【マップカメラ情報】D300,D700,D3セットアップ例
こんにちは,Nikon AFコーナです。
本日は上級機でありながら普及率の高い思われるD300,D700,D3。
これらの3機種の高性能機である故に複雑な設定の中から,
今回はAFの部分とマイメニュー登録についてオススメ設定をお話ししたいと思います。
撮影時に触れるボタンの振り分けこそD3のみ異なりますが,設定方法は上記3機種とも同じです。
AF設定の部分は至って簡単。三箇所ほど設定をいじり,ボディの操作レバーの位置を変えるくらい。
単純ではありますが,ちゃんと毎回撮影用途に合わせておかないとカメラの力を出し切れません。
①シングルAFサーボ
厳密なピント位置調整ができる静物撮り向けの設定。初期設定ではピントがきっちりと合うまではシャッターが切れません。
ピントを確実に合わせる事を前提としてフォーカスを優先に設定。
ピントが合って初めてシャッターが切れます。
AFロックオンを「しない」だとAFの食いつきが悪い事があるため,ここは「強」に設定。
ここは当然の事ながらシングルAFサーボの「S」に合わせる。
最後はフォーカスエリア設定のつまみをワンポイントフォーカスに合わせる。
上記設定なら自分の意図に合わせ,
マルチセレクターの操作で51点の中からピントを合わせる位置を決められます。
②コンティニュアンスAFサーボ
動体予測追従モード。最初にピントが合った位置から被写体が外れても別の測距点で補足し続けるため,動体撮影向けの設定になります。
まずはAF-C時はレリーズ/フォーカス優先(連写速度を多少犠牲にして,連写の間にピント調整を入れる)
もしくはレリーズ優先(ピントが合っていなくともとにかくシャッターが切れる。秒間8コマ時におすすめ。)
ロックオンを強めると被写体の横の動きには強いものの,一旦外れた時のリカバリーに時間が掛かるため,
とにかく複雑に動くものにはロックオン「しない」を推奨。
ここで設定されるのは最初にピントを合わせた一点の測距点から被写体が外れた時に,
その周りのいくつの測距点を駆使して被写体を追従するです。
51点が良さそうですが点数が増えるほど内部の演算が大変で予測が鈍るためか,
9点を選び,最初にピントを合わせたAFエリアの周りの9点の中に被写体を捕らえ続ける努力をするのが一番精度が高いです。
動体追従にするにはコンティニュアンスAFサーボの「C」に合わせる。
フォーカスエリアは真ん中のダイナミックAFエリアに設定。
上記の設定を基本とし、被写体の動き方に応じてAFロックオンの強弱や,
測距情報を参照する測距点数を変えて対応します。
③3Dトラッキングモード
②をカスタマイズした設定になりますが,最初にピントを合わせた被写体の色情報をカメラが認識し,
51点全てのAFエリアの中の一点がファインダー内で移動して被写体を捕らえつづけます。
奥行きのある移動には対応し切れないところがありますが,横の動きなら結構捉えてくれます。
応用すれば,最初にAFロックしてからカメラを動かして構図を整えたりだとか,
被写体にピントを合わせながら縦位置に持ち替えたりと動き物以外の撮影にも活かせます。
3Dトラッキング時はAFロックオンは「強」をおすすめします。
「しない」や「弱」にすると,すぐに被写体を見失ってしまいます。
ダイナミックAFエリアは「3Dトラッキング」に設定するのをお忘れなく。
こちらの場合もコンティニュアンスAFサーボ「C」に設定。
最後にダイナミックAFエリアに設定。
上記設定はほんとに細かい部分ですが,この細かい違いが撮影時に大きく影響します。続きは次の記事へ