
Camera Technique Vol.24『HELIAR 40mm F2.8 VM』とは?
本館2階スタッフが、皆さまのちょっとした疑問にお答えする『Camera Technique』
「SONY」のEマウントAマウント、「CONTAX」や、動画のあれこれ、本館2階アイテムの比較や操作のやり方、
豆知識などを中心にお伝えいたします。
今回はVoigtlander HELIAR 40mm F2.8 VMをご紹介します。
こちらのレンズ、実はライカMマウント。
ですので、本来ですとライカコーナーの本館地下にて取り扱い商品ですが、こちらのレンズに限ってはソニーフロアの本館2階にて取り扱いとなります。
では、なぜ本館2階ソニーフロアでの取り扱いであるのでしょうか。
それは『Voigtlander マウントアダプター ライカMレンズ/ソニーEボディ用 ヘリコイド付(VM-E クローズフォーカスアダプター)』のマウントアダプターを使用することが前提となっていることがポイントとなります。
マウントアダプターを使用することにより、ソニーEボディにつけることができます。
ではなぜマウントアダプターを使用しなくてはいけないのでしょうか。
それは、レンズ自体にフォーカスリングがなく、マウントアダプターのフォーカスリングを使用することが前提となっているからです。
フォクトレンダーのクローズフォーカスアダプターを使用しないと撮影することができません。
マウントアダプターを使用してソニーEボディ用での撮影が前提ですので、本館2階での取り扱いとなります。
特殊な仕様な本レンズ、他にどのような特徴があるのでしょうか。
まず、こちらのレンズの特徴として、沈胴式となっております。
上記の写真のように後玉がボディ側に飛び出ています。
実際に撮影するときは、前玉を前方に持ってくることで撮影することができます。
通常ですと、沈胴式のレンズをマウントアダプターを使用してミラーレスカメラ等につける場合は、センサー面に干渉をしないか、最大の注意を払う必要があります。
ですが、こちらのレンズはフォクトレンダーのクローズフォーカスアダプターをつけてソニーEボディにつけることが前提の構成となりますので、安心して使用できます。
沈胴する際は、レンズ中央側面にあるギザギザがついている部分を使用して沈胴させます。
そちらを持ちながら回すと、ロックがかかり、沈胴がしなくなります。
また、上記写真のギザギザ部分の手前にある引掛りは、レンズ着脱用指掛りとなります。
マウントアダプターを着脱する際に使用すると安定して行うことができます。
電子接点はないので、F値などの情報はボディに反映しません。
F値はボディで操作するのではなく、絞り環で設定します。
レンズ前枠部分でF値を決定します。
沈胴式ですので、レンズとマウントアダプターを正しく装着しないと後玉がセンサーに触れてしまう場合もあります。
赤い指標を目安に必ず垂直に装着してください。
レンズを外すときはマウントアダプター側についている黒いレバーを押しながら回します。
ちなみに、マウントアダプター側面についている赤いレバーは、無限遠ロックスイッチとなります。
とっさにカバンから出したとき、焦点距離が中途半端のところまで動いてしまう場合があるので、ロック機能があると持ち運びに有難いです。
無限遠に固定してスナップ撮影をすることも多々あるので、誤作動防止に役立ちます。
最後に2種類のレンズフードをご紹介いたします。
こちらのレンズ、フードがなんと2種類あります。
どちらもはじめから付属している贅沢な逸品です。
上記写真はストレート型フードとなります。
遮光性に優れていますので、強い日差しの下で撮影するときに使用します。
レンズキャップはフードを覆うように被せて使用します。
少し丸みを帯びていて、高級感のあるキャップで魅力的です。
上記写真はドーム型フードとなります。
ご覧の通りコンパクトですので、常につけておくことができますので、携帯性に優れています。
こちらのキャップも高級感があり、おしゃれなロゴが愛らしいです。
しっかりと撮影したいときは前者のフード、持ち運びを重視したいときは後者のフードと、用途や気分に合わせて使い分けられます。
オシャレなデザインであり、利便性にも長けている『HELIAR 40mm F2.8 VM』。
ぜひ皆様の相棒の1本に追加してみてはいかがでしょうか。
次回も本館2階スタッフが、ちょっとした疑問点やオススメポイントなどをお送りいたします。
お楽しみに!