自宅から電車に揺られて呑気に二時間余り。
東京都の秘境と呼ぶに相応しい御岳渓谷にやってきました。
昨年秋に一度訪れ紅葉の美しさを堪能しましたが、今回は緑林を愛でることに。
使用した機材は『SIGMA fp』と『Contemporary 65mm F2 DG DN』の組み合わせです。
そしてソフトフィルターの『Kenko ブラックミスト No.05 62mm』をつけて写真と動画の撮影をしてきました。
飛び込んでくるのは豊かな大自然。
普段からイメージする東京とはイコールで結びつかないことに困惑と感動を覚えます。
本来あるべき姿、原風景、望郷などなど心の奥底にある感情が湧き出てくるようでした。
天候も良く……というより一切の遠慮はなく気温は上がり、夏日の一日へ。
日差しが強いと明暗さが強く出てしまいますが、『Kenko ブラックミスト No.05 62mm』をつけていたので映る映像はどこまでも優しい印象を残してくれました。
また、『Contemporary 65mm F2 DG DN』ですが65mmという焦点距離は映画撮影用レンズにも採用されているだけあり、目の前の風景を切り撮るのがとてもスムーズです。写真を撮っている時に既にトリミングを済ませてしまっている、そのような印象すら覚えました。
青々とした新緑は美しく見ているだけで身体の中が綺麗に浄化されていくようです。
日頃からパソコンやスマートフォンを凝視している両目には優し過ぎる光景。
川の水も透き通り、エメラルドグリーンに近い鮮やかなグラデーションが広がります。
川釣りを楽しんでいる方もいらっしゃいましたが、この雄大な自然の中で至福のひと時を過ごしているに違いありません。
御嶽駅近くにかかる御岳橋から渓谷へを降りたところを撮りました。
コンクリートの塊に絡まり合ったツタから長い年月を感じます。
太陽の日差しが降り注ぐ木々の下、絞りを開放値にして撮ると緑色の美しさが目に飛び込んでくるようです。
何の気なしに使った『Kenko ブラックミスト No.05』でしたが、優しく柔らかな質感やじんわりとにじむような写りは好みでしたし、光の強い日にはとても重宝します。『Contemporary 65mm F2 DG DN』との相性も抜群に感じました。
東京だけど東京ではないような場所、御岳渓谷。
雄大で豊かな自然、そして一面に広がる新緑を見ると幸せな感情が広がります。
四季折々の節目に再来することを思い帰路につきました。