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【Voigtlander】アポランターと夜のスナップ

【Voigtlander】アポランターと夜のスナップ

2022年の年の瀬。何となく賑やかなムードに包まれる街中で、カメラと私、ひとりと一台は「夜」がやってくるのを待っていました。ソニーEマウント版はすでに銘玉として名を馳せている「Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」のZマウント版を使用する機会に恵まれ、浮足立って「これは夜スナップが撮りたい!」と出掛けたからです。

日が落ち始めた頃合い。水の上をすいすいと移動する白鳥を収めようとカメラを向けたところ、よくよく見ると水に反射する夕日がとてもきれい。一歩下がって、この時間だけの雰囲気を撮ることができないかとシャッターを切りました。65mmという画角は標準と呼ぶにはやや狭いですが、自分の意思を反映させやすいとも感じます。工夫と応用が楽しい画角といえるでしょう。

長年、田舎で暮らしてきた筆者には都会の夕景はいつも新鮮に感じます。シルエットとなって描かれるビル群に、じっくりと日が隠れていく時間。記号的な要素と自然の要素がアンバランスに混ざり合っていて、つい呼吸も忘れて撮影にのめりこんでしまいます。そしてそろそろ、待ちわびた夜がやってきます。

『Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical(ニコンZ用)』を常に絞り開放で構え、ボケ味を存分に楽しみます。ガラスと金属の質感が美しい柵越しに、都会の夜景が広がっています。美しいものを美しく撮れる。当たり前のことですが、それを高次元で魅せてくれるアポランターの懐の深さが嬉しくなります。

時節柄、イルミネーションなどが街を照らしていて夜でも光源には事欠きません。しかし、こういったささやかな灯りしかないシチュエーションを見つけるとギャップにやられてしまいます。様々なところで見かける道路標示も、端が欠けるまでこの場所で頑張っている仕事人なんだな…と勝手に敬意を表しています。

せっかくの憧れレンズ、ということでボディにはZシリーズの最高峰『Nikon Z9』を選びました。決して小さくはない部類の『Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical(ニコンZ用)』も、『Nikon Z9』のしっかりとしたグリップや見やすい電子ビューファインダーのおかげで安定してスナップ撮影を行うことができました。Zシリーズを使っている方で「2023年はよりこだわった作品を撮ってみたい!」という方には、是非一度試していただきたい一本です。夜スナップに出かけたくなる、そんな魔法にかけられてしまうかも。


[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander etc. Nikon | 掲載日時:23年01月15日 11時42分 ]

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