枚
円形絞り:○
最短撮影距離:0.26m
最大撮影倍率:1.4倍
フィルター径:67mm
手ブレ補正:レンズ内手ブレ補正方式
テレコンバーター(1.4x):SEL14TC
テレコンバーター(2.0x):SEL20TC
外形寸法:最大径81.4×長さ147.9mm
質量:約646g
SONYのレンズラインナップにおける所謂「マクロレンズ枠」は既に大変強固な布陣で構成がされており、隠れた名玉「FE 50mm F2.8 Macro」や「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」も記憶に新しく、そして何より発売から10年間その座に君臨している「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」が事実上の最強格です。ここにタムロンやSIGMA、フォクトレンダーも加勢する為、SONY Eマウントはまさにマクロレンズの競争が非常に激しいエリアと言えます。
そこに一石を投じるのが本レンズ『SONY FE 100mm F2.8 Macro GM OSS』です。
大前提として「Gマスター」シリーズからの発売である以上、その基準でもある「画面全域にわたる高い解像性能と美しいぼけ描写」に関しての信頼は絶大であり、ともすればボケの硬さなどが気になるマクロレンズというジャンルでありながらそう言った問題をものともせず、純粋な100mm単焦点として活躍する事にも期待されます。さらに驚かされるのがその最大撮影倍率。もしGマスターでマクロレンズが出るのならば等倍マクロだろうと予想されていた方も多いのではないでしょうか、いざその蓋を開けてみれば驚異の「1.4倍」の数値。またテレコンバーターの使用により最大「2.8倍」のマクロ撮影が可能となりました。
誰もが一度は思い描く(こんなレンズがあったなら)という夢をそのまま現実にしたようなスペックと、そのクオリティを裏付けする「Gマスター」の称号。
間違いなくこの先のマクロ撮影需要を背負うキーストーンとなることは言うまでもありません。
驚異的な最大撮影倍率
今回SONYストア銀座にて撮影を行うことができましたのでいくつか作例をご紹介させていただきます。
1.4倍

本レンズ単体でここまで寄ることができます。
これまで最大撮影倍率が等倍を超えるレンズはそう一般的ではなかったので、なかなか体感し得ない世界観。
に対しての画は当然のようにナチュラル、かつここまで端正に描写できている事にも驚きを隠せません。
寄りに強い…という事はその分だけ被写界深度が薄く、特に物撮りでそれはネックともなり得る要素。
そういったケースでは少し絞り込み、深度を調整することで適切なアプローチが可能です。
開放からシャープな合焦面、そして絞り込むことで立ち上がってくるボケの風合いもまた、期待通り。
2.8倍
本レンズはSONY FEマウント用のテレコンバーターである「1.4x Teleconverter SEL14TC」か「2x Teleconverter SEL20TC」の併用により更に撮影倍率を大きくすることが可能となる稀有なレンズ。これまでも期待された組み合わせがいよいよ現実のものとなったのです。最終的な倍率はそれぞれ「1.96倍」と「2.8倍」という数値に。
今回はせっかくの機会でもありますので「2x Teleconverter SEL20TC」と併用してこのレンズの限界「2.8倍」をレポートします。

いよいよ気になる「撮影倍率2.8倍」の世界へ。
普段見慣れている世界とはおよそ異なるミクロの世界が広がります。またそれでいながら描写に破綻が無いのが恐ろしいところ。
テレコンバーターの使用によりF値が2段暗くなることで開放で「F5.6」となりますが、マクロ撮影ではまだ明るすぎる開放値と言って差し支えないレベルです。
また本レンズの場合もともと100mmの焦点距離があり、またこの2.8倍という数値もテレコンバーターで焦点距離を伸ばした結果であることから、ワーキングディスタンスを十分に確保したうえでの撮影が可能です。レンズ自身が被写体に影を作ってしまうこともマクロ撮影ではままありがちな事象なのでその可能性が下がるという意味では大変ありがたい仕様。
まさに向かうところ敵なし。マクロ撮影の選択肢が広がった…とも言えますが、むしろここに収束してしまったとも言えてしまうほどの特異点。嬉しい誤算とはこのことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スペックを見るだけでも盛沢山、それだけ力を入れてかからなければ崩せぬ先陣が居るエリアという事でしょう。
今後マップカメラでも作例を公開していく予定ですので楽しみにしていただければ幸いです。
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