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【Leica】M11 MonochromとCOLOR-SKOPAR 35mm F3.5で行く下町スナップ

【Leica】M11 MonochromとCOLOR-SKOPAR 35mm F3.5で行く下町スナップ

今年の春はなかなか晴れに恵まれないなあと感じる昨今。
例年よりも雨が多いように感じていますが、もしかすると出かけられるタイミングでたまたま天気があまり良くないだけなのかもしれません。
明暗のコントラストがある方がやはり写真を撮る上では楽しく感じるので、もちろん晴れている方が好ましくはあるのです。
しかしながら今回の撮影も曇天で臨む事になりそうだったため、どうしたものかなと思案した結果ひとまずモノクロを楽しもうという結論に至りました。
そしてせっかくだから先日発売された新しいレンズを触ってみようということで、3/27に発売したVoigtlander COLOR-SKOPAR 35mm F3.5 Aspherical. VMを持って下町のスナップと洒落込むことにしました。

ということでボディはM11 Monochromです。どうぞお楽しみください。
Elmar 35mm F3.5を彷彿とさせるCOLOR-SKOPAR 35mm F3.5 Aspherical VMは、シルバーとブラックの2色展開。99gと非常に軽量なためつけっぱなしのレンズとしてもとても良いのではないでしょうか。
コンパクトながらも非球面レンズ1枚と異常部分分散ガラス3枚使用しているため、各種像面に対しての補正に加え色収差も良好に補正していそうです。
今回訪れたのは東京都荒川区の三ノ輪。都電荒川線の始発駅があり、下町情緒溢れる風情を感じる街。レトロな雰囲気がたまりません。
メインの商店街となるジョイフル三の輪商店街。この日も小雨がパラつく天候でしたが、屋根がついていて安心できました。露出をアーケード側に合わせて全体的にアンダーへ寄せての一枚。
COLOR-SKOPAR 35mm F3.5 Aspherical VMの描写ですが、カリカリというわけではなく絞りを開けるとうっすらではありますが滲みを伴っていい雰囲気です。
下町でゆったりスナップをしたいなあという時にフラリと訪れる三ノ輪ですが、その街並みを徐々に新しくしていっているようです。老朽化した建物などを建て直すためなのか、中には現在進行形で取り壊し中の建物も。
フラットに光が回った曇りの日でもモノクロであれば陰影でドラマ感を演出できます。

商店街に居を構えるお蕎麦屋さん。モダンな商店街の中に瓦屋根を持っている事で、漂う老舗感がたまりません。今回は時間の関係で飲食とまでは至らなかったので、次回のお楽しみにとっておきたいと思います。

写真左手は商店街の外、右側が商店街の中です。実際歩いていた際には商店街の中も充分な明るさがありましたが、陰影の付き方が面白いなあと思いパシャリ。
訪れたのは土日の昼過ぎだったと思いますが、シャッターを下ろしている軒先もチラホラ。
M型Leicaではお馴染みですが、正しくF値の記録がされません。こちらの写真は絞り開放だったと記憶していますが、絞りを開け切った状態だとやや線が太く見え、力強さや温かみを感じます。
恐らくうっすらと滲んでいると感じた部分が関係しているのだと思いますが、味わいのある描写で私は好きです。どちらかというとレンズの大きさを抑え、コンパクトネスを追求している点が素晴らしい。

こちらはF8くらいの写真だったと記憶しています。絞りを開け切った時の滲みは消え去り、キレの良いソリッドな描写です。
今回は様々な絞り値で描写の変化を見ながら撮影していましたが、F8~F11くらいまで絞り込んでパンフォーカス気味にした上でISOとシャッタースピードをオートにして、露出補正だけでコントロールしていくスナップ特化にしても面白そうなレンズです。
ここに来てやっと春らしい写真です。街角の桜も晴れていれば多くの見物人で賑わっていたのかもしれません。

試しに近接域も撮影してみましたが、撮影距離による大きな描写変化はないのかもしれません。こちらも絞りを開けていたはずですがやはりどことなく滲みを伴っていてクラシカルな雰囲気になります。

高架下にて一枚。カラーではなんという事のないシーンかもしれませんが、モノクロで撮る事で陰影や影の輪郭から面白い一枚になったりする事があります。高架の合間を縫って緩く拡散した曇天の光が差し込んだところがハイライトに、そのハイライトからの反射や路面からの反射がミッドトーンに、そこからシャドウへと沈んでいく部分の移ろいなども美しいなと感じます。

最後に帰りがてらの一枚。商店街を離れ幹線道路に出るとマンションやビルが立ち並んでいました。手前にちょうどよくフェンスがあったので前ボケとして敢えて取り入れ、隔たりを感じさせるようにパシャリ。
以前は35mmという画角に苦手意識を強く持っていたのですが、やっと付き合い方が少し分かってきた気がします。良くも悪くもあまり誇張しない画角なので、自分でストーリーを作ってあげるというか演出が必要なのだなと。
また、そういった要素を考慮しながら撮っていく中でCOLOR-SKOPAR 35mm F3.5 Aspherical VMの二面性を持っているように感じた描写は絞りによってアプローチが変えられるので、そのコントロールも面白かったですし絞りを開け切ってもF3.5という明るさはちょうど良かったなと感じます。
コンパクトネスを追求した日常使いにもオススメの一本、ぜひ一度試してみてください。



[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander Leica | 掲載日時:25年04月15日 17時00分 ]

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