おやつの時間もとうに過ぎたころ。海のある駅までやってきました。海にくるとなると大きめなアクションになるため、いつもはたっぷりと時間を取って訪れるのでなんだか悪いことをしているような気持ちに。
でも意外と同じ電車で訪れる人も多くて驚きました。そんなに大げさなことではなかったかもしれません。
天気予報によると日没の時間まであと一時間もありません。夏の間あれだけ長かった日の時間はいつの間にかとても短くなっていました。
海辺のほうに向かうまえに少しだけ寄り道。仕事を終えた漁船が穏やかな海でゆらゆらと揺れています。
エからさんずいが突き出してます。光のことも考えずに、気になったものを記録する、ということも写真の楽しさ。
現代的なシャープで高解像感のある描写をしつつ、癖のある周辺減光のあるところなど全部ひっくるめて『APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical VM』は撮るたびに良いレンズだなと感じます。
海辺に自転車で訪れている人を見るたびに率直に「羨ましい」という気持ちが湧きあがります。朝日が昇る前に海に。夕日が沈むまで海に。飽きる日がくることを想像もできない生活です。
今日はとても天気の良い日で、夕暮れ時には海辺に大勢の人が集まって、思い思いのひと時を過ごしていました。
鮮やかに焼けて、少しずつ冷めていく。時間にすればほんの数十秒、数分間だけのとっておきの時間です。
『APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical VM』の被写界深度の浅い世界は、ただのポールさえなんだか特別なものに魅せてくれます。
何度見ても飽きない夕焼けの海。結局日がとっぷりと沈むころまで、眺めていました。また長い時間電車に揺られ帰路に。その帰り道が長くて次はしばらくいいかなと思っても、すぐに忘れてまた来たくなります。
疲れたときは海に。疲れてなくても海に。充電された心がまた切れるまえに、また会いましょう。