超広角単焦点レンズ「LAOWA 15mm F5 Cookie FF」が本日発売になりました。
“Cookie” はお菓子のクッキーを意味するようです。
パンケーキレンズというものがありますが、こちらはさらに小さなクッキーレンズということでしょう。
SONY Eマウント、Nikon Zマウント、Caon RFマウント、Leica Lマウント、Leica Mマウント用があり、今回はSONY Eマウントを取りあげます。
マウントによって異なりますが104g-158gと軽量で、110°という広大な景色を一枚の写真に収めることができます。
15mmという超広角の画角で最短撮影距離は12cmと短いので、パースが効いたダイナミックな構図でのストリートスナップ写真や風景写真を撮るのに最適です。
光芒は絞り羽根の数で形が決まりますが、本レンズには5枚羽根のため美しい10点の光芒がピカッと現れ、構図と光芒でインパクトのある写真を狙えます。
そんな本レンズを持って街で撮影してきました。
組み合わせたボディは「SONY α7CII」です。
それではどうぞ最後までご覧ください。
空と雲を背景に、大きな橋を煽って撮りました。
こんなに広い範囲が映るのかと驚きを隠せません。
上側に電線があり、それを入れないようギリギリの構図で撮りました。
15mmともなると、入れないように気を遣うことが多いくらいです。
冬は太陽の位置が低く、夕方でなくてもステンドグラス越しに強い光が教会内に入ってきます。
ガラスで柔らかになったふんわりとした光が神々しく、まさに教会にぴったりの塩梅です。
この光に包まれるだけで穢れが落ちるかのようです。
このレンズはそれを見事に写し取ってくれました。
こんな写真を撮れるもの本レンズならでは。
マリア様と光芒もまた、先ほどの教会内の光同様にこちらを見守ってくれているかのようです。
またEXIFデータも記録されるので確認したところ、絞り値はF9でした。
少しずつ変えながら撮っているときなどは記憶するのが大変なので、しっかりEXIFが残るのはありがたいです。
大きなグランドピアノと大きなツリー。
室内の様子をこんな風に写せる超広角15mmの世界は、全てを記録したくなるような気にさせてくれます。
クリスマスが近いということで、赤と金でコーディネートされた素敵なお部屋です。
最短撮影距離の12cm付近で、ツリーに飾られたサンタクロースのポストカードを撮りました。
ポストカードの印刷のドットが見えるほど精細に写っています。
クルッと弧を描くカーテンレールをのびのびと描きます。
ここには何度も来ていますが、この角度で撮ったのは初めてです。
新しい発見があるのも超広角レンズの面白いところ。
暖かな陽を受ける一軒家を額縁構図で撮影します。
あとで拡大して見てみても、木の枝の先の細い部分まで非常にシャープに写っており驚きました。
最後はまた超広角レンズらしいものを一枚。
道がどこまでもまっすぐ伸びていて、これを通った先に何かありそうだと想像力を掻き立てられます。
いかがでしたでしょうか。
撮ってみて、改めて楽しい画角だなと感じました。
マニュアルフォーカスですが自動絞りで、しかも小型・軽量ということもあり、苦労知らずで純粋に撮影自体を楽しむことができました。
そのおかげで「楽しい」が第一の感想になったように思います。
とにかく楽しみたい方へ、広い世界を写したい方へ、おすすめの一本です。
各マウント用がありますから、ぜひ幅広い皆さまにお楽しみいただきたいです。