【マップカメラ情報】目指せ!ハッセルマスター☆ その7
今回は「絞り」のお話です。
折角梅雨が明けたと思ったら、今度は茹だるような暑さ。
さく「あついよー。とけるよー。死んじゃうよー」
泣き言を言いながら、「さく」さんは先生の家に向かいます。
先生「さくちゃん、いいところに来たね」
さく「あれ、写真。先生が撮ったんですか?」
先生「うん。庭いじりの後、さくちゃんへの作例用に撮ったんだ。
適当なものがなくて、あり合わせになっちゃったけど」
さく「………」
C80mmF2.8
先生「3枚の写真の違い、分るかな?」
さく「…あっ、2枚目でビール開いてる」
先生「いやぁ、暑いからね… まぁ、それは置いといて、
横の壁とか背景見て気がつかない?」
さく「(昼間っからビール…) あ、下にいくほど背景がはっきりしてる。
レンズの絞りを絞ったんですね」
先生「正解!1番上はこのレンズの絞り開放であるF2.8。
次が2段絞ったF5.6。一番下がF11の写真なんだ。
で、同じところを35mm判のカメラを使って、画角が近くなるように
40mmのレンズで撮ったのが、下の3コマ。
開放値F2のレンズなんだけど、上と同じようにF2.8、F5.6、F11で
撮ってみました」
さく「(…ビール違ってるんだけど…)
同じ絞り値でも、35mm判の方が背景の写り方がはっきりしてますね」
先生「そう、まぁ全く同じ画角ではないから厳密な比較は出来ないけど、
35mm判に比べ中判の方が同じF値でのピントの合う範囲
(被写界深度)が浅くなるんだ。
だから今までのカメラの感覚で絞りを決めると狙い通りの写真に
ならないから気をつけてね!」
さく「大丈夫、私普段からあまり絞り値気にしないで撮ってますから!」
先生「……いや、気にして欲しい…
よし、じゃあ今回は、絞りを気にしながら写真撮ってきてごらん!」
さく「…え、それってもしかして宿題?!」
先生「そう。はい、いってらっしゃい!・・・ゴクゴク」
さく「あっ!先生ビール何本目ですか?!」